半田運河の界隈を散策したあと、少し北に移動しました。
ハウジングセンターがあって、その隣りに古い赤レンガの建物がありました。明治時代につくられた、カブトビールの工場跡です。明治の建造物としては、日本で五指に入る規模だそうですよ。
北側の駐車場から近づくと、イギリス積みされた赤レンガの高い壁。
「年代を感じるなぁ」
建物の東面です。高いところは5階建てです。
「うん! 上の方に、くっついていた建物の屋根の跡がある」
その先は、2階建て。壁と木の柱からなるハーフティンバー構造です。
「ヨーロッパの建物みたいだ」
南側から見ました。
「このアングル、雑誌などでよく使われている」
ちょっと西に移動すると、
「左奥の建物の壁、何か絡んでいる」
アップで見ると、ツタでした。
「葉っぱの一部が紅葉している」
ハーフティンバー構造の部分に入ってみることにしました。
ドアには早くも、クリスマスリース。
中に入ると、大きなクリスマスツリーです。
「屋根裏がむき出しだ」
その奥には、お土産物の販売コーナー。
瓶入りのカブトビールや、味噌・醤油・のり・せんべいなど地元知多半島の名産品が並んでいました。
さらに奥は、レストランでした。
ほかに、有料の常設展示場や、クラブハウス、企画展示室がありました。
建物の中を見て歩いていたら、「昭和20年に米軍機に銃撃された」との話し声が。
「そうだったのか」
弾痕が残っているという北面の壁の上の方。望遠レンズでのぞいたら、
「確かに!」
斜め左から銃撃されていました。
これも、この建物を語るエピソードの一つなんだろうな、そう思いながらここを後にしました。