ある会の、
役員の皆さんに届けなければならない文書を
預かっていたのだけれど、
「おっくう病」に取りつかれていて、
そしてまた、あまりにも寒くて、
家の外に出たくな~い、と
無精を決め込んでいましたが、
重い腰を上げて、先ほど配ってきました。
郵便受けに、ポイっと入れて
それで済ませることも十分可能なのだけれど、
そこがまた、
どうもそういうのは、なんかできない質で、
行ったら顔を見ながら、
文書の内容を話してお願いする、なんて
まあ、いまだにかつての
職業の癖が抜け切れていないのかもしれません。
1軒は、本人がいなくて
おばあちゃんが出てきてくださいました。
私が、「屋号」と「名前」を言えば、
すぐにニコッと笑って分かってくれて、
「おかあさんは元気?」と、母のことを気遣ってくれる、
そんな間柄の方です。
「おばあちゃん、お元気そうねえ。おいくつになられたの?」
と私が聞くと、「72」とお答えになります。
亡くなったおじいちゃんは、私の母と同級ですから97歳。
だから、72歳のはずはないのですが(多分、92歳)
でも、「そう・・・、寒くなるから気を付けてねえ。」
と話して、お暇しました。
もう一軒は、本人が出てきて、
「あんまり寒いから、こたつのお子守り」
「ねえねえ、上がってってよ。お茶飲んでって。」
と、しきりに誘っていただきましたが、
こちらもまだ用事があるので、
またこんどね、とお断りしてお暇しました。
つい、億劫になってラインや電話で済ませ、
新型コロナウイルス感染を恐れて、
人に会うこともなるべく避けているけれど、
こうして「出向いて行って」「会って話す」ことも
大事なことだなあ、
こころが暖かくなるなあ、
そんな思いがした一日でした。