さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヤブカンゾウ

2018-07-06 22:11:49 | 草花

*2018年7月6日撮影

 今日は急に寒くなって、気温が25℃以下に下がりました。
 天気予報はあいかわらず雨ですが、午前中は降らずに済みました。午後からは雨模様です。

 曇り空のもと、今日も鶴ヶ城公園へ出かけました。
 咲き始めたヤブカンゾウの花を撮影したかったのです。
 今年はヤブカンゾウがたくさん咲いています。まだ蕾だけの株も多いので、しばらくの間楽しめそうです。





*2018年7月6日撮影

 今年は草刈りに耐えてたくさん生き残ったようです。草刈りの時期に芽が小さかったのかもしれません。
 草刈りのタイミングで、その後の植物の姿が変わってしまいます。

 カンゾウ類のなかでは、八重咲きのヤブカンゾウと一重咲きのノカンゾウが親しまれていますが、鶴ヶ城公園ではヤブカンゾウだけが咲きます。





*2018年7月5日撮影

 ヤブカンゾウは奈良時代以前に中国から渡来したと考えられています。
 新芽はいまでも食用にされていますが、昔から珍重されたようです。
 また花の蕾の乾燥品は「金針菜(きんしんさい)」と呼ばれ、水で戻してスープの具などにします。
 これらを食べると浮世の憂さを忘れると言われたのですが、それは美味しいからなのか、そういう薬効があるのかは不明です。
 また一説では、花の美しさを見ることで浮世の憂さを忘れる、とも言われます。
 ともかくそういうわけで、カンゾウ類の我が国での名前は「ワスレグサ」だったのですが、中国での本来の表記「萱草」が入ってきてカンゾウと読むようになったのだとか。





*2018年7月4日撮影

 カンゾウ類はキスゲ類などとともに、ススキノキ科ワスレグサ属に分類されています。
 ワスレグサ属の花はいわゆる一日花で、一日で終わる花がつぎつぎに毎日咲くのです。
 今日咲いた花は昨日の花とは違う花なので、毎日見に行っても毎日違った風情になるというわけです。

 今回撮影した3日間はすべて曇り空だったので、暗い写真ばかりになってしまいました。
 花自体は明るい花なので、それが少しでも伝わればうれしいと思います。