育児休暇が明けて、
4月から再び勤めに出る準備をしていた3月下旬、
還暦間近の父に胃がんが見つかって、
入院手術、となりました。
今からもう、40年近く前の話です。
年子で生まれた息子たち二人は、
母に頼むことにしてあったので、
その母が父の付き添いで当てにならないと分かったとき、
大急ぎで、保育園を探しました。
幸い、
当時できたばかりの3歳未満児専門保育園で
保育していただけることになりました。
が、
長男は2歳8か月、
次男は1歳4か月、
環境ががらりと変わった二人には、
それはそれは心細い毎日だったことでしょう。
担任の先生は、日々連絡帳を記入してくださり、
「お兄ちゃんは弟君を心配して、弟君のお部屋まで様子を見に行きました。」
「今日は、散歩に行きました。しっかり歩けましたよ。」
などと、毎日の様子を丁寧にお知らせくださいました。
少し、保育園の生活に慣れたころ、
「今日のおやつはオレンジでした。
〇〇君は、もっとオレンジが食べた~い!と泣きました。」
と、ありました。
それまで、意識しなかったのですが
そうか、長男はオレンジが好物なのか、と
初めて息子の好みに気が付きました。
そして以後、お弁当を作る際は、
デザートに、オレンジを入れることが多くなりました。
今日、主人の休憩にと、
オレンジを切っていて
そんなことを思い出しました。
息子たち、
緊急事態宣言が明けた東京で
これから、どんな生活が待っているでしょうか?