さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

マサキ

2015-12-10 22:01:40 | 樹木

*2015年12月10日撮影

 マサキの実がはじけて赤いつやつやの種がのぞいています。

 マサキは生け垣などによく使われた低木です。
 会津の鶴ヶ城公園にはたくさん植えられていますが、一般のお庭では最近は少ないようです。
 庭木にも流行があって、マサキはもう流行らないらしいのです。
 葉が美しい黄金色のものとか斑入りのものとかは、かろうじて生き残っているとか。





*2015年12月10日撮影
 
 マサキの実は皮が4つに割れて、中から朱色の種が出てきます。
 皮が4つに割れるので種も4つ入っているのではないかと思うのですが、実際は1個だったり2個だったりします。
 皮の色、というのはもともとの実の色ですが、白いものから赤いものまでさまざまです。
 この写真のものは皮が赤いので、種の赤との対比が美しくて、見た瞬間にハッとします。
 最初の写真のように皮がピンク色なのが普通で、それはそれできれいですが、皮が赤いのは別格です。





*2015年12月9日撮影

 生け垣としてはこんな感じに仕立てられています。

 マサキは「柾」または「正木」と書きますが、名前の由来はわかっていません。
 葉が常緑なので「真青木(まさおき)」と呼ばれていたものが転訛したという説もあるようです。





*2015年6月30日撮影 

 さて最後に、夏に撮影したマサキの花をごらんください。
 薄い緑色の地味な花ですが、こうしてみるとなかなか味のある花に見えてきます。
 これがやがて赤い種子に変身するのだと思ってみると、命の不思議はつきません。