駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

続・ハートブレイク・ドラム

2011年07月29日 | ドラム&パーカッション
画像はイアン・ペイスさんだけど

超有名なドラマーのボンゾさんも無名の頃があったわけで、始めの頃は音の大きさが問題になって「こんなにやかましいドラムじゃあ使えねえよ」といってバンドをクビになったり、クラブから出入り禁止になったりしたそうだ。
もっとも、出入り禁止になったのは酒に酔って暴れたりと、乱暴な性格もあったのだろうけどね。
反面「でかい音の凄いドラマーがいる」ということで評判になって、徐々にあちこちから誘いがあり、名だたるトップドラマーへの階段を歩んで行ったらしい。
むろん、でかい音だけじゃなくて、あのハイセンスなフレーズの数々などの優れたテクニックと、音を聞いたら誰かわかるぐらいの強烈な個性が、彼の評価を不動のものにしていったわけなのだけど。
音のでかさというのは、ドラマーにとって武器にもなれば、弱点にもなるんだな。
音がでかけりゃいいってもんじゃないってことは、誰にでもわかる。
でも、音が小さいっていうのは、武器になるんだろうか?
ここが考えどころでね。
要するに、ここがポイントになるんだけれど、ジャンルはロックかどうか、ハコはどんな状況かで大きく変わるわけですよ。
ロックで「ドラムが聞こえねえよ」っていうのはやはり致命傷になってしまう。
ギターがフルテンで掻き鳴らしている時に、マイキングなして生ドラムという場面では、おのれの手足で勝負しなきゃなんない。
でかい音で叩けるってのは、やはり武器だ。
だけど、ハコによってはベードラとスネアにマイクがあったりして、オペレーターが音を持ち上げてくれるんだったら、体力勝負で頑張る必要もない。
でもロックというジャンルでは、スネアはしっかりとリムを噛ませて、太鼓の音色・音質を太くしないとしょぼくなります。
以前、TVで科学的に解析していたんだけど、オープン・リムショットで発生する音域には、聞いている人が「うふん」ってなる音域があるらしい。へへへ。。。
意味分かる?(笑)
「うふん」ってなるってのは、「モエモエ」するっちゅうか、「あ、そこ」っちゅうか、まあ聞いてて気持ちがいい音域だわね。
ってわけで、ロックにオープン・リムショットは必須です。
ただし、これはロックだからの話でね。
クラシカルな歌もんのバックとか、映画音楽のようなストリングスサウンドに、派手なオープン・リムショットはいらない。
オレ、オールディーズバンドの経験が長いんですが、「オールディーズ」ってのは、古い洋楽のヒットソングの総称だから、ロックンロールもポップスも映画音楽もテケテケもズ-ジャ的なやつもビートルズも、全部に対応できないといかん。
それをロック一本のアプローチでは、「やかましい」にもなってしまうよね。
「でかい音で叩けるけど、ちっちゃい音でも叩ける」これが上手いドラマー。
ダイナミクスは、ドラマーの最大の武器であります。
まあ、オレは基本がロックドラムなんで、はっきり言ってロックンロール系のアプローチの方が好きなんだよね。
だから、バラードじゃなかったらけっこう鳴らしちゃう。
曲の中にロックの香りを見つけたら、リムショット噛ませていいと思うよ。
強さの加減が難しいけど。

それと、スネアとベードラのタイミングも大きなポイントだね。
うわあ、長くなるんでまた改めて書くか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする