故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

災害

2018-07-10 03:01:31 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、オーテ。
香川県の離島でみた石積みです。
遮るもののない海を越して、吹き荒れる冬の風を防ぐ壁です。


今日のタイトルは、「災害」です。
台風が来る日に、雨が降りしきる中を現場に向かいました。片道2時間。
現場監督は、すでに現場を離れていました。
現場監督の下、それぞれ(空調、電気)の担当会社の若い社員は残っていました。
私の顔を見て、きょとんとし、ほっとした笑顔を浮かべました。
さっそく現場に行き、必要な対策を検討し直ちにやるように指示しました。
一緒に雨に濡れながら、対策が終わったのが深夜になりました。
そして、来た道を引き返しました。
なぜ、そんなことができるのか。
私は、自分のプロジェクトが可愛くて仕方がなかった。
手塩にかけて仕上げる。まさにそんな感じでした。

今回の何十年に一度の土砂災害は、経験のないものになりました。
我が国の民が可愛かったら、どれだけの事前対策が打てたでしょう。
やれやれ、官邸で皆と飲んでたと言うじゃありませんか。
飲んでてもよい、赤ら顔で陣頭指揮に立って欲しかった。
翌日に、「先手、先手」と唱えていました。
後で知って、これではと思ったものです。

用心を越しても、針の穴から水が漏れるがごとく、被害はじわじわと広がるものです。
草刈りの時、草は二度刈ります。
一度目は、視界を遮っている上の草を、二度目に地面近くの草に草刈機の歯を入れて仕上げます。
どんな様子なのか知ることが、大切なことです。
日本が誇るハザードマップの出来の良さは、類を見ないほどです。
地震の時のアラームの速いこと、また呼びかけの完全なこと。
何をなすべきか、検証が進んでいます。

多くの犠牲者が出ました。
故郷広島も甚大な被害となりました。
島に帰る時に通るいつもの道が、土砂に飲み込まれていました。
テレビ画面にくぎ付けとなりました。

この地にいる友人が、遠くの故郷の心配をしてくれました。
遠くにいる私達にできることはないでしょうか。

積み上げた 歴史と命 一瞬に

2018年7月10日
コメント
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