絵のタイトルは、「洗い清めて」です。
一人で食べるだけなら、こんなことはしないだろう。
スーパーで出来合いのモノを買えば済むことです。
美味しいものを食べさせたいから、悴む手を浸け洗い清めるのです。
人生は流転のごとし。
転職をし、移住を繰り返してきました。
いつも一緒にいるのは、家族であり友人です。
今日のタイトルは、「変化を楽しむ」です。
会社勤めの頃、転職、転勤の度に別れと出会いを繰り返してきました。
やっと慣れたのに、移らなければならない。
沖縄の亀甲墓は、産まれたところに戻ると伝わり、今のような形をしている。
札幌、福岡は転勤族にとっては、都合の良い場所らしい。
食べるにも、遊ぶにも適当な場所がらである。
何より、人々の懐が深い。
独居の生活も終わり、家族のもとに帰ると言うのに、涙の別れとなる。
一筆書きのような車旅をした。
出会う車もない夜の国道の一本道を駆け抜けた。
これこそ世界遺産と白川郷を俯瞰で見た。
どうしてこうなんと、山を越すごとに右に左に霧の中を進んだ。
ここの人たちは、毎日これを繰り返しているんだと胸が詰まった。
高速道路を使わぬ国道旅は、実に面白い。
些細なことで、妻と諍いを起こす。
普段、話し合いの少ない者にとって、限られた空間の車旅は実に愉快である。
ほんの30時間の車旅は、変化に富んだ人生の縮図でした。
暮らしも旅も、流転のごとし。
別れるのが辛い。
新しい希望があるとは言え、寂しいのである。
草を刈り、耕作放棄地の篠竹を刈り、まんまの空き家を住めるようにした。
汗を流した分、愛着がある。
それでも、「変化を楽しむ」と鼓舞しなければならない。
リウマチになり、癌になり、動けぬ体の屈伸運動を繰り返す人生も一人旅のようなもの。
それでも、生きねばならぬ。
人生は、時間が紡ぐ旅のひとつです。
移住もそんな人生の一コマでしょう。
大切なのは、友情です。
心に残る温かいものです。
「変化を楽しむ」者にとって、どんなに遠くにいても澄ませば聞こえる声が頼りです。
遠くドイツの友人から、移住して5年、カフェを4年もよく続けたねと、
コングラッチュレーションが届きました。
ドイツから見れば、ここも故郷も狭い日本で違いはないことでしょう。
ころころと 光りを映す ガラス玉
2021年4月16日