さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

色づくケヤキ

2016-10-20 22:18:33 | 樹木

*2016年10月20日撮影

 晴れたり曇ったりの日が続いています。少し気温も暖かくなったようです。
 里の山も少しづつ色づいてきました。
 会津の鶴ヶ城公園の樹木の中では、モミジやサクラよりも今年はケヤキが目立っています。
 ケヤキは巨木が多いせいか、緑の葉の中に一部分だけ赤や黄色に色づいたところがあって、鮮烈な印象をうけます。





*2016年10月20日撮影

 オレンジから赤にかけての色に染まった、ケヤキの葉です。
 大部分は緑のままです。
 一木がすべて色づく頃には、早く色づいた葉は落ちてしまうのだと思います。





*2016年10月20日撮影

 曇り空の逆光の写真です。
 黄色からオレンジ、真っ赤な葉も見えます。
 ケヤキも木によって何色に色づくかが違うようです。個性というのでしょうか。
 鮮やかな黄色になるものもあれば、真っ赤な葉が見られることもあります。
 例年はたいていオレンジ系が多く、きれいな色にはならずに茶色に枯れてしまう葉の方が普通のようです。





*2016年10月18日撮影

 これも大きなケヤキの木の、一部だけ真っ赤に色づいた姿です。
 なかなかこういう鮮やかな赤い葉のケヤキは見られないような気がしています。
 今年はひょっとして里山の紅葉も美しいのかもと思っています。
 毎年そんなふうに期待するのですが、さて今年の紅葉はどうなるでしょうか。

シロオビノメイガ

2016-10-18 22:08:32 | 昆虫

*2018年10月18日撮影

 10月に入って急に寒くなったので、トンボやチョウなどの虫たちの姿もめっきり減りました。
 それでも、草むらからふいに飛び立つ、シロオビノメイガの姿は今もよく見かけます。
 翅を広げてとまりますが、翅の両端で2cmくらいの小さな蛾です。
 近づくとふわっと飛び立って逃げますが、あまり遠くへは行かず近くの葉の裏などに隠れてしまいます。

 なかなか端正な、きれいな姿をしていると思っています。





*2016年10月2日撮影

 小さいのでなかなか目にとまりにくいのですが、春から秋まで長い期間見ることができます。
 写真はツユクサの花にとまるシロオビノメイガです。

 白い帯状の模様があるノメイガ「野螟蛾」というわけで、「白帯野螟蛾」と書くのだと思います。





*2016年9月21日撮影

 この写真は先月撮影のもの。
 イノコズチにとまるシロオビノメイガです。

 螟蛾類、野螟蛾類は野菜の害虫として知られています。
 シロオビノメイガの幼虫はホウレンソウを食べるので、ホウレンソウ農家にとっては大敵なのだとか。
 駆除のために汗を流す農家の方のご苦労も心にとめながら、シロオビノメイガを観察したいものです。

ハナタデ

2016-10-16 22:10:59 | 草花

*2016年10月16日撮影

 嬉しいことに、今日も秋晴れの晴天でした。

 今日の写真は少し地味なハナタデです。
 赤い花をびっしりつけるイヌタデは日当たりの良いところに生えますが、ハナタデは日陰の湿ったところが好き。
 薄いピンクの花を、どちらかといえば 疎らにつけます。





*2016年10月16日撮影

 タデ類の花はみな、ごく小さいけれど5弁の美しい花です。
 ハナタデもまた、よくよく見ると小さな美しい花が咲いています。
 ひっそりと咲いているので目立たないのが残念です。





*2016年10月10日撮影

 まとまって群生していることが多いようです。
 なかなか上品ないい雰囲気です。
 もっと多くの人に注目してもらいたいものです。

ユリノキ

2016-10-15 22:03:08 | 樹木

*2016年10月15日撮影

 昨日も今日も待望の秋晴れです。明日も晴れそうです。
 さて、紅葉の便りがちらほら聞こえて来るようになりました。
 高山では紅葉の盛りのようですが、里ではまだまだ。夏の暑さが長く続いたせいで、今年は遅いようです。

 そんななかで、色づいている樹木もあります。
 今日はユリノキの黄葉をご紹介します。





*2016年10月15日撮影

 普通樹木の葉は先端が尖るものなのですが、ユリノキは先端がくぼんでいるという珍しい葉の形をしています。
 葉の軸を上にしてみたときの形が半纏のようだというのでハンテンボクという名もあります。

 ユリノキの黄葉は黄色いものや赤っぽいものやさまざまで、じつに個性的です。





*2016年10月15日撮影

 このユリノキの黄葉は、葉脈を残して赤茶色のパステルをこすりつけたような味のある模様になっています。
 真っ赤な葉も混じっています。
 モミジなどの紅葉の盛りの頃にはユリノキは葉を落としてしまうので、いまだけの楽しみの黄葉です。





*2016年5月20日撮影

 さておまけに、春に咲くユリノキの花をご紹介します。
 またの別名をチューリップの木ともいうとおり、チューリップのような大きな花が咲きます。
 春の花も毎年楽しみです。

ヤクシソウ

2016-10-13 22:01:15 | 草花

*2016年10月13日撮影

 今日も雲が多くて秋晴れはなかなか戻ってきません。
 気温は急に下がってきて、秋の初めではなくて終わり頃を思わせる寒さです。

 さて今日はヤクシソウという草花です。
 ごらんのようにハナニガナやジシバリのようなキク科の花です。
 日当たりの良いところで1m以上になる大型の草のようですが、鶴ヶ城公園ではときおり刈られてしまうのであまり大きくはなれません。
 どちらかというと、地面に張り付くようにして花を咲かせています。





*2016年10月10日撮影

 なぜヤクシソウというのかは分からないようです。
 薬師堂のそばで最初に見つけられたとか、葉の形が薬師如来の光背に似ているとか、薬用にされたからとか、諸説があるのですが分かりません。





*2016年10月10日撮影

 茎の根元は木質化しますが、茎の先端はつるのように伸び、一見つる植物のように見えることもあります。
 つぼみがたくさん付いていて、もうしばらくは黄色い花を楽しめそうです。
 だんだん草花の姿が減っていく季節なので、いま咲いている花はなるべく長く咲いていてほしいものです。