1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

5回裏二死満塁(KISYUオヤジへ)

2007-10-08 21:27:59 | リトルリーガーの記録
5回裏二死満塁。

ボクはセカンド塁審。

バッターボックスに向かったのはリョー坊だった。

練習試合会場は、移動時間1時間半の天草市松島総合運動公園の両翼91メートルの天然芝球場だ。
にわか雨が降り、土のグランドはやや湿り気を帯びている。
球場には3チーム。
USBリーグ、AMKリーグと我がチームのKMリーグだ。

前試合は平均身長差20cmのUSBリーグとの対戦だった。
当然、大敗を喫した。けど声では負けていなかった。

短い昼食時間を挟みAKMリーグとの2試合目が始まった。
平均身長差は15cm以上。試合開始の整列時、応援席から相手チーム選手の顔が全て見えたと言う。

5回まで、得点差がどのくらいかボクにはわからなかった。
けど、四球と連打でノーアウト満塁になった時点で、相手チームの監督はたまらずピッチャー交代を告げる。
背番号1を背負った3塁手がマウンドに立った。
バッターボックスは6番打者の6年生のITK君。2ファール、2-3まで粘ったが三振。
次打者は3年生のファーストベースマンのNGT君。ピッチャーゴロだった。

次打者は?・・・・。
ファーストコーチャーに入ってコールドスプレーを握っていたリョー坊だった。
監督とコーチがを大声でリョー坊を呼ぶ。

NGT君とスプレーとバットを交換する。
リョー坊は打席に向かいながらバットを振る。
エース君は自分のグラブにボールを放っている。

「プレイ!」
球審は我がチーム保護者会長のSGAオヤジだ。
SGAオヤジは、新体制になった9月から会長を務めていてチーム運営を引っ張っている日本一の唱害者だ。

ワインドアップから投じた1球目は渾身のストレート。
「ストライッ!」
SGAオヤジの右腕が鋭く挙がった。
リョー坊は足を外してバット振る。
堂々の見送りだった。

「1球目、まァ~じ、速かったけ~ん」(リョー坊談)

2球目、高めアウトコース、ボール。

3球目、ガギン!
サード方向へ鋭い打球。3塁手のグラブに納まる。
2塁手が叫ぶ。「ファーストッ!!」

「アウッ!」
土煙とともにリョー坊が駆け抜けた。

残念ながら、2試合とも大敗だった。
だけど、チーム全員の全力プレーが光った試合だった。
出場選手の半分は野球を始めて1年。
オマケに3分の1は低学年だ。

堂々の試合だった。

感動、ありがとう!。
そして、保護者のみなさん、お疲れ様でした!。
コメント (2)
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