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日本金融界の雄・巨艦・三菱号始動・・・

2009年02月18日 21時09分39秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:我が家のクリスマスローズから「グリーン・ブロッチ」

この金融恐慌真っ只中、日本の金融界の「ドン」巨艦「三菱UFJ」が、大海(終局)に向けてゆっくりと動き始めました。そう!新たに生まれ変わるグローバルな金融世界の頂点を目指して・・・

第一段階として、投資銀行業務を主体として業務を伸ばし、金融恐慌の真っ只中に投げ込まれて、もまれ、大きく傾いたアメリカ投資銀行の雄「モルガン・スタンレー証券に9000億円規模の投資を行い・・

第二弾として、三菱UFJ証券と日本の法人であるモルガン・スタンレー証券株式会社を統合させ・・・世界の頂点を目指し、ガリバー野村證券を追い落とし、飛び越えるための土台つくりをし始めました。

次に、Citi銀行が売りに出した「日興コーディアル証券」の買収が目標でしょうか? これが揃うと、証券界で言われる、個人営業、ホールセール、そして、投資銀行業務、これに、金融工学に基づくシステム、デリバティブ、新しいProductの創設/一気に証券において頂点に立つ条件が整う事になります。

もし、「日興コーディアル証券」が加わるとなると、金融市場のうち、銀行業務、証券業務、投資銀行業務を手の中に入れ、頂点で君臨する基礎が出来るわけです。果たして、巨艦は、このチャンスを一気に果たすことが出来るでしょうか?

後方に聳え立つ三菱財閥Groupの力は、トンでもなく強力です。財源も確保しようと思えば、楽勝なのではないでしょうか? 本気印になれば、対抗馬と目されている住友・大和証券グループなんて目じゃないかも・・・ 

ただ、現場の人間は大変だと思う。特に事務系は・・・

システム系を除いたとしても、一番はあまりにも違いすぎる「カルチャー(文化)」の違いでしょうか?。これは結構大きいと思う。

日本の証券会社と外資系証券会社では、人材のカルチャーが全く違い、システムも全く違い、また、給与体系も全く違います。日本企業はある程度終身雇用的なものがありますが、外資系はそれが全く無く、日本企業ではありえない「いきなり一声かけ、肩を叩かれればそれで終了!ハイ!さよなら」的リストラがあります。

そんな企業同士の統合によるメリットは、証券会社としての規模が大きくなる事と、各々の違う顧客層を包括して、ホールセールと投資銀行業務を組み合わさる事によって得る多様な商品の提供と提案を与えられること。それが取引量の増大に繋がる事。

また、働く人々へのデメリットは・・・
不採算部署の統合による人材カット(更なるリストラ)。給与体系の見直し、各々企業の持つカルチャーの違い。システム統合を含む事務方の総合的な見直し。。。

良い例が野村證券がリーマン・ブラザーズ証券の日本法人を統合した事。様々な弊害が生まれ、目に見えない部分で、リーマンに勤めていたかなりの人々が野村に一旦は移りましたが、立ち去った人もいるようです。

財閥系の雄・・・日本の金融界を牛耳ってきた三菱UFJファイナンシャルグループ、今後、日興コーディアル証券を吸収すれば、個人金融、ホールセール、投資銀行業務を牛耳ることになり、また、海外への進出の足場も固まり、.完全に天下を取るのかも知れませんね。

三菱UFJ証券とモルガン日本法人、今秋にも経営統合へ
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/ma.aspx?id=AS2C1001Y%2010022009

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今日の歩数計:17352歩 / 消費カロリー:531.10Kcal
歩行距離:約11.28km