さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ハシビロガモ

2015-12-23 22:11:51 | 

*2015年12月23日撮影

 会津の鶴ヶ城のお堀に渡ってくるカモたち。ようやくちょっと増えてきたように思います。
 今日はハシビロガモの姿を見ました。20羽ぐらいはいるでしょうか。
 
 最初の写真は雄です。
 頭は青というか緑というかカモの色で、輝いています。
 頭だけ見るとマガモに似ていますが、くちばしが黒いところがマガモと違うところです。
 そして「嘴広鴨」と書くように、大きくて幅の広いくちばしが特徴です。

 本来ハシビロガモの雄の繁殖期の色は、真っ白な胸と腹部の赤茶色の部分に模様はありません。
 背中の羽だけに模様がついています。
 この写真のハシビロガモは、いま換羽の途中なので胸や腹部にも模様が残っています。





*2015年12月23日撮影

 ハシビロガモのくちばしの姿が良く見える写真が撮れました。
 くちばしの先は丸くなっているのがわかると思います。

 カモ類は越冬のために北の国から秋に渡ってきます。
 カモ類の雄は、越冬中に繁殖のパートナーを見つけるので、渡ってくると繁殖期のための換羽を行います。
 日本では繁殖期の姿が通常のカモの姿とされていて、非繁殖期の姿をエクリプスといいます。

 ハシビロガモの場合はエクリプスから繁殖羽に変わるのに少し時間がかかり、その途中経過の姿をサブ・エクリプスと呼んだりします。
 この写真のハシビロガモはもちろん雄ですが、サブ・エクリプスの状態です。





*2015年12月23日撮影

 さてこれもハシビロガモですが、手前はエクリプスの雄、向こうはボケていますが雌です。
 どのカモもそうですが、エクリプスの雄は雌に似ています。
 ハシビロガモの場合もこの両者はよく似ていますが、くちばしの色と目の色が違うので区別できます。
 雄のハシビロガモはエクリプスであってもくちばしが黒く、黒目の周りに黄色い虹彩という部分が取り囲んでいます。
 雌はくちばしが少し黄色っぽく、目の虹彩は目立たず全体が黒い目に見えます。

 エクリプスの雄はサブ・エクリプスの雄とはずいぶん違います。
 サブ・エクリプスという呼び方をするのもなるほどと思います。





*2015年12月23日撮影

 これが雌のハシビロガモです。
 目は目立たず、くちばしは黄色みを帯びています。
 背中の色も雄より明るい色をしています。

 今日のハシビロガモの写真は全部左向きになってしまいました。意識して揃えたわけではないのですが。