ひーさんの散歩道

道には、様々な歴史や文化が息づいている。
歴史に触れ風景に感動し忘れていた何かを探したい。

遠野物語りを訪ねて/南部曲屋とオシラ様

2008年11月19日 11時53分36秒 | 岩手県の散歩道
伝承園を訪れました。
この日は、寒かった~ この山間には、そこまで冬が来ているようです。
360度山に囲まれたこの地に、何故これほどまでに民話が伝承したのでしょう。
きっと、冬はどこにも出れず、家の中で親から子へそして孫へ囲炉裏を囲み語られたのかも知れませんね。






一部の家屋は萱の葺き替えをしていました。


南部曲屋です。



左側が厩で右側が母屋です。 
母屋の方が若干屋根が高いのが普通です。

遠野の曲屋で有名なのは、千葉家があります。ここも国の重要文化財で旧菊池家住宅です。 





南部曲屋の説明はここで簡単に説明してます。

ここ実は、厠! 真ん中にロープがぶら下がり、板の上にまたがり紐を掴んで用足しをするようです。


厩から中へ・・・



奥の方に御予約の文字がありますが、この囲炉裏を囲んで語り部の方が話をしてくれます。
以前聞いた事があるのですが、遠野物語の本には無い話もしてくれます。


あら! おばぁちゃんコタツに当たって内職
家人が「おばぁちゃん何作ってるの?」と聞きましたら「な~にボケ防止だ~」と返してきました。



これを作ってたんですね。 販売してました。



農作業の忙しい時は、赤ちゃんをこの「いづめこ」に入れて育てたのですね。
小生も入れられたと、母上様から聞いた事が・・


おしら堂に向かう途中、蚕からの作業手順が説明されてます。



御蚕神堂(おしら堂)
おしら様は農業の神様、馬の神様、蚕の神様とも言われています。
娘と馬の恋物語で知られるオシラ様を千体展示しており、願いを込めてオシラ様着布を体験することができます。
私達も、願い事を書きかけて着ましたよ。







天皇陛下もご覧になりました。
どうみても普通のスリッパですが



この記事から読んだ方は、オシラ様の説明の記事はこちらです。
昔話村/オシラ様


敷地内には佐々木喜善記念館があります。写真撮らなかった

昔の写真です。 佐々木喜善蔵
<東北文化研究から>






「おせんだく」や「おしら遊び」と「お雛遊び」の関連または、オシラ様に関連する神社があることがわかりました。これについては日を改めて記載したいと思います。興味のある方は是非見てください。普通は興味なんか無いでしょうが! 
カテゴリーを変更し、その関係は「みちのく文化研究」へまとめたいと思います。蝦夷やアイヌについても気になるものがありましたのでいずれ。


さぁ、日帰りなのでワラワラ帰ります。






また、きま~す


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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お婆ちゃん (モコ)
2008-11-19 16:23:33
コタツに入って内職しているお婆ちゃんって
この重要文化財の家に住んでいるんですか?
それに柿もぶら下がっていたから
誰か住んでいるのかしらと思った次第ですぅ
返信する
おしら堂って・・・ (ぐずら)
2008-11-19 19:59:09
以前はなかったような?
しかしこんだけ集められると、圧倒されて目眩しそうだ。
とり憑かれそうでおっかねぇ~よ
返信する
Unknown (ぱるえ)
2008-11-19 21:02:34
おしら堂、行きました!
まるで横溝正史の世界でした~
駅からレンタサイクルしてまわったなぁ~
たかむろ水光園でお風呂に入って、またサイクリング
若かった…
返信する
モコさんへ (ひー)
2008-11-19 22:17:08
住んでは、居ませんよ。
あそこで、内職しながら世間話してるんですね。
ご近所の人ですかね~? あの佐々木家のご隠居さんですかね?
聞きませんでした・・・失敗
返信する
ぐずらさんへ (ひー)
2008-11-19 22:20:35
本には、ちゃんと祀れば、いいことあるが、間違って祀れば、良くないことが・・・
確かに、不気味です。
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ぱるえさんへ (ひー)
2008-11-19 22:26:31
ほほう・・・見ましたか。
町の通りにあったのですが、さりげないベンチもおしら様の馬の頭が付いた。
急いでいたので、写真撮らないでしまいました。 老舗の古い店も雰囲気あります。
もっとじっくり見てくれば良かったと。
何度も行ってるんですけどね。
返信する
伝承~ (維真尽(^^))
2008-11-19 22:45:56
冬ごもりが~影響してるというのは
あるかもしれませんね (^^♪

うちのおじいさんも藁草履編んでいました(^_-)-☆
返信する
秋田の湯船は (クロンシュタット)
2008-11-20 06:21:39
秋田の母方の実家は、曲屋ではありませんが、屋内で馬を飼っていたことは報告いたしやした。
かやぶきで、室内が薄暗く、独特のにおいがしみついた家屋でした。
で、その家で私はご生誕あらっしゃいましたのですが、なななんと居間の真ん中に「湯船」がありました。
子供の頃、入浴するのに、非常に抵抗がありました。なにせ、まるみえだもーん。
寒さや大雪ゆえの暮らしの知恵なのでしょうが、まるきし民話の世界ですな。

おしら堂の、おどろおどろした感じは、恐山と共通するものがありますね。

釜石線のめがね橋は、鉄の世界では有名でして、数年前に家族で通過した際は、我が鉄親子3人組は、大騒ぎでした。
カンパネルラー!
返信する
深いたびを (オズ)
2008-11-20 09:03:17
子供の頃、育った風景がよみがえってきて、
懐かしさで、うるうるしてしまいました。

からぶき屋根の葺き替えに出会えるなんて、
ラッキーでしたね。

おばあちゃん達の手仕事、
ボケ防止といってるけど、
皆で集まって作業することも楽しいのでしょうね。

鼻の手術しなければならないのですか?
大変ですね!どうかお大事にしてください。
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いーさんへ (ひー)
2008-11-20 09:31:29
維真尽さんもワラジ編めるのでは?
藁を叩いて・・・・材料が沢山あるから。
両親がしばらく前にいたずらで編んでましたよ。
藁では無くビニールのロープのようなもので・・・ボケ防止ですかね。www
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