僕は、漫画業界において、
どんな存在であるべきか…。
そんな事を考えていて、
現在は、ほとんど「漫画家」と呼べるか呼べないかの
せとぎわのような存在ではあるんですが、
とにかく、自分の個性を出して描こうとか、
作品を作ろうとか、そういう気持ちは必要ないんじゃないかと
思うようになりました。
ごくごく最近の話ですけど。
以前、『ドラゴン桜』という漫画の作者・三田紀房さんが書いた
『個性を捨てろ!型にはまれ!』という本の感想を書いたんですが、
ようやく、三田さんが言いたかった事が、少しずつ実感できるように
なってきた気がします。
遅いっすね。
少しずつ前進している感じなんで…すいません。
創作とは、まったく新しいアイディアを生み出すことではなく、
たくさんある情報と、今まで出てきたアイディアとの融合、
組み合わせなのだ、という事を言う人もいます。
たくさんいます。
あと、話は反れますが、
テレビドラマを観ていて思うのは、
当たり前のことをテーマにしてもいい、という事。
みんなが、心の底で、当たり前のように思っている事を、
「これが当たり前です」というだけで、テーマとなりうるという事。
そして、その方が、
観ていて気持ちがいいドラマになっているんじゃないかという事。
それらを総合すると、
僕がこれまで、作品作りの最初にとってきた行動は、
間違いだったような気がしてきます。
「新しい物を作りたい」
「誰も取り上げなかった斬新なアイディア」
「今までにないマンガ」
それらは、本来、捨てるべき選択肢だったのかも知れません。
逆に、
「何度も使い回されたテーマ」
「誰もが思いつくアイディア」
「万人に、何度も読まれてきたマンガ」
ついに僕も、ここに足を踏み入れる時が来た気がします。
つーか、やっと気がついた…そんな感じです。
う~む…。
マンガ人生、これからです。
一生、勉強です。
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