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信用取引で証券10社以上が大損、株急落で顧客支払えず・・・

2007年06月18日 22時31分12秒 | たまには金融・経済の話でも…
写真:街角ウォチングより「毛朝鮮朝顔」Datura inoxia
原種のダチュラですね。エンゼルトランペットが下向きに花を咲かせ、ダチュラは、上向きに咲かせる。「毛朝鮮朝顔」は、よく一年草と言われますが、多年草ですね。毎年巨大化して行きますもん。
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信用取引で証券10社以上が大損、株急落で顧客支払えず・・・と言うニュースが巷を賑わしています。ある特定銘柄の信用取引で、顧客が大損して、顧客から損金を徴収出来ない自体に陥っているみたいです。

証券投資の一番のリスクはここにあると思います。信用取引は、少ないお金で、巨額の利益を得ようと最大のリスクをとって、行うものです。投資金額が大きければ、大きいほど利益が出る時は巨額で、反対に損が出ると自分を破滅させるくらい巨額です。今回は、うまく行かずに、破滅するくらいの損が出たようです。

仕組みは単純なんですよね。将来的に株が上がると思えば、証券会社から買付け代金の融資を受けて、株を買います。買い付けた株は、証券会社が全株担保として取得します。更に顧客は、買付け代金の30%程度(契約に基づく)を支払います。

信用取引をわかりやすく手抜きで単純化しています。実際には証券金融も絡み複雑です。

例:顧客が信用取引で、A銘柄1000株を1000円で買付けた場合:買付代金1,000,000円

(1)
証券会社が、買付け代金1,000,000円を融資して、買付代金に充当。あわせて、A銘柄1000株を担保として保有します。これを「本担保」と呼びます。

顧客は、買付代金の30%、30万円を信用代用として証券会社に支払います。顧客は30万円の資金でA銘柄1000株を買付け事になります。本来、現物を買い付けると100万円かかるので、三分の一の資金で、A銘柄を購入出来ます。これが信用取引の基本です。
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では、何故破滅させるくらいの損をしたのか・・・
買付け後、A銘柄の株価が下落して株価が100円に下落して、株の評価額が10万円になりました。実質90万円の評価損です。その場合、顧客は、担保金の30万円が自動的に損金としてひかれますが、担保金の30万円になるために、90万円追加担保が必要になります。取引が大きいと・・・

例えば、単純に、10000株を信用で買った場合、このケースでは、担保金300万円+評価損900万円が必要になります。300万円まではどうにか都合が付いても、900万円追加でだとね。顧客は資金調達が難しくなります。

顧客がこの評価損を埋める資金を調達出来なければ、証券会社は、本担保でとった証券を売却して、担保金を合わせて相殺し、実損金を顧客に請求する事になります。そして、顧客が払えなければ・・・タイトルの今回のニュースになります。

信用取引は、証券投資でもリスクが一番高いものかも知れません。その代わりに、当たれば、利益が大きく、競馬同様、嵌ると魔物に取り憑かれるようです。過去から、信用取引で破滅した人は限りなく多く、一般的な人達にとって、資産運用としては、リスクが大きく、手出しできない分野に属するかも・・・

信用取引とは
http://money.www.infoseek.co.jp/MnStock/mguide/?k=01

今回の破滅に関しての詳しい仕組みはこちらから
追加保
証金のことを知る

http://money.www.infoseek.co.jp/MnStock/mguide.html?k=04

ここまで損を大きくしないためには、
ロスカットルールが必要だと思います。今回の場合は、一気に株価が下落したので間に合わなかったかも知れませんが・・・

ロスカットルール
http://money.www.infoseek.co.jp/MnStock/mguide.html?k=07

今夏の銘柄は、今年の1月19日に株価150万円だったのが、今週は、14万円台。1/10に下がっています。「5/14日に100万円だったのが、今週は、14万円台・・・約一ヶ月で奈落の底へ」・・・凄い下げ方ですね。こりゃ!あっという間だから、損切りしようにもできなかったかも・・・信用取引の恐さをまざまざと見せ付けています。

天気:晴れ
気温:最低温度:21.4℃ / 最高温度:27.9℃
ウォーキング:15233歩 / 消費カロリー:9.90Kcal
歩行距離:約9.90km

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