*現在、オキナワマルバネは
国内希少野生動植物種に指定されており
例外を除いて、譲渡や売買・採集等はできません。
餌追加
少し気温が上がってきたのでオキナワマルバネの餌追加をしました。
↓ 結構場所をとる作業
↓ 屋外は13度ほど、ストーブで加温
さあ、準備は整いました。
ナイロン手袋をして作業の開始です。
産地A・B・C 3つの系統のうち、Aは、2015年生まれで全て3年1化。
どれも昨年晩秋に蛹室に入ったため何もすることなく放置です。
B・Cは2016年生れですが、B群で既に蛹室に入っている個体が1頭いました。
GW頃に這い出てくるパターンでしょうか?
↓ 変色部が蛹室
また、頭部に大きなダメージを受けながらも生き伸びる個体がでてきました。
↓ 痛々しい損傷
↑ 餌がうまく摂れないせいか成長は悪い
そして、容器のフタを開けるといきなり姿が見えたり、掘ってすぐ出てくる個体がいます。
そういうのは大方小ぶりでマットとの相性が悪かったのかもしれません。
↓ 上部に空洞がある場合は小ぶりが多い
↓ あまり成長がよくない
気になる体重は(頭部損傷個体を除く)16~23gで、バラつきがあります。
20g以下は全体の63%で、前回測定時から減量した個体が5頭もいました。
最も重かったのは23gで全体の11%でした。
また、水分過多によるマットの部分的な腐敗がある場合でも20gを超える個体がいたので
良いタイミングで腐敗部の取り除きができたと思います。
↓ 水分過多による腐敗(変色部)
↓ 最大が複数頭
3時間ほどかけて全ての餌追加を終え、改めて産地別に体重の傾向をみると
B群の体重は上下で7gのバラつきがあり、C群は最低が20g、最高が23gでした。
その差は3gです(頭部損傷個体を除く)
同じマットを食べても系統による差がでました。
↓ よく太っている
↓ このままいけば60㎜は期待できる
↓ 餌追加して上部に幼虫を入れる
↓ マットを被せて終了
マルバネの世話をするときはマットの性質上手が汚れやすく
日付けやg数などの筆記がしづらいです。
その都度手袋を脱ぐのもめんどくさいのであらかじめ紙に数値を書いておき
餌追加終了毎に当該体重の枠に置くようにしています。
↓ 紙にあらかじめg数を書いておく
↑ 後で筆記・集計
全ての作業が終わったらあとかたずけです。
冬場の洗い物はいやです、冷たいです。その気になった時、まとめてする。
昨日はその気になりました。
↓ 溜まっていたプリンカップもキレイキレイ
↓ 温室に納めてようやく終了
今回餌追加を終え感じたことは
1:この中からまた3年1化が出てきそう。
2:水分過多によるマットの変質箇所が多い。
私の作ったマットは、カブトマットの含有量と水分が豊富で変質する余地が多いにあります。
昨日の追加マットは水分を少しを押さえました。
昨年は1頭も羽化しなかったオキナワマルバネ、今年は成虫が見れそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます