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*2016年6月24日撮影
昨日は梅雨らしく一日中しっとりと雨が降りました。
今日は曇り空。これから明日の朝にかけて雨の予報です。梅雨らしくなってきました。
今日はアオハダトンボをごらんいただきます。
近年めっきり数を減らし準絶滅危惧種とされている、カワトンボの一種です。
幸い、会津の湯川では、まだたくさん見ることができます。
初めの写真は翅を広げている雄の姿。曇り空で翅や身体の光沢があまりよく写りませんでした。
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*2016年6月24日撮影
雄の姿をもう一枚。
こちらは翅や身体の光沢が少し伝わるかもしれません。
もっとポピュラーなハグロトンボによく似ているのですが、この光沢が一番の違いです。
ハグロトンボよりは全体的に少し小さい、翅がハグロトンボより丸みがある、などの違いもあります。
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*2016年6月24日撮影
そしてこれは雌のアオハダトンボです。
雄よりも翅の色が薄いのでもうハグロトンボとは一見して違います。
そしてアオハダトンボの雌の一番の特徴は、翅の先にある白い斑紋です。ハグロトンボには雌でも斑紋がないので違いが明瞭です。
同じカワトンボの仲間のミヤマカワトンボにも似た感じですが、ミヤマカワトンボよりは翅の色が濃いところが違います。
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*2016年6月22日撮影
翅を広げているアオハダトンボの雌の姿。
こうして翅を広げてみると、結構色が薄いのが分かります。
カワトンボ類の話をすると、今年はニホンカワトンボはほとんど見ることができませんでした。
4月から5月にかけてがニホンカワトンボの季節。その後ミヤマカワトンボに交代します。
ミヤマカワトンボも今年はあまり見ていません。ただミヤマカワトンボは夏の間ずっといるのでこれから見られるかもしれません。
そして6月になるとアオハダトンボの季節になります。
7月ごろにはハグロトンボが出現し、アオハダトンボと交代です。ハグロトンボも秋になるまでずっといます。
ひらひらとゆっくり飛ぶカワトンボ類の姿はじつに優雅で、眺めていると心豊かになる気がします。