★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

2025年2月10日未明の火星食

2025-02-13 06:00:00 | 天体の記事
 2025年2月10日(月)の未明に火星が月に隠される火星食を見るため、久しぶりの遠征をしてきました。

 2月10日の2時半に目覚め、居間の西向き窓から外を眺めると弱々しい光の月がボンヤリ見えていました。天気予報を確認すると、札幌では雲が徐々に厚くなるようなので近場の遠征を決意。

 1月1日に帯状疱疹とギックリ腰を併発してから41日ぶりの遠征です。まだ体の痛みはありますが、近場なら大丈夫でしょう。車庫前に8cmほど積もった雪を軽く除雪し、自宅を3時10分に出発。

 深夜なので高速道路は割引料金です。徐々に雲が薄くなってきました。途中の千歳付近ではマイナス14度と放射冷却が起きています。月もハッキリと見えてきました。

 沼ノ端東ICで高速を降りました。当初予定していた苫小牧の高台は除雪がされておらず立ち入り禁止のロープが張っていたため、第二候補の苫小牧市字弁天の道路脇に到着したのが4時45分。火星食が始まるまで30分ほど余裕があります。急いで防寒着を着用。


 口径7cmF6屈折望遠鏡を経緯台に取り付け、ミラーレスカメラで撮影準備完了したのが5時ちょうどでした。左端が月で、画像の原版には火星も辛うじて写っています。双眼鏡で見ると月の下に雲があるのが気がかり。
 焦点距離420mmの望遠鏡直焦点だと月が小さすぎるので、ミラーレスカメラの2倍デジタルズームを使います。

 到着したこの場所は東経141度44分39秒・北緯42度37分29秒・標高3mで、ここでの火星食の始まりは5時16分18秒ということを SkySafari というアプリで求めました。


 露出1/500秒、感度ISO3200、火星の地平高度は2度39分。大気の揺らぎと大気の色収差でボケボケの月です。火星食が始まる10分前の撮影です。


 露出1/320秒、感度ISO3200、火星の地平高度は1度55分。火星食が始まる5分前の撮影。やはり低空の雲に邪魔され始めました。


 露出1/320秒、感度ISO6400、火星の地平高度は1度51分。


 露出をたっぷりと1/30秒、感度ISO6400、火星の地平高度は1度47分。撮影直後に火星は雲隠れ。(泣)

 火星食が始まる5時16分18秒まで残り4分というところで雲に邪魔されてしまいました。火星食開始時刻の火星の地平高度は1度13分と超低空で、もう少し東へ移動していれば雲に邪魔されず火星食が見られたかも。

 5時20分に現地から撤収。気温はマイナス11度でした。帰路は一般道を通り7時40分に帰宅。腰痛が少しだけ増してきました。(泣)

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