さいきんの流星光
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『ZUBA!』アップ



■正午 12:00
『ZUBA!』原稿上がる。
編集さんに「完成しました」とメール打って寝る。

■13:30
編集さんから電話あり。
午後3時に駅、改札で渡す約束する。

■15:00
駅、改札前。
有名なシンガーソングライターにそっくりな原稿取りのバイト氏がやってくる。
徹夜した後だからかな、シンガーソングライターの名前が思い出せない。
今現在(21:00)も思い出せない。
竹内まりあの旦那さんだ。
えーとえーと、南孝雪…じゃないし…。

とにかく原稿渡す。
バイト君は、「それじゃ確認します」と言って、
改札の前で封筒から原稿を全部出して、枚数を数え始めた。
ひぃ…みんな見てる。恥ずかしい。
たった6枚の原稿、枚数を数えるだけなんだから
封筒の中で数えてもいいでしょうに…。

そのあと、
駅前の西友で発泡酒とおつまみを買おうと思って、
グルリと西友ビルを回りこむ形で自転車駐輪場へ行く。
駐輪場は、自転車の前輪を機械によってガッチリ固定するタイプのものだ。
長時間でなければ機械操作によって無料で固定をはずせるようになっている。

僕は、その機械操作が面倒だったので、
一台一台をホールドする溝の横に自転車を置き、
自前のチェーンロックを後輪にかけた。

すると、その駐輪場を管理するバイトをしている普段着のおっさんが
のそっと近づいてきて

「そこに停めるなら、向こうの金網の外側にとめなよ」

と聞こえるかどうかの小さな声で横柄に言った。
僕は、そうとうムカッときた。
なぜ自転車整理のバイトをしているじじいは、
いい歳をして口のきき方も知らないアホが多いのか…。

僕は、「あ、はい」

と言って機械で前輪をホールドしてから西友の方へ歩き出した。
でも、だんだんムカムカしてきて、
買い物したあと、またこの道を戻ってくるのが嫌になったので、
自転車のところまで戻って、自転車を解除して、
駅向こうの、本当は駐輪禁止の銀行の前に停めて西友で買い物をした。

買い物をして家に向かっている途中も、
あのムカつくおっさんの事を思いだして、ずっとイライラしていた。
だけど…
どうして、あの横柄でムカつくおっさんの事をこんなに何度も何度も思い出して、ムカムカしなければならないのかと思うと、かえって頭にきた。

俺は、自分をムカつかせる人間のことを必要以上に思い出して、
何度も何度もムカついてはカッカきていた。

俺は、ムカつくことを楽しんでいる?

まさか…!

いや、しかし僕はそういうところがある。
何度も嫌なことを思い出しては、勝手にイラついていることが多々ある。
何たる無駄。
むしろ、そのことが腹立たしい。

もう、ムカつく奴を思い出してイライラするのはやめよう。
ムカつく奴に遭遇したら、いっさい心を動かさず、
大きな気持ちで包み込むことが僕にとっての「勝ち」としよう。

他人をムカつかせずにはいられない、哀れな人。
そう思うようにしよう。

■16:00
帰宅。
発泡酒を飲みながら、ゲームをする。
「パワプロ」を3試合連続でやる。
超ひさしぶりの「パワプロ」。
相手チームにすごい投手を入れすぎたので、打てずに完敗。
悔しくて3試合やったけど3連敗。
泣きながら寝る。


天使と悪魔経済学ZUBA←月刊『ZUBA!』で連載中。
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