故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

苦手な娘

2021-04-28 04:53:54 | 思い出話

絵のタイトルは、「いつかきっと」です。
娘にしたいが、孫に返すことしかできない。


文章を書いてから、描き貯めた絵の中から文章に合う一枚を選ぶ。
以前は、絵を描き載せて文章を書いていました。
よって、ブログを書くたびに4時間を要しました。
元気でした。人物画を描くことが楽しかった。

今日のタイトルは、「苦手な娘」です。
娘から電話があった。
孫の写真を送ると言う内容だった。
娘は、私達(亡きかみさん)の初めての子だった。
大いに期待し、親が新米ゆえに手を掛けた。
娘は両親の期待に応えようとして頑張った。
傍から見ていて心配なほど良い子でした。
頑張り過ぎて、小さなほころび(ほつれ)が、時として破壊に発展した。

娘とののしり合いの喧嘩をしたこともある。
互いに傷をかかえ、一生懸命だった。
それが尾を引いているのか、未だにうちとけない。
電話をしても、一瞬の沈黙がまどろこしい。
警戒心がそうさせるのか気まずいのである。

次女は、長女の葛藤を傍で見て学習している分、要領がよい。
要領がよい分だけ、決断が遅い。
三女は、写真が圧倒的に少ない分、勝手に育った。
「苦手な娘」本人の資質なのか、私達の関わり過ぎのせいなのかぎくしゃくとしている。

私は二十歳で家を出た。
成人後の親父の記憶が乏しい。
成人前の怒られた記憶しかないとも言える。

「苦手な娘」を俯瞰では見られぬ自分がいる。
いつまでも、身内感が強いと言える。
申し訳ないと密かに想う自分がいる。
未熟な親だった。

打ちかけた 娘の涙 わが涙

2021年4月28日
コメント
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