
絵のタイトルは、「あったかくて」です。
凍える手に、いっぱいのコーヒーが配られました。
ありがたくて、嬉しいばかりです。
季節の変わり目は、何かと気ぜわしい。
「霜が降りる前に」が合言葉です。
刈り取った草を集めて肥やしにし、草刈り後の畑を鋤きました。
春野菜(玉ねぎ、にんにく、エンドウ豆)の苗を定植しました。
子供や知り合いに送る果物や蠣の注文をするのもこの時期です。
早起きができなくなり、日中でも居眠りをします。
身体も冬仕様となりつつあるのでしょう。
今日のタイトルは、「新しい試み」です。
イタリアの田舎でも、空き家が目立つとテレビで視ました。
空き家をリニューアルするのは、日本でもよく聞く話です。
違うのは、村全体でお客様を迎えることでした。
訪ねてくれる旅人に、皆で再生した空き家の鍵を渡します。
食べるところは、地域の食堂であったり、料理が得意な家(泊まるところとは別)で食べます。
特産品などは、また別の家で購入する。
負担と利益を分担し、地域全体でもてなしをする。
空き家のリニューアルも、できるだけ暮らしの跡(農家のたたずまい)を残す。
民泊をするときに、年寄りには料理などの負担が重い時があります。
イタリアの考え方を取り入れれば、空き家だけでなく独居老人の家も活用できます。
空き家を改装する人だけが負担を負い、半面利益を独り占めすることもありません。
見方によっては、地域全体が潤う。
耕作放棄地の草刈りを続けることは、負担ではありません。
草刈り後、有効活用することが負担です。
例えば、自ら作物を植えたり、誰かに借りてもらうことが、別のプレッシャーになります。
小さな谷戸であっても、耕作放棄地ではなく緑が保全されていれば、災害や獣害の防止になります。
先祖代々の土地が荒れるのを見るのが辛い年寄りにも喜ばれます。
散策する人も、管理されてる緑に接すると癒される。
できる人が、できる(面白いと感じる)範囲で努力すればよい。
全部を負うことはない、肩の力が抜けたゆるい取り組みができるとよい。
田舎に住みたい。
空き家を借りて、耕作放棄地で作物を作りたいと若者が言う。
やめておけと、地域の長老が諭す。
親心です。
若者の熱意に負けて、長老が地域の皆に相談する。
すぐに住める空き家と、水利の良い耕作放棄地が準備される。
そこに住んでいる人は、本来そうなのです。
2023年11月24日