2008年8月5日(1)、苗場山湿原群落保護林のモニタリング調査のため、久しぶりに萌木の里の「雪国の森研究所」に6人のパーティで昨夜から泊まり込んでいる。今朝は皆が寝てる間に早く起きて露天風呂(山彦の湯)に入った。
今日は苗場山の小赤沢登山口からのルートで約1,800m地点での植生調査をした後、山頂付近で2つのパーティに別れてもう2か所の調査を行う予定だった。
しかし1,800m地点でのオオシラビソ林の林床が3mもあるチシマザサに覆われて移動がスムーズにできず、結局その1ヶ所に時間がかかりすぎて予定していた午後からの2ヶ所は断念して下山せざるを得なかった。結局残った2か所は、改めて後日山頂の山小屋に前泊するという行程で若い連中に任せることにした。
明日は、どの調査ポイントにするか、これから再検討しなければならない。
2008年8月2日、4、5年前にノウゼンカズラの株をいただいた。わが社の正面玄関脇のキズタを登らせているプラスチックの網を巻きつけたポールに競合させて登らせた。蔓の方は後から植えたにもかかわらず、キズタを追い越して3階の窓の高さまで達した。計画では夏になるとこの3階まである玄関脇のポールが全て橙色に輝く予定だった。それでも今年ようやくいくつかの花がパラパラと咲いた。来年は期待できそうだ。
今日と明日は、アルバイトを動員して柏崎市の10箇所以上の海水浴場で、利用者への聞き取り調査がある。中越沖地震によって激減した海水浴客の回復を目指した調査である。7月下旬からお盆前までの土日の調査のため、担当スタッフは大変で夏休みどころではない状況が続く。私も来週からの土日、国有林の保護林の調査で浅間山と乗鞍岳山頂付近での利用実態調査を手伝うことにした。夏休み期間中に中部地域の7箇所の山岳で植生調査も含めて実施するため、気の毒だがこの担当者たちも夏休みをとるのは難しい。
2008年7月29日、昨日は最上町のバイオマス関連施設や間伐実施現場を視察したあと、赤倉温泉のホテルを会場に各地域が目指すバイオマスシステムの進捗状況についての報告会が行われた。5年間の予定で始まったこの事業も、あと1年半を残すだけとなった。各地ともそれぞれ試行錯誤を繰り返しながら実証試験も大詰めに来ている。
特にバイオマス資源の収集の部分で各地とも自立した場合の採算性に黄色信号が点滅しているようだった。
その後、同ホテルで懇親会があり、お互いの苦労話などに花が咲いた。今日は、最上のプロジェクトの評価委員長である、熊崎 実先生(前岐阜県立森林アカデミー学長)から「森林資源によるエネルギー供給と地域活力の創造について」という講演があった。現在、エネルギー利用システムの見通しはほぼついているが、やはり、一番の課題は供給体制とその経済波及効果の確立にあるようだ。石油の高止まりによる追い風の吹いている間に何とかしなければならないだろう。
2008年7月28日、今日はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のバイオマスエネルギー地域システム化実験事業の委託を受けている全国7か所の自治体および事業体が最上町に集まって、情報交換フォーラムin最上が開催された。これを皮切りに今後、事業実施中の各地が持ち回りでこのフォーラムを開催することになっている。多分最上町の進捗状況が一番良好だったので、第1回目の開催地に選ばれたのだろう。
次回からは、9月に長野県安曇野市、10月に山口県、11月が阿蘇市と今年中に3回のフォーラムが開催される予定になっている。
山口県が全県で取り組んでいる事業内容が最上町のと似ているので参加したいと思っているが、10月はいろいろな会議や委員会が予定されているため、かなり難しそうだ。今回のフォーラムには熊本や高知、山口、岡山などからも多く参加してくれているので、町の担当者以外も何人かは参加しないとまずいだろうなぁ~。