絵のタイトルは、「毎日がおりゃてなもんで」です。
爺が何言うてんねん。
猪が、フンてなもんです。
蚊やりなど焚きながら、団扇を揺らす。
浮世月夜を見やりながら、主を待つ。
あらら、今日も待ちぼうけ。
今日のタイトルは、「夜の訪問者」です。
艶っぽい話なら。
夜中なのに足音がする。
それも、遠慮がない。
平屋の寝室のカーテンを開けて、街灯を頼りに探る。
足音が窓下でする。
ありゃりゃ。
80Kgはある猪がゆうゆうと、窓下を東から西へ歩いて行った。
こりゃいかんと、玄関に走る。
何も得物が見当たらない。
仕方ないので、脅かすつもりで、長めの靴ベラを持つ。
燐家の渋柿の下で音がする。
見張るつもりが、及び腰です。
靴ベラで、どう戦うと案じながら、様子をうかがう。
またまた、ゆうゆうと細道を北へ歩く。
一匹だけである。
声をあげることもなく、物陰から見送る。
翌朝、木刀を玄関に置くことにした。
???。
これでも無理だろうが、何かを叩いて音を出すぐらいはできるだろう。
先日も、スーパー林道を近道していたら、6頭連れの親子の猪を見た。
先日、36頭の暴走があった道路です。
50年前の国道16号線を、ブラックエンペラーが爆走するのを、
引っ越しのトラックを路肩に寄せて、通り過ぎるのを待った。
島では、猪の暴走です。
車を止めて、写真を撮ろうとした。
親らしき猪が、こちらをじっと見ていた。
ダンプカーが爆音をあげて、反対方向の坂道を上がってきた。
めんちを切って、猪は仕方なく山に入った。
仮に、車で猪と衝突事故を起こしても、相手が証明してくれないだけ保険は下りず、自損になる。
大破しても泣き寝入りです。
友人から、獲れたぞと一報が入る。
塩・胡椒にニンニクのすりつぶしをまぶして干したら旨いぞと大笑いである。
これから、6時過ぎの新幹線に乗り、横浜往復の弾丸旅です。
帰ったら、猪肉をいただきに行く。
忙しいったらありゃしない。
2023年11月25日