2008年7月29日、昨日は最上町のバイオマス関連施設や間伐実施現場を視察したあと、赤倉温泉のホテルを会場に各地域が目指すバイオマスシステムの進捗状況についての報告会が行われた。5年間の予定で始まったこの事業も、あと1年半を残すだけとなった。各地ともそれぞれ試行錯誤を繰り返しながら実証試験も大詰めに来ている。
特にバイオマス資源の収集の部分で各地とも自立した場合の採算性に黄色信号が点滅しているようだった。
その後、同ホテルで懇親会があり、お互いの苦労話などに花が咲いた。今日は、最上のプロジェクトの評価委員長である、熊崎 実先生(前岐阜県立森林アカデミー学長)から「森林資源によるエネルギー供給と地域活力の創造について」という講演があった。現在、エネルギー利用システムの見通しはほぼついているが、やはり、一番の課題は供給体制とその経済波及効果の確立にあるようだ。石油の高止まりによる追い風の吹いている間に何とかしなければならないだろう。
2008年7月28日、今日はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のバイオマスエネルギー地域システム化実験事業の委託を受けている全国7か所の自治体および事業体が最上町に集まって、情報交換フォーラムin最上が開催された。これを皮切りに今後、事業実施中の各地が持ち回りでこのフォーラムを開催することになっている。多分最上町の進捗状況が一番良好だったので、第1回目の開催地に選ばれたのだろう。
次回からは、9月に長野県安曇野市、10月に山口県、11月が阿蘇市と今年中に3回のフォーラムが開催される予定になっている。
山口県が全県で取り組んでいる事業内容が最上町のと似ているので参加したいと思っているが、10月はいろいろな会議や委員会が予定されているため、かなり難しそうだ。今回のフォーラムには熊本や高知、山口、岡山などからも多く参加してくれているので、町の担当者以外も何人かは参加しないとまずいだろうなぁ~。