一年がたつのは早いもので今年もチャイロマルバネの季節がやってきました。
野外個体の発生はまだ聞きませんが、飼育品の流通は始りました。
↓ 飼育個体(石垣島産)
↓ どちらも蛹室から自力脱出
このペアで今年の採卵は始まりました。
産卵用マットは昨年の使い回しです。
昨年いろいろ試したなかで一番扱いやすく、二番目によく産んだマットです。
一番産んだマットは、卵の取出しに苦労したため今回は避けました。
↓ 産卵セットの様子 (W26xD35xH18)
↑ 底から5cmほどはやや硬詰め
チャイロマルバネの交尾時間は15分前後で、総体的にオキナワマルバネより長く感じます。
また、交尾後もオスはメスに付いていますが暫くするとおとなしく離れ
あからさまなメス攻撃は見ていません。
↓ 交尾終了
最初の交尾を終えたメスはマットに潜りましたが
マット内で動いた形跡がなく、約5日間そこに留まっていたと思われました。
この個体は、蛹室から自力で脱出したそうですが
どうやら本格的な活動には至ってなかったようです。
当然のことながら産卵は確認できませんでした。
10月6日、メスは蛹室脱出から13日が経過しました。
その間、交尾は数日に分けて複数回行ない交尾直後の精嚢排出も確認しましたが
容器底部や側面には卵らしきものは見当たりません。
↓ 2回目の交尾で精嚢排出
昨年の使い回しマットが悪かったのか?
それともまだ性成熟していないのか?
或いはオスが悪いのか?
その時点ではわかりませんでした。
翌10月7日、メスの潜ったあたりをスプーンで掘っていくと白いものを発見!
やっと産みはじめました。
どうやら使い回しマットに問題はなかったようです。
産まなかったのは恐らく産卵までの待機期間だったのでしょう。
昨年と今回だけの経験で判断すると(n4)
チャイロマルバネは蛹室から脱出後10~14日前後で
産卵可能な状態にありました。
ただし、こういうものには個体差が付き物で一つの例として、数値を示しました。
今現在も母虫はマットに潜っているため産卵継続に期待しています。
そして、今後の採卵で節目を迎えたら次の覚え書きをします。
おまけ
今年は、去年出来なかったオキナワマルバネの採卵ができました。
チャイロマルバネもそれなりに産んで欲しいと思うと
物置にあるマットの量が心細くなり、昼からは「シイの森」に行ってきました。
↓ チャマル産卵用は10Lほどできました
チャイロマルバネの産卵はじまったようですね。
ウチは3年ものの繭がいくつかありますが、今年は期待出来そうにありません。昨年からの幼虫はおりますが、最終的に何頭になるかみているところです。
一筋縄ではいかないところが魅力的ですね。
沢山産んでくれる事を祈っております。
うまく成虫で出てきますよに。
チャマルの若い幼虫は繊細で難しいですね。
こちらでも去年からの生き残り幼虫(終齢)は、今のところ元気そうですが、最終的に何頭残るかな?
といったところです。
今年は、去年やり残した初齢幼虫の餌テストをちょっとだけしようと思っています。
そのためにも沢山産んでもらわないと・・・