*2016年6月22日撮影
蒸し暑い日が続いています。梅雨だけれど、雨はたまにしか降りません。
さて今日の写真は、地味な草花のクララです。
クララといえばハイジの友達、つまりは西洋の女性の名前と決まっています。
しかしこの花の名前は「眩草」という漢字表記があって、ちゃんとした和名なのです。
根を噛むとくらくらするほど苦いため「くらくらぐさ」と言われていたものが、縮められて「くらら」になったというのです。
*2016年6月22日撮影
葉を見るとえんどう豆に似ていて、マメ科の植物ということはすぐに納得できます。
房状についている花は妙な形です。
多分、房の下の方の花が咲いていて、半ばから上はつぼみなのかと思います。
*2016年6月16日撮影
この写真だとなんとなく房の下の方の花は咲いている感じがします。
根は漢方薬に使われますが、じつは猛毒です。用法、用量は慎重に扱う必要があります。
噛んでくらくらするくらいならいいのですが、命にもかかわります。
根ほどではなくても、茎も葉も全草が毒を持っています。
日当たりの良い草原(そうげん)という生育環境が減ってしまって、クララも減少の一途をたどっているようです。
毒草とはいえ、かわいい名前のクララは生き延びてほしいものです。