10年ほど前に学んだ興味深いことを記事にしました。
心臓移植等によって、ドナー(提供者)の性格や好み、記憶までがレシピエント(提供される側)に移植されることがおこったという。
世界での臓器移植手術の実施例は腎臓移植で23200例、肝臓移植で4400例心臓移植で3800例もあり、移植後の生存率は70㌫にも達していた。現在ではさらに増えているはず。つまり重症患者でも移植手術を受ければ生き延びる可能性が高まるのは確か。だが、提供される臓器は慢性的に不足している。アメリカだけで年間4千人もの移植手術待ちの患者が亡くなっていた。
.........一方、移植手術は拒絶反応(Rejection Sympton)で非常に困難を呈していた。人間には免疫機構が備わっており、ウィルスや細菌など異物が侵入してきたとき白血球などの免疫細胞が攻撃し、排除するシステムがある。免疫機構が移植された臓器を異物とみなし攻撃してしまい移植手術を失敗に導くことが多かった。
しかし、昨今ではこの免疫機構を抑制する免疫抑制剤などの発達によりそれを可能にしている。
だが、移植手術で臓器提供者の心が移植患者に乗り移ることがありうることが判った。
実験によると脳を移植すれば「生まれ変わる」ことがありえるという。現代の医学では他の臓器の移植によってドナーの性質が移植されるこはないとされてきた。
性格や記憶は脳によって決まるものなので、心臓などを移植したからといって変わるとはいえないとされてきた。体調や体質の変化によって気分や性格が変わるのではとされてきた。
たとえば、移植手術を受けるほどの重症の心不全患者だった場合、カーディアクカヘキシア(Cardiac Cachexia=心臓悪液質)に陥り、体調や性格を決定付けている場合がある。重症心不全患者の場合、心臓の血液を送る機能が低下しているため、血液の流れが悪くなり、全身の臓器の働きが悪くなる。体を正常に戻そうとして様々なホルモンが血液中に異常分泌され、身体に悪影響を与える。これがカーディアックカヘキシアだそうだ。その中でもTNFα(腫瘍壊死因子)は最も影響力があり、本来は機能低下した臓器を改善する働きがある。が、大脳視床下部に働いて食欲を抑制するとともに、全身の脂肪組織に働いて脂肪を分解し、患者をやせさせてしまう。これ以外にも低下した心臓の機能を向上させるために副腎皮質ホルモン(Adrerocorteicotropic Hormone:アドレロ、コルチコ、トロピック、ホルモン)も血液中に大量に放出される。これはストレスホルモンでもあり、患者にストレスを与え、憂鬱な気分にさせる。つまり心不全の患者は体調が性格を内向的で油っこ
いものを好まない性格を作り出しているともいえる。
それが心臓移植手術によって、血液中のホルモン濃度や自律神経の状態が改善された結果、食欲が正常に機能するようになり、食の好みや性格までが変わってしまうことが考えられてきた。
一つの臓器の移植だけでその人の生命が新たに生まれ変わったというような感覚をバースファンタジー(Birth Fantasy)というらしい。。これは苦しみや強いストレスに長期的にさらされている。ドナーがみつかり移植手術後、苦しみから解放され、強烈な幸福感を味わい、「生まれ変わった」と思い込むことである。
しかし、一方では心理的な副作用を伴うこともある。ドナーに対しての罪悪感や借りを作ってしまったという重圧感、さらには過剰なほどの同一化現象(Overassimilation Phenomenon)を抱く場合がある。患者が無意識の内に趣味・嗜好がドナーと同一化する現象が仮説として有力視されてきた。
ところが臓器に記憶が保存されるという新説があらわれている。そもそも記憶というのは五感で知覚した様々な情報が海馬に集積され、大脳新皮質に書き写され、神経細胞のネットワークとして保存されることである。記憶を思い出す時は脳内で様々な情報の組み合わせが行われている。しかし神経細胞のネットワークは全身を覆っている。ならば脳以外の臓器でも記憶でも記憶を保存できるのではないかという説が出てきたそうだ。
.............
記憶には脳の内部にある神経ペプチド(Neuro Peptides)が重要な働きをしている。実は脳の神経細胞の末端からは神経ペプチドというごく小さなタンパク質が放出されており、ほかの神経細胞のレセプターという部分に付着することで神経細胞のネットワークに弱い電流が流れ、記憶や感情が生まれるのである。つまりこの神経ペプチドは記憶を呼びおこすスィッチであるといえる。
神経ペプチドが脳内に存在することが脳だけが記憶を保存している重要な根拠の一つであったようだ。
ところが最近の研究で心臓などの様々な臓器の神経細胞で神経ペプチドが作られていることがわかったのである。さらに記憶を呼びおこす神経ペプチドは全身の神経細胞から分泌されていることがわかったのである。
とはいっても神経ペプチドが移植されることによって記憶まで移植されるどうかは解明されていない。
そこで新たな新説も出てきている。今まで心臓は脳などの中枢神経の命令を受けて動いていると考えられてきたが、実はICNシステムという心臓にある神経細胞群が独自に心臓を動かしていることが明らかになった。このICNシステムとはIntrinsic Cardiac NervousSyste:心臓内固有神経系という。従来、心臓の活動は脳に支配されていると考えられていた。ところが脳から完全に独立して心臓の活動を調整する神経細胞群が発見された。このICNシステムは脳とほぼ同じ働きをしているといえる。つまり心臓には小さな脳があるといえる。移植された心臓は、この小さな脳が動かしているといえる。そしてICNシステムには独自の記憶が保管されている。移植手術によってこのICNシステムとともに記憶も移植されることは十分にあり得るという。
記憶とはコンピューターネトワークのようなものだという。サーバーなどのメインコンピュータが壊れても、末端のパソコンの情報が消去されることはない。同様に脳が機能しなくなっても心臓に保存された記憶は取り出せるのではないかという(※その後、そのシステムは心臓だけにとどまらず体の多くの部位に存在するとまで言われた)。だが、ICNシステムと記憶の関係については大部分が仮説の段階に過ぎず、さらなる研究が必要とされているらしい。
こちらも観て下さい。
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cobaring.com
心臓移植等によって、ドナー(提供者)の性格や好み、記憶までがレシピエント(提供される側)に移植されることがおこったという。
世界での臓器移植手術の実施例は腎臓移植で23200例、肝臓移植で4400例心臓移植で3800例もあり、移植後の生存率は70㌫にも達していた。現在ではさらに増えているはず。つまり重症患者でも移植手術を受ければ生き延びる可能性が高まるのは確か。だが、提供される臓器は慢性的に不足している。アメリカだけで年間4千人もの移植手術待ちの患者が亡くなっていた。
.........一方、移植手術は拒絶反応(Rejection Sympton)で非常に困難を呈していた。人間には免疫機構が備わっており、ウィルスや細菌など異物が侵入してきたとき白血球などの免疫細胞が攻撃し、排除するシステムがある。免疫機構が移植された臓器を異物とみなし攻撃してしまい移植手術を失敗に導くことが多かった。
しかし、昨今ではこの免疫機構を抑制する免疫抑制剤などの発達によりそれを可能にしている。
だが、移植手術で臓器提供者の心が移植患者に乗り移ることがありうることが判った。
実験によると脳を移植すれば「生まれ変わる」ことがありえるという。現代の医学では他の臓器の移植によってドナーの性質が移植されるこはないとされてきた。
性格や記憶は脳によって決まるものなので、心臓などを移植したからといって変わるとはいえないとされてきた。体調や体質の変化によって気分や性格が変わるのではとされてきた。
たとえば、移植手術を受けるほどの重症の心不全患者だった場合、カーディアクカヘキシア(Cardiac Cachexia=心臓悪液質)に陥り、体調や性格を決定付けている場合がある。重症心不全患者の場合、心臓の血液を送る機能が低下しているため、血液の流れが悪くなり、全身の臓器の働きが悪くなる。体を正常に戻そうとして様々なホルモンが血液中に異常分泌され、身体に悪影響を与える。これがカーディアックカヘキシアだそうだ。その中でもTNFα(腫瘍壊死因子)は最も影響力があり、本来は機能低下した臓器を改善する働きがある。が、大脳視床下部に働いて食欲を抑制するとともに、全身の脂肪組織に働いて脂肪を分解し、患者をやせさせてしまう。これ以外にも低下した心臓の機能を向上させるために副腎皮質ホルモン(Adrerocorteicotropic Hormone:アドレロ、コルチコ、トロピック、ホルモン)も血液中に大量に放出される。これはストレスホルモンでもあり、患者にストレスを与え、憂鬱な気分にさせる。つまり心不全の患者は体調が性格を内向的で油っこ
いものを好まない性格を作り出しているともいえる。
それが心臓移植手術によって、血液中のホルモン濃度や自律神経の状態が改善された結果、食欲が正常に機能するようになり、食の好みや性格までが変わってしまうことが考えられてきた。
一つの臓器の移植だけでその人の生命が新たに生まれ変わったというような感覚をバースファンタジー(Birth Fantasy)というらしい。。これは苦しみや強いストレスに長期的にさらされている。ドナーがみつかり移植手術後、苦しみから解放され、強烈な幸福感を味わい、「生まれ変わった」と思い込むことである。
しかし、一方では心理的な副作用を伴うこともある。ドナーに対しての罪悪感や借りを作ってしまったという重圧感、さらには過剰なほどの同一化現象(Overassimilation Phenomenon)を抱く場合がある。患者が無意識の内に趣味・嗜好がドナーと同一化する現象が仮説として有力視されてきた。
ところが臓器に記憶が保存されるという新説があらわれている。そもそも記憶というのは五感で知覚した様々な情報が海馬に集積され、大脳新皮質に書き写され、神経細胞のネットワークとして保存されることである。記憶を思い出す時は脳内で様々な情報の組み合わせが行われている。しかし神経細胞のネットワークは全身を覆っている。ならば脳以外の臓器でも記憶でも記憶を保存できるのではないかという説が出てきたそうだ。
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記憶には脳の内部にある神経ペプチド(Neuro Peptides)が重要な働きをしている。実は脳の神経細胞の末端からは神経ペプチドというごく小さなタンパク質が放出されており、ほかの神経細胞のレセプターという部分に付着することで神経細胞のネットワークに弱い電流が流れ、記憶や感情が生まれるのである。つまりこの神経ペプチドは記憶を呼びおこすスィッチであるといえる。
神経ペプチドが脳内に存在することが脳だけが記憶を保存している重要な根拠の一つであったようだ。
ところが最近の研究で心臓などの様々な臓器の神経細胞で神経ペプチドが作られていることがわかったのである。さらに記憶を呼びおこす神経ペプチドは全身の神経細胞から分泌されていることがわかったのである。
とはいっても神経ペプチドが移植されることによって記憶まで移植されるどうかは解明されていない。
そこで新たな新説も出てきている。今まで心臓は脳などの中枢神経の命令を受けて動いていると考えられてきたが、実はICNシステムという心臓にある神経細胞群が独自に心臓を動かしていることが明らかになった。このICNシステムとはIntrinsic Cardiac NervousSyste:心臓内固有神経系という。従来、心臓の活動は脳に支配されていると考えられていた。ところが脳から完全に独立して心臓の活動を調整する神経細胞群が発見された。このICNシステムは脳とほぼ同じ働きをしているといえる。つまり心臓には小さな脳があるといえる。移植された心臓は、この小さな脳が動かしているといえる。そしてICNシステムには独自の記憶が保管されている。移植手術によってこのICNシステムとともに記憶も移植されることは十分にあり得るという。
記憶とはコンピューターネトワークのようなものだという。サーバーなどのメインコンピュータが壊れても、末端のパソコンの情報が消去されることはない。同様に脳が機能しなくなっても心臓に保存された記憶は取り出せるのではないかという(※その後、そのシステムは心臓だけにとどまらず体の多くの部位に存在するとまで言われた)。だが、ICNシステムと記憶の関係については大部分が仮説の段階に過ぎず、さらなる研究が必要とされているらしい。
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少しでも多くの人たちを助けたいと考え、微力ながらも行動しています。
こちらのサイトは参考になり大変助かりました。
ありがとうございました。