2012年9月2日(日) 8月31日に群馬県の川場村にある世田谷区民健康村に入り、9月1日の午前中は毎年この時期に開催されている植生セミナーの最終日の講義を担当したあと、夕方から尾瀬御池ロッジで当社が担当する「尾瀬植生復元」の現地検討会に向かった。 川場村からなら大清水に出て三平峠か小渕沢田代を超えて沼山峠まで歩き、そこからバスで御池に行くのが最短距離ではあるが、午後からの出発では沼山峠の最終バスに間に合わない可能性が高いし、一人では多少不安もある。 車だと日光から桧枝岐を経由して御池に行くか、小出、只見を経て桧枝岐に向かうかしなければならない。 いずれも大周りで時間がかかる。 カーナビでは小出経由が若干早かったので、迎えに来てくれたポスト・ドクター・インターンシップ生のブレンディ君と沼田から関越自動車道で小出に向かった。 ちょうど4時間ほどで御池ロッジに到着したが会議には30分ほど遅れた。 しかし、担当者がちゃんと進めてくれていたので無事検討会を終了し、いよいよ今日は燧ケ岳の山腹2,000m付近にある熊沢田代の現地まで検討委員や環境省の自然保護官らとともに登る。 昨年度の施工後の状況と、今年度予定地の確認を行った。
今日は朝から曇っていたが出発する頃から小雨が降りはじめ、ほとんど山は一日中ガスの中で、残念ながら遠望は全く効かなかった。 熊沢田代では風も強く思わぬ寒さに、登りで汗ばんだ体が冷え切って震えるほどだった。 下界では連日の猛暑でいい加減参っていたので、今日は涼しくていいや、と思っていたのだが、こんなに寒いとは予想していなかったた。 山の天気には油断は禁物である。
〈御池ロッジでの検討委員会〉
〈熊沢田代は風が強く非常に寒かった。〉
〈昨年の復元作業の施工場所をチェックする検討会のメンバー〉
〈秋の花リンドウ(エゾリンドウ)が咲いている〉