写真:街角ウォッチングから:街路樹の植え込みにて「オシロイバナ」夜に良い香りを漂わせますね。
徒然なるままに昨日から今日にかけて思ったことをかいてみました。多分、事実と反することもあると思われます。
アメリカ政府が本腰で成立可決しようとした「金融安定化法案」が29日に下院で否決されました。政府が、金融機関などから最大7千億ドル(約75兆円)の不良資産を買い取る制度の創設を柱とするものだったのですが・・・。でも75兆円と言えば、本当に日本の国家予算だな。イラク戦争に資金をつぎ込み、金融安定化法案につぎ込む。。。アメリカは、ほんまにガリバーですね。
この否決は、国民の総意(議員の選挙対策)だと言うことでしたが、馬鹿でかい金額のみが報道され、使われ方等の具体的な説明が無かった事にあるかと思う。この法案が成立しないと、結局、国民生活に多大なる影響を与えます。否定は墓穴を掘る事になるかも・・・
やはり、国民への義務・説明不足が大きいのかな・・・なんか、日本と全く一緒ですね。議員の役目って、選挙民の顔を見るだけではないはず。。。結果説明不足を考えるべきだと思う。
でも、アメリカって、大統領の強権があったんですよね。上・下院どちらかが(?)否決しても、強権で、できるんじゃなかったけか・・・記憶が曖昧!
歴史として後世に残るだろう今回の金融恐慌(リ-マンショック)の元凶は、当然サブプライム・ローン(通常の住宅ローンに手が出せない低所得者に向けた住宅ローン)問題から派生したものですが・・・
以前にブログでも取り上げましたが、アメリカでは、最近まで住宅バブル真っ盛りで、住宅の値段が右上がりに上昇し、天上知らずでした。
その為、金融機関は、ローンが払えなくなったら、「住宅を売りゃいいじゃん。それで、借金を返せばいいじゃん」と、また、「住宅の価値が上がったからこれを担保に、低金利のローンに借り換えすればいいじゃん」と、典型的な日本の「土地バブル神話」全く同じ状況なったんですね。
このサブプライムローン問題が表面に現れたのが2006年頃だと思います。右上がりの住宅価格が急落の憂き目に・・・ 住宅価格が下り坂になると、当然、この仕組みは成立しません。住宅バブルこそが成功の秘訣。ローンを返せない人が続出したんですね。
それで金融機関は大きな損害を被ったんですが、でもね。実際に、破綻して返せなくなった人は全体の20~30%のようです。残りの70%は、曲がりなりにも健全なんですね。
通常、この位の破綻率では、基本的に想定範囲内なんで、金融機関はビクつかないし、破綻しません。
何故、アメリカの大手証券会社の「リーマン・ブラザーズ」が64兆円の負債を抱え倒産したのか、また。メリルリンチやベアスターンズが大手巨大銀行に吸収されたのか?・・・何が問題になったのでしょうか?
最近、経営危機に陥った保険会社大手の「AIG」保険もそうですが、これらの金融機関にいえることは、サブプライムローン関連の金融商品を大量に保有していたこと。また、先日破綻と報道された貯蓄銀行最大大手の「ワシントン・ミューチュアル」なんかは、サブプライムローン関連の金融商品で稼ごうと積極的に手がけていた事によります。。
これらは、全て、サブプライムローンを一つの商品として、投資家に転売するために「証券化」という仕組みを使って細分化し、証券と言う商品になったこと。それを、世界中の投資家に売りまくったこと。これが、金融恐慌の引き金になりました。
でもね。元のローンが焦げ付くといっても20~30%前後。本来は、これだとここまで世界を巻き込んだ金融恐慌(リ-マン・ショック)になりませんし、大手の金融機関がいとも簡単に倒れません。
でも、実際には、証券化した商品の価値が大暴落し、世界中の株価もアメリカだけにとどまらず、大暴落し、世界中が損害を被ったんです。なんでやねん!!!
では、どうしてそうなったんでしょうか? 金融恐慌の原因は一言で言い表せませんが、一つには、これらの商品の仕組みを作った基となった金融工学(クレジットリスク等)さらに、大きな要因となったのが現在の会計基準:時価会計の仕組みにあると思われます。
この時価会計は、会社(金融機関)は、保有する商品を時価で評価して会計に組み込まなければならないということ。サブプライムローンで仕組んだ商品について、時価会計に組み込むため、金融機関が損失を確定させるため、損失覚悟で売りまくった事。当然、商品の価格は、需要と供給のバランスで売買されます。
価値が下がっているのに買う人はいない。現金化を急いだが為に、買い手不在の市場になったんですね。最終的には、証券化した商品の価値が大暴落し、紙くずになりました。これで、大量保有していた金融機関(金融機関のみならず、買い手だったヘッジファンド等を含む)は、評価損で資本が目減りして、にっちもさっちもいかなくなくなったんですね。
これと銀行の貸し渋り、そして、株価暴落がさらに暴落を呼ぶ市場心理、アメリカ経済の低迷から派生した世界経済の減速・・・泥沼の中に世界中が飛び込んでしまいました。
日本の金融機関は、幸か不幸かバブル時の不良債権で失った体力を回復させる事に重点を置いていたため、サブプライムローン関連金融商品にあまり手を出していなかったようです。その為、今こそ、世界に向けて羽ばたく時期だと、世界に向けて投資し始めたようです。
今日のニュースで三菱UFJ銀行が、モルガン・スタンレー証券に9500億円投資して、資本参加することが確定したと書かれていました。今更ながら、モルガン・スタンレーも現在、評価が難しい資産を683億ドル持っているとの事。売却しようにも売却できず・・・と言うことでしょうか?
まだまだ、先が見えない恐慌は、今後どのように収束するのでしょうか? 思いつくままに備忘録として書いて見ました。金融は、一瞬もとどまることなく流れています。昨日まで健全に流れていたものがなんらかの突起にひかかって立ち止まると、そこで、こけてしまい、助けるのではなく、邪魔者を飲み込んでしまったり、避けてしまうんですね。
やっぱ! 金融は魔物かも・・・
天気:雨
気温:最低温度:15.4℃ / 最高温度:17.3℃
今日の歩数計:16722歩 / 消費カロリー:498.30Kcal
歩行距離:約10.87km
徒然なるままに昨日から今日にかけて思ったことをかいてみました。多分、事実と反することもあると思われます。
アメリカ政府が本腰で成立可決しようとした「金融安定化法案」が29日に下院で否決されました。政府が、金融機関などから最大7千億ドル(約75兆円)の不良資産を買い取る制度の創設を柱とするものだったのですが・・・。でも75兆円と言えば、本当に日本の国家予算だな。イラク戦争に資金をつぎ込み、金融安定化法案につぎ込む。。。アメリカは、ほんまにガリバーですね。
この否決は、国民の総意(議員の選挙対策)だと言うことでしたが、馬鹿でかい金額のみが報道され、使われ方等の具体的な説明が無かった事にあるかと思う。この法案が成立しないと、結局、国民生活に多大なる影響を与えます。否定は墓穴を掘る事になるかも・・・
やはり、国民への義務・説明不足が大きいのかな・・・なんか、日本と全く一緒ですね。議員の役目って、選挙民の顔を見るだけではないはず。。。結果説明不足を考えるべきだと思う。
でも、アメリカって、大統領の強権があったんですよね。上・下院どちらかが(?)否決しても、強権で、できるんじゃなかったけか・・・記憶が曖昧!
歴史として後世に残るだろう今回の金融恐慌(リ-マンショック)の元凶は、当然サブプライム・ローン(通常の住宅ローンに手が出せない低所得者に向けた住宅ローン)問題から派生したものですが・・・
以前にブログでも取り上げましたが、アメリカでは、最近まで住宅バブル真っ盛りで、住宅の値段が右上がりに上昇し、天上知らずでした。
その為、金融機関は、ローンが払えなくなったら、「住宅を売りゃいいじゃん。それで、借金を返せばいいじゃん」と、また、「住宅の価値が上がったからこれを担保に、低金利のローンに借り換えすればいいじゃん」と、典型的な日本の「土地バブル神話」全く同じ状況なったんですね。
このサブプライムローン問題が表面に現れたのが2006年頃だと思います。右上がりの住宅価格が急落の憂き目に・・・ 住宅価格が下り坂になると、当然、この仕組みは成立しません。住宅バブルこそが成功の秘訣。ローンを返せない人が続出したんですね。
それで金融機関は大きな損害を被ったんですが、でもね。実際に、破綻して返せなくなった人は全体の20~30%のようです。残りの70%は、曲がりなりにも健全なんですね。
通常、この位の破綻率では、基本的に想定範囲内なんで、金融機関はビクつかないし、破綻しません。
何故、アメリカの大手証券会社の「リーマン・ブラザーズ」が64兆円の負債を抱え倒産したのか、また。メリルリンチやベアスターンズが大手巨大銀行に吸収されたのか?・・・何が問題になったのでしょうか?
最近、経営危機に陥った保険会社大手の「AIG」保険もそうですが、これらの金融機関にいえることは、サブプライムローン関連の金融商品を大量に保有していたこと。また、先日破綻と報道された貯蓄銀行最大大手の「ワシントン・ミューチュアル」なんかは、サブプライムローン関連の金融商品で稼ごうと積極的に手がけていた事によります。。
これらは、全て、サブプライムローンを一つの商品として、投資家に転売するために「証券化」という仕組みを使って細分化し、証券と言う商品になったこと。それを、世界中の投資家に売りまくったこと。これが、金融恐慌の引き金になりました。
でもね。元のローンが焦げ付くといっても20~30%前後。本来は、これだとここまで世界を巻き込んだ金融恐慌(リ-マン・ショック)になりませんし、大手の金融機関がいとも簡単に倒れません。
でも、実際には、証券化した商品の価値が大暴落し、世界中の株価もアメリカだけにとどまらず、大暴落し、世界中が損害を被ったんです。なんでやねん!!!
では、どうしてそうなったんでしょうか? 金融恐慌の原因は一言で言い表せませんが、一つには、これらの商品の仕組みを作った基となった金融工学(クレジットリスク等)さらに、大きな要因となったのが現在の会計基準:時価会計の仕組みにあると思われます。
この時価会計は、会社(金融機関)は、保有する商品を時価で評価して会計に組み込まなければならないということ。サブプライムローンで仕組んだ商品について、時価会計に組み込むため、金融機関が損失を確定させるため、損失覚悟で売りまくった事。当然、商品の価格は、需要と供給のバランスで売買されます。
価値が下がっているのに買う人はいない。現金化を急いだが為に、買い手不在の市場になったんですね。最終的には、証券化した商品の価値が大暴落し、紙くずになりました。これで、大量保有していた金融機関(金融機関のみならず、買い手だったヘッジファンド等を含む)は、評価損で資本が目減りして、にっちもさっちもいかなくなくなったんですね。
これと銀行の貸し渋り、そして、株価暴落がさらに暴落を呼ぶ市場心理、アメリカ経済の低迷から派生した世界経済の減速・・・泥沼の中に世界中が飛び込んでしまいました。
日本の金融機関は、幸か不幸かバブル時の不良債権で失った体力を回復させる事に重点を置いていたため、サブプライムローン関連金融商品にあまり手を出していなかったようです。その為、今こそ、世界に向けて羽ばたく時期だと、世界に向けて投資し始めたようです。
今日のニュースで三菱UFJ銀行が、モルガン・スタンレー証券に9500億円投資して、資本参加することが確定したと書かれていました。今更ながら、モルガン・スタンレーも現在、評価が難しい資産を683億ドル持っているとの事。売却しようにも売却できず・・・と言うことでしょうか?
まだまだ、先が見えない恐慌は、今後どのように収束するのでしょうか? 思いつくままに備忘録として書いて見ました。金融は、一瞬もとどまることなく流れています。昨日まで健全に流れていたものがなんらかの突起にひかかって立ち止まると、そこで、こけてしまい、助けるのではなく、邪魔者を飲み込んでしまったり、避けてしまうんですね。
やっぱ! 金融は魔物かも・・・
天気:雨
気温:最低温度:15.4℃ / 最高温度:17.3℃
今日の歩数計:16722歩 / 消費カロリー:498.30Kcal
歩行距離:約10.87km