絵のタイトルは、「一杯いかが」です。
ほんの一時の辛抱です。
皆さんをまたカフェに案内いたします。
それまでの一時休業です。
今日のタイトルは、「一時帰国」です。
タイトルとは、関係のない日常の記憶が続きます。
猪の後ろ脚を一本いただいた。
三カ月前のことである。
チルド室に保管していた。
カフェに来店客がないことを見越して、チャーシューとスープを作った。
肉を骨から外すのに金切りばさみ(1mmの鉄板が思い通りに切れる)を使っている。
筋を切るのに有効である。
チョキンチョキンと少しずつ骨から外していく。
外した肉の塊をタコ糸でまとめる。
塊をフライパンで焼き、昆布だしのスープ鍋でコトコト煮た後、
たれ(酒、醤油、砂糖)のなかでひと煮たちさせて、一晩漬けこんだ。
味付はよかったが、少し焼きすぎたのか、煮すぎたのかパサパサとした食感になった。
野菜の酢漬けと一緒に食べた。汁けが足されてほどよい食感となり美味しく食べられた。
地域の友人に一塊持って行った。
(三日前の記憶)
脛の部分は、煮すぎたのが原因でパサパサになった。
腿の赤身の部分は、一日おいて食べた。
これは、ちゃんとチャーシューになっており、美味しかった。
(昨日の記憶)
ゴルフに行った。
ゴルフ場では、都会からの宿泊ゴルフツアーを続けるか検討されていた。
口の悪い床屋は、すこぶる上手だった。
皆で褒め上げた。床屋はすっかり気分をよくして、毒舌は影を潜めた。
また、やろうと、誘ってくれと言われた。また、ゴルフ仲間が増えた。
草取り、剪定とゴルフで身体の節々がきしんでいる。
油をくれてやろうと、友人と酒を飲んだ。
いつものように、飲みすぎた。
カフェの周りの伐る木がなくなった。
それだけ暇なことを皆で笑い飛ばした。
(二日前の記憶)
地方は、これからが正念場である。
学校が休校になった大学生が、都会から帰省すると言われている。
都会で働く若者が、働く場所が休業になり、一時的に親元に帰ってくる。
東日本大震災の時、福島原発の放射能漏れの測定値が新聞で発表された。
首都圏のデータを見て、スイス、オーストリア、ドイツの大使館から帰国命令が出た。
外資系の会社で働いている外国人のマネージャーは、家族を連れて逃げるように帰国した。
チロル地方に帰ったマネージャーにイギリス人の友人から情報が届いた。
チロル地方に降りかかる自然放射能は、新宿の値より高いというものだった。
逃げた先の方が危険であると判断し、一か月後に日本に家族を連れて戻ってきた。
地方は医療環境がぜい弱でコロナ患者へ用意できるベッドは、あと数十とテレビで聞いた。
世界中で、安全神話などないのである。
密閉空間、密集場所、密接の接客の営業形態であるカフェを休業することにした。
4月に入り、来店客は1-2人/日(通常7-8人/日)であり、夜の予約が4件キャンセルされた。
カフェで安全を担保することができないと判断した。
対面販売の自主休業である。
電話注文があれば、持ち帰りに限り対応することにした。
カフェが忙しくて、できなかったことを当分やることになる。
花を植え 畑耕し 草を刈り
2020年4月8日