さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コマルハナバチ

2016-06-09 22:06:41 | 昆虫

*2016年6月9日撮影

 今日も雨の予報でしたが降りませんでした。
 梅雨時なのにあまりに降らないと、農作物が心配です。

 さて今日の写真はコマルハナバチです。
 ツツジの花にもぐろうとしているのはコマルハナバチの働き蜂と思われます。
 マルハナバチというのはミツバチの仲間で、花の蜜や花粉を食べるハチです。
 見た目が丸い印象なのでマルハナバチといいます。
 オオマルハナバチ、クロマルハナバチ、コマルハナバチなどがいます。
 大きなクマバチは別格なのかマルハナバチのなかには入れないようです。
 それでオオマルハナバチは大きくてコマルハナバチは小さいというわけですが、見た目には大きさの違いは分かりません。





*2016年5月28日撮影

 これもコマルハナバチの働き蜂です。
 働き蜂は子を産まないので、雌ではあっても雌とは違うものとされています。
 社会性を持ったミツバチなどの蜂の雌というのは女王蜂だけというのが一般的な見方です。

 コマルハナバチは活動期が短いことが知られています。
 越冬した女王蜂は雪解けと共に地中に巣作りを開始し、子供達つまり働き蜂を産み育てます。
 あまり大きな家族にはならずに、200から700くらいの、蜂としては小家族です。
 6月ごろには次世代の女王蜂と雄蜂を産み、働き蜂や現在の女王蜂は死んでしまいます。
 次の女王蜂として生まれた蜂は、他の一族の雄蜂と交尾し、雄の精子を体内に抱えて翌年の春まで長い時間を孤独のなかで生き伸びるのです。





*2016年5月25日撮影

 これがコマルハナバチの雄蜂です。
 黄金色の毛をまとって美しい蜂です。
 蜂の雄は役立たずで、まったく働きません。
 幸運に恵まれた雄だけが、他の巣から巣立った女王蜂と交尾することができます。
 交尾できてもできなくても長い命ではなく、まもなく死んでしまう存在です。
 それでもこんなに美しい姿を与えられていることに、この世には愛情が満ちているのだと感じるのは思い過ぎでしょうか。