さいきんの流星光
元漫画家 流星光(ながれぼしひかる)の雑記ブログ/Amazon商品のアフィリエイト広告があります。
 




今日は天気が良く、暖かいので洗濯することにする。
たまりにたまった洗濯物、一気に片付ける。

外に干すと花粉がついてしまうので、日あたりのいい部屋にハンガーを使ってぶら下げる。

朝ごはんを食べて、ハードディスクに録画してあったドラマをDVD-Rに焼く。
倉本聰の「拝啓、父上様」だ。

倉本聰のドラマの登場人物は、みな謙虚だ。
その中で、傍若無人にふるまう六本木に住むIT長者が出てくる。
若くして富を築いた人は、まあ、ああなるんだろうな。
僕も20代で大金持ちになったら、ホリエモンみたいになっていたかも知れない。

でも、そういう姿は醜いな。
人間は、ひたすら謙虚に生きなくてはならない。

僕は、若い頃は謙虚さがなかった。
自分は天才だと思っていた。
疑うことを知らなかった。

だからこそ漫画家になると信じ続け、けっきょく漫画家になれたんだけど。
でも、だんだんなかなか上手くいなかい現実にぶち当たり、

「ああ、俺はダメだなぁ…自分の出来る事をコツコツやっていくしかない」

と考えるようになった。
やっぱりコツコツ努力するしかないのだと思います。

若い頃は、天才的な才能を発揮して、一発で頂点にまで登りつめられないか…なんて考えていたんだけど、そんな事はまず無いです。
今思うと、ちばてつや賞をもらった時が、そう言えたかもしれないけど、
でも、やっぱり実力の伴わない結果であって、(しょせん新人賞ですから)
大切なのは、その後の努力です。

「しがみつき」です。

人はみな、何かにしがみついて生きていると思うんです。
今の地位にしがみついたり、仕事を失わないようにしがみついたり…
ホームレスの人は、3日に一度、風呂に入る事で、人間としての尊厳にしがみついたり。
いま言われている「ネットカフェ難民」の人たちも、必死で何かにしがみついているという気がします。
確かに「崖っぷち」という感じもしますけどね。

僕は、ちばてつや賞をとった後、まったくその賞にしがみつこうとはしなかったな~。
それが転落の人生の始まりだと思います。
せっかく上に行けたのに、有頂天になって、ボーッとしてました。

やっぱり人間、どんなところに位置していても、そこにしがみつこうとしないと、どんどん下に落ちて行くんだと思います。

これから漫画家になろうと目指している人たちには、そこんとこ気をつけてほしいですね。
漫画業界、一気に上に行く事だってある。
でもしがみつこうとしないと、徐々に落ちてしまうんだと思います。





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