さいきんの流星光
元漫画家 流星光(ながれぼしひかる)の雑記ブログ/Amazon商品のアフィリエイト広告があります。
 





※この文章は、長い割りに、内容は、単なる僕の思い出話がほとんどです。

なんか最近、いじめ関係の討論番組が多いです。
はー、なんか最近の学校は大変な事になっているんだなーと漠然と考えていたんだけど、
そう言えば、僕自身も中学校時代、いじめられた張本人だった事を思い出した。

あれは中学一年の頃だった。

小学校までは、ほとんど友達らしい友達もいなかったので、僕は友達との付き合い方を全く知らなかった。
野球部に入り、部の仲間とも付き合うようになったんだけど、友達と話すことすらできなかったのだった。

どういう事なのか想像できない人のために、もうちょっと詳しく書いておきます。

別に、恥ずかしがり屋だった訳じゃないんです。
まず、話題が見つからない。
何を話していいのか分からないという現象。

あと、話しかけられても、上手く返答できないという現象。
「うん」とか「ちがう」とかしか発言しなかった。

当然「何だ?コイツ…」と思われるわな。

そういう人間だったから仕方ないと思います。

同じクラスで野球部の友達からいじめられていて、その子とは、通学路も一緒に待ち合わせて行くようになったので、
「通学」「授業中」「休み時間」「野球部」「帰り道」と、全てにおいて支配下に置かれていた。
そればかりか、日曜や休みの日も、「遊ぼう」と誘われたので一緒にいた。

その子は別に、いじめる目的で誘う訳ではなく、ホントに遊ぶ目的でいろいろ僕を連れまわしていたんだと思う。

でも、僕は、本当に一人が好きな中学生だった。
学校でも、放課後も、通学路でも一緒な人と、休みの日も遊びたくはなかった。

でも、僕は断る理由が思いつかない。
「法事」くらいしか。

「一人が好きである」という理由は言えなかった。
理由としては成立しないと思えたからだ。
どうしても用事があるとか、そういう理由でないといけないと思っていたからだ。

だから、誘われるたびに嫌々遊んでいた。


そのうち、子供以外にも趣味として人気の「釣り」に誘われるようになった。
日曜の早朝から起きて行かなくてはならない。
僕は、釣りなんてやった事もないし、何の興味もなかった。
(今も全く興味ないけどね。)
だから断りたかったけど、例によって断る理由が見つからない。
「興味がない」
は、なぜか言えなかった。
あまりにも冷たくわがままな言葉に思えたからだ。

…で、日曜の早朝に待ち合わせする。
でも、僕は行きたくないし眠いしで、けっきょく行かなかった。
その友達は、僕の家まで迎えに来る。
釣りなので、いじめとは関係ない他のクラスの友達も一緒だったりする。

僕は、やっと起きてもそもそと準備を始めて釣りに行くのだ。
そして、その事を責められていじめられる。

まあ、ひっつめていうと、人間関係を構築できない子供だった、という事だ。
そんなこんなで、いろいろあって、中学高校、予備校大学、漫画業界と、渡り歩くうちに何とか他人とも付き合えるように学んでいったという訳です。
(いや、そうでもないかな…いまだに編集さんには言うべきこと言えてないかも)

親には言えなかったなー。
今のいじめられっ子もそうみたいだけど。
やっぱり恥ずかしいっていうのが第一かな…。

この「恥ずかしい」って理由、一般の人にはどのくらい理解されているのだろう。
どのくらいの人が共感してくれているのだろうか。

解説すると、
当時、僕は12年生きていた訳だけど、それまで大した失敗もなく生きてきた訳です。
だけど中学に入って、いきなり「人間関係の構築」という行動において、とてつもない大失敗をやらかしてしまった訳です。
まさに人生最大の失敗。
もう顔面蒼白です。
「…ど、どうしよう…」
と思っているんだけど、どうしようも出来ない。
子供だから解決なんて出来る訳がない。

その失敗を、白日の下にさらされるのが恥ずかしかったんです。
このまま、地下で行われているうちに、何とか良い方向に向かってくれはしないか…。
そう願うしかなかったのでした。


結局、僕のいじめ問題は、担任や他の先生の知るところとなり、職員会議なんかでも取り上げられたんじゃないでしょうか。

ある日、僕だけ職員室の担任の椅子に座らされて、担任は教室へ。
クラスのみんなと担任とで、僕についての話し合いを行ったようでした。

僕は1年後半で野球部を退部。
2年になって、いじめられていた子ともクラスは替わり、平穏な日常が戻ってきたのでした。

今になって思えば、いい経験をしたと思います。
逆に、そのいじめていた子や、他のクラスメイトには、ものすごく嫌な思いをさせてしまったので、申し訳ないと思っています。

最後に、いじめ問題について言わせていただければ、
子供の世界のことなんだから、僕のように、みんな「人間関係の構築」においては稚拙な部分はあると思います。
それを学ぶために、同じ歳の子をあつめて集団生活させていると思うんです。
いざこざやケンカ、いろいろあるでしょうが、大人になるまでに何とか良い人間関係を築けるように学習していければいいと思います。

でも、それを教える立場の大人の社会にも「いじめ」があるんだからどうしようもないですね。
多くの人が、大人になっても「良い人間関係」を築けずに生きている…。
それじゃあ子供には何も教えられないと思います。







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下描き、遅々として進まず…

いろいろやる事があって外出したりして、どっしり腰を落ち着けて描く事ができません。
いや…ホント言うと、どっしり椅子に座っていても、テレビを見たり、ネットを見たりで、集中力が高まらないんです。

漫画作業の間は、本当に何もせずに漫画だけを描かなくては、進みません。
女性で、主婦とかやりながら子供の世話とかをしながら漫画描いてる人って、スゴイと思います。
尊敬します。




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