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絵のタイトルは、オーテ。
香川県の離島でみた石積みです。
遮るもののない海を越して、吹き荒れる冬の風を防ぐ壁です。
今日のタイトルは、「災害」です。
台風が来る日に、雨が降りしきる中を現場に向かいました。片道2時間。
現場監督は、すでに現場を離れていました。
現場監督の下、それぞれ(空調、電気)の担当会社の若い社員は残っていました。
私の顔を見て、きょとんとし、ほっとした笑顔を浮かべました。
さっそく現場に行き、必要な対策を検討し直ちにやるように指示しました。
一緒に雨に濡れながら、対策が終わったのが深夜になりました。
そして、来た道を引き返しました。
なぜ、そんなことができるのか。
私は、自分のプロジェクトが可愛くて仕方がなかった。
手塩にかけて仕上げる。まさにそんな感じでした。
今回の何十年に一度の土砂災害は、経験のないものになりました。
我が国の民が可愛かったら、どれだけの事前対策が打てたでしょう。
やれやれ、官邸で皆と飲んでたと言うじゃありませんか。
飲んでてもよい、赤ら顔で陣頭指揮に立って欲しかった。
翌日に、「先手、先手」と唱えていました。
後で知って、これではと思ったものです。
用心を越しても、針の穴から水が漏れるがごとく、被害はじわじわと広がるものです。
草刈りの時、草は二度刈ります。
一度目は、視界を遮っている上の草を、二度目に地面近くの草に草刈機の歯を入れて仕上げます。
どんな様子なのか知ることが、大切なことです。
日本が誇るハザードマップの出来の良さは、類を見ないほどです。
地震の時のアラームの速いこと、また呼びかけの完全なこと。
何をなすべきか、検証が進んでいます。
多くの犠牲者が出ました。
故郷広島も甚大な被害となりました。
島に帰る時に通るいつもの道が、土砂に飲み込まれていました。
テレビ画面にくぎ付けとなりました。
この地にいる友人が、遠くの故郷の心配をしてくれました。
遠くにいる私達にできることはないでしょうか。
積み上げた 歴史と命 一瞬に
2018年7月10日