駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

サビ抜きでCHIPS

2008年07月06日 | ライブレポ
7月5日(土)
金曜日の夕方は仕事を定時で終えて大急ぎで帰宅した。
花キンだし、自宅にバンド仲間のたーさんとCHIPSのギタリストであるトシちゃんが飲みに来ることになっていたからだった。
早く家に着きたかったので電車の中で走ったけど時間は変わらなかった。って、古いギャグですんましぇん。昭和の男なんで(本名が和男)
で、何とか19時半に自宅に着いたら、やはり先にたーさんとトシちゃんは到着していた。
ありがたいことに両手にビールとおつまみをどっさりと持参してくれていて、即時に宴会が開始できた。
焼酎とかウイスキー類は在庫がたくさんあるんだけど、冷蔵庫のビールが残り少なくて前もって買いに行くヒマがなくて困ったなと思っていたし、買ってきてくれた握り寿司も、大人用と子供たちのためにってわさび入りとわさび抜きも用意してくれていた。なんちゅう心遣い。
結局、生ものをあまり口にしたことのない子供たちより、食い意地の張ってるオレが食ってしまったようなもんだったけどね。
何でこんなことをワザワザ書くかっちゅうと、それは昨日行ったパーティでのライブに通じるものがあるからなんだな。

昨日は貸切パーティでのライブだったけど、オレ自身も知り合いがいる団体で、トシちゃんを通じて依頼をいただいていた。
ところが土曜日の昼間ということで、キーボーディストの都合がつかなくなってしまい、結局ギター、ベース、ドラムの3リズムとサックスという至ってシンプルな形での演奏となったのだった。
このシンプルな形態の演奏となると、ギターの役割が大変だ。
基本的に、ピアノのアルペジオとかストリングスなどの奥行きのあるコード進行がなくなるので、普段はオブリガードなんかで遊んでいられる曲でもカッティングでコード進行とリズムを示しつつ、キメはキメ、ソロはソロで聞かせなければならない。
そうなると、各メンバーの音色がクリアに聞こえて、まさにサビ抜きの寿司のように新鮮なネタの味がそのまんまかくし味抜きで聞こえてくるのだ。
オレはどちらかというと、ギターの音色はアンプ直結のストレートな音色のほうが好きだ。
エフェクターで加工した音は音量を上げても抜けがなくなってしまって、遠くに届かないし、泣けるフレーズですらどうもオレのハートに直撃してくれないような気がするんだ。
ドラムだってアコースティック・ドラムがいの一番にあって、そこから全然違う世界にエレ・ドラという楽器が存在しているのだという解釈だ。
ま、それはバンド編成やジャンルで使い分けるものだから、オレの好き好きは関係ないんだけどね。

そして、昨日のライブではトシちゃんのギターが全面的に表に出たギター・ロックバンド然とした演奏が繰り広げられたのであった。

とはいえ、見た目はやっぱりこんな感じでいつもと何も変わらないんだけど。
たまにはギター・バンドもいいな、なんて思った。
しかしそれにしても昨日は暑くって暑くって、荷物の搬入で汗びっしょり。
ドラムや荷物をクルマからホテルの会場まで運び入れ、汗を拭き拭きセッテイングをして、演奏までひと休憩をしたのだが、楽屋のクーラーが異常に冷えていて寒くってたまらなかった。
時間があったので、寝不足のオレは一眠りしたかったんだけど、とても寒くて眠れそうになく、ステージ衣装の赤ジャケを纏っていたぐらいだった。
きっと会場が人でいっぱいになると、その熱気と人いきれで丁度よくなるぐらいの設定なんでしょうね。

出番寸前の風景。
あんまり、つか緊張感ゼロ。
お客さんに若い女の子でもいれば少しは緊張感もあるのにね。
髪にポマードつけなかったし。へへへ。
ま、夜はドラム教室があったから、許して。風呂入る時間もないし、生徒に聞かれて説明するのって面倒くさいじゃん。

ステージでは照明の熱もあって多少汗をかいた。
オッサンばっかりの観客だったので(向こうは知らなくてもオレはほとんど知ってる顔だった)、踊るような場面はなかった(つか踊れない?)が、とても喜んでくれていたのは良く分かった。
汗をかいて演奏することができてよかった。
たまにあるけど誰も聞いていないような営業ライブでは、汗もかかないもんね。

ステージが終わってから、よく冷えたビンビールを数本出してくれたが、機材を積んでクルマで帰るメンバー全員のこと、その美味そうなビールはそのまま手をつけることもなかった。もったいないなあ。
「栓抜いてなきゃなあ」オレ達、声を揃えて呟いた。
コメント
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