さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ミヤマガマズミ

2016-10-07 22:13:02 | 樹木

*2016年10月7日撮影

 今日は文句なしの秋晴れ。さわやかな1日でした。
 そこで、今年初めての紅葉の写真です。
 ガマズミの葉がもうこんなに色づいていました。
 ガマズミと言っても、これはミヤマガマズミではないかと思っています。
 ミヤマガマズミは葉の先がピュッと尖るのが特徴とされています。





*2016年10月7日撮影

 紅葉の季節は心躍ります。
 今年はどんな紅葉になるのかとわくわくします。

 ミヤマガマズミの紅葉のこんなに美しいのには、なかなか出会えなかったように思います。
 気がつけば葉が散ってしまっているというのが毎年のことでした。





*2016年10月7日撮影

 もちろん赤い実も美しく実っています。
 たいていはこんな感じで、まだ青い葉が普通です。
 まだまだこれから、ミヤマガマズミの紅葉が楽しめそうです。

ツマグロオオヨコバイ

2016-10-05 22:42:19 | 昆虫

*2016年10月5日撮影

 なんとなく風が秋っぽくなりました。

 今日はツマグロオオヨコバイという小さな虫です。
 ツマグロというのは翅の後端が黒いという意味で、オオヨコバイとは大きなヨコバイという意味です。
 ヨコバイというのはセミを小さくしたような姿の虫で、外敵から逃げるときに横に這って葉の裏などに姿を隠すので「横這い」というわけです。
 セミの仲間というか、大きくはカメムシの仲間というところでしょうか。
 大きさは1cmを少し超えるぐらい、13mm前後です。
 ヨコバイの中では大きい方で、黄色い体に黒い模様という親しみやすい姿の虫です。
 「バナナ虫」という俗称もあるとか。





*2016年10月3日撮影

 ツマグロオオヨコバイを上から見た写真。カナムグラの葉の上にいます。
 見た目はかわいいのですが植物の液汁を吸うため、園芸植物や農作物にとっては害虫とされています。
 これよりもずっと小さくて頭部の黒い点々がないツマグロヨコバイという虫は、稲につく害虫として有名です。





*2016年10月5日撮影

 葉の裏に隠れたところを撮影できました。
 口とおぼしきところも黒くて、黒い点々模様と目と区別がつかなかったり、やっぱり面白い姿の虫です。
 
 ヨコバイ類は植物の液汁を吸うために針状の口吻を持っており、ときには人の皮膚に突き刺すこともあるのだそうです。
 刺されると蚊に刺されたように痒くなると言われているので、ちょっとは用心したほうがいいのかもしれません。

メボソムシクイ

2016-10-03 22:17:10 | 

*2016年10月3日撮影

 今日は曇り空の1日でしたが日が差す時もあって、まずまずの日でした。

 久しぶりの野鳥です。
 メボソムシクイではないかと思いますが、まったく自信はありません。
 ムシクイの名がつく小鳥はみな似ていて、識別はたいへん難しいのです。
 昨年も10月の後半にメボソムシクイをとりあげましたが、あのときも違っていたかもしれません。

 今日はジッ、ジッと間の空いた低い地鳴きが聞こえたので、メボソムシクイかなあ、と思った次第です。
 ハリエンジュ(ニセアカシア)の木に、少なくとも二羽はいたようです。





*2016年10月3日撮影

 ムシクイの名がつく小鳥は虫を食べるからとされていますが、小鳥はみんな虫を食べるのではないかと思うのでちょっと疑問です。
 ともかく、メボソムシクイ、センダイムシクイ、エゾムシクイの三種がムシクイ類を代表する小鳥として知られてきました。
 この三種をどうやって識別するかが課題だったのです。
 ところが2012年に、メボソムシクイは、メボソムシクイ、コムシクイ、オオムシクイの三種に分離することが決定されました。
 このうちコムシクイは渡りのときに少しだけ日本に立ち寄るとされ、あまり見ないそうです。
 それで、メボソムシクイ、オオムシクイ、センダイムシクイ、エゾムシクイの4種がムシクイ類を代表する小鳥ということになりました。
 これらを見た目で識別するのは困難とされています。

 ムシクイ類は渡り鳥で、繁殖のため夏に日本の高山などに渡ってきます。
 冬を越すのは南の国で、メボソムシクイは台湾以南の島、フィリピンやインドネシアなどのようです。

 

ヤマハッカ

2016-10-02 22:14:32 | 草花

*2016年10月2日撮影

 今日は久しぶりのいい天気でした。秋晴れがやってきました。

 樹木の陰に咲いていた、ヤマハッカをご紹介します。
 ハッカの名はついていますが、ハッカのような香りはないようです。
 細長い茎に小さな葉と数個の花がかたまって、段々になって咲いています。
 下の方から上の方へ順に咲くのかと思えば、そうでもなくて、下の方にも上の方にも同じようにつぼみがあるように見えます。
 どちらかといえば、花はまばらに咲いています。





*2016年9月30日撮影

 同じ場所に群生していて、こんな感じです。
 木の下なのであまり日当たりが良い場所ではなかったのですが、本来は日当たりの良い場所を好むそうです。
 たくさんの虫たちが花の周りを飛んでいました。





*2016年10月2日撮影

 今日はおまけとして、ヤマハッカの花を求めて飛んできた虫たちを少しご覧ください。
 まず初めは、ホシホウジャクです。
 ホウジャクは動きが速いので、薄暗い環境では写し止めることができません。
 ブレていますがご容赦を。





*2016年10月2日撮影

 次は、秋になるとよく見かけるようになる、ウラナミシジミです。
 逆さまになって、蜜を吸っています。





*2016年10月2日撮影

 さて最後はキタキチョウです。
 黄色い蝶ですが、よく見かけるモンキチョウとは模様が違います。
 キタキチョウは以前はツマグロキチョウと呼ばれていて、表側(背中側)から見ると羽の先に黒い模様があります。
 とまっているときはめったに翅を広げないので、表側の写真はなかなか撮れません。

キンモクセイ

2016-10-01 22:27:14 | 樹木

*2016年10月1日撮影

 10月になりました。
 モミジの葉はもう色づきはじめ、ケヤキの葉もところどころ黄色になりはじめました。
 秋が来た、というわけで、街角にキンモクセイの香りがただよっています。
 今日はキンモクセイです。





*2016年10月1日撮影

 なによりも爽やかな香りで知られていますが、オレンジ色の細かな花と緑の葉の対比がとてもきれいな樹木です。
 すべて栽培種で庭などに植えられています。
 中国の桂林地方が原産で、中国語の「桂」は木犀のことを指すのだそうです。
 木犀といえば本来ギンモクセイを指していて、17世紀江戸時代の初めに渡来したとされているようです。
 キンモクセイについては来歴がはっきりせず、江戸時代末期か明治時代に渡来したもののようです。
 雌雄別株なのですが、なぜか日本にあるのは雄株だけ。なので結実することはありません。





*2016年10月1日撮影

 毎年こまめに切り詰めないと、どんどん大きくなってしまうのだとか。
 庭に植える人は大きくなってもいいだけのスペースを考える必要がありそうです。
 この写真のキンモクセイは見事な大木にそだっていました。もちろん、広い庭です。
 大きなキンモクセイの木も圧倒的な迫力があって美しい樹木です。