シドニーのニュースによると、ナメクジを食べた21歳の男性が危篤状態になったそうです。
原因は度胸試しに食べたナメクジに寄生していた「広東住血線虫症」だと考えられてます。
カタツムリでも色々と病原菌があるので食用以外のは食べないのに、その辺のナメクジなんかヤバ過ぎやわぁ>_ナメクジを食べた男性が危篤状態
原因は度胸試しに食べたナメクジに寄生していた「広東住血線虫症」だと考えられてます。
カタツムリでも色々と病原菌があるので食用以外のは食べないのに、その辺のナメクジなんかヤバ過ぎやわぁ>_ナメクジを食べた男性が危篤状態
広東住血線虫Angiostrongylus(syn. Parastrongylus)cantonensis(Chen, 1935)は擬円形線虫上科(Metastrongyloidea)に属する線虫で、雄が長さ20~25mm、雌が22~34mmである。雌は吸血により、褐色を呈した消化管を取り巻いて白色の生殖器が捻転しながら走行するため、一見“床屋の看板状”に見える。雄の交接刺は長く、1.2mmである。成虫はRattus 属、Melomys 属、 Bandicota 属のネズミの肺動脈に寄生するが、最も重要な終宿主はドブネズミ(Rattus norvegicus ) である。
ネズミの肺動脈に寄生している雌成虫が産卵すると、虫卵は肺の毛細血管に栓塞する。発育孵化した第1期幼虫(L1)は肺胞と気道を通って消化管に移行し、糞便中に現れる。この幼虫は陸棲貝、ナメクジなどの中間宿主に経口または経皮的に侵入し、2回脱皮して、およそ2~3 週間でL3となる。疫学的に重要な中間宿主はアフリカマイマイ(Achatina fulica )やナメクジであ るが、食用に供されるスクミリンゴガイ(Ampullarius canaliculatus )にも自然感染が認められている。L3が待機宿主であるプラナリア、淡水産のテナガエビ、陸棲のカニ、ヒキガエルなどに摂取されると、これらの体内で長期間とどまり、感染源となる。最近、沖縄ではチャコウラナメクジ の類似種とニューギニアヤリガタリクウズムシからL3が高率に検出されている。(国立感染研究所「感染症の話 広東住血線虫」より抜粋)