昨日、夜の帳がおりようとするグランドで、球団会長からシニアの新しい総監督と監督についての発表があった。
噂通りだったから驚くことではなかったけど、それぞれに揺れに揺れた一晩だったと思う。
その晩、ボクは家族と食事をとりバカブログ(Catch the Wave)を更新し、一息ついた。
フロに入った。
湯船にゆっくり浸かり週末の疲れを取り除くつもりだった。
しかし、ボクの突発性知りたい症候群が発病してしまった。
フロから上がるとボクは部屋着ではなく、黒のジーンズを履いた。紫のパーカーを羽織った。
「オレ、出掛けるけん、・・・・・悪いけど・・・送ってくれる?」
カミさんは、全く動じる様子もなく、だけど電話ぐらいして行ったらとボクに言った。
ボクは携帯を広げたけど、すぐに、また閉じた。
「会えなかったら会えなかったとき、会えたら会えたとき、それでいいんだ」
明後日は長女ユーの受験日、そんな夜にバタバタ出掛けるなんて、子供不幸もいいところだと自分をなじったけど、これがボクなんだと思った。
「・・・・で、どこへ行けばいいと?」
アルコールが入っているボクの代わりにハンドルを握ったカミさんが言った。
「まずは・・・、居酒屋A、それがダメだったら、居酒屋Bだ」
車中には東田トモヒロ君の曲が流れていた。
最近、カミさんのほうがお気に入りなのだ。
車は居酒屋Aの反対側車線にハザードランプを点けて停めさせた。
ボクは助手席を降りると、車が少なくなるのを待って通りを渡った。
居酒屋Aは、年配の女性がアルバイトの女性と二人で切り盛りしている小さいお店。
入口のガラス戸には目隠しの布が張ってあるため中を伺うことはできないようになっているけど、すき間からお客さんの靴箱が見える。
見覚えのない靴ばかりだった。
ボクは店に入ることなく道路を渡り車に戻った。
カミさんに無駄だったことを伝え、次の目的地に向けて車を発進させようとした、そのとき、居酒屋Aの前に一台の車が止まった。
「待って!」
車から短髪の男性が降りた。男性は薄紫のジャケットを羽織っており、一人で店に入っていった。
カミさんの驚いた表情といったら!。
ボク自身不思議に思うことがあるけど、ボクにはこういう変な力があるみたい。
「男と女でも、こう、うまくはいかんよ」
後でカミさんがそう言っていた。
会長はこのお店で、気の置けない数人の仲間と飲む約束をしていたみたいだった。
ボクが店に入ったとき、会長はまだ入口付近に立っていて、大きな声で挨拶を交わしていた。
ボクは後ろから、かまわずに言った。
「会長!こんばんは!」
「ぬわっ!、なんやぬしゃ(なんだオマエは!)、オレばつけとったや!(オレを尾行ていたのか!)」
「待ち伏せしてましたっ!」
驚きの表情が瞬く間に笑みにかわった。
「上がれッ!」
ボクは会長に促されるまま、奥の席に向かった。もちろん、全てのお客さんに挨拶をしながら。
白い髭をたくわえた会長の二人の友人を含め4人で座を囲んだ。
黒糖酒の緑茶割を作って乾杯と相成った。
しばらくの談笑の後、切り出したのは会長だった。
「どうや、保護者の反応は・・・・」
ボクは自分が感じたありのままを話した。
そして、ボクの本当の気持ち?というか感じていることを率直に話した。
その中には、なぜ、シニアの準決勝戦を観にいったのかも含まれていた。
さらに、ボクごとき小童が考える、ことの真相について語らせてもらった。
当然と言えば当然かもしれないけど、グランドで話した以上のことを聞き出すことは出来なかった。
ただ、結論を言えば・・・・・・、
ボクは、熊本の空気も好きだけど、外の空気も好き。
世界は広い方がいい。
シニア総監督 二村忠美氏
シニア監督 広瀬哲朗氏
噂通りだったから驚くことではなかったけど、それぞれに揺れに揺れた一晩だったと思う。
その晩、ボクは家族と食事をとりバカブログ(Catch the Wave)を更新し、一息ついた。
フロに入った。
湯船にゆっくり浸かり週末の疲れを取り除くつもりだった。
しかし、ボクの突発性知りたい症候群が発病してしまった。
フロから上がるとボクは部屋着ではなく、黒のジーンズを履いた。紫のパーカーを羽織った。
「オレ、出掛けるけん、・・・・・悪いけど・・・送ってくれる?」
カミさんは、全く動じる様子もなく、だけど電話ぐらいして行ったらとボクに言った。
ボクは携帯を広げたけど、すぐに、また閉じた。
「会えなかったら会えなかったとき、会えたら会えたとき、それでいいんだ」
明後日は長女ユーの受験日、そんな夜にバタバタ出掛けるなんて、子供不幸もいいところだと自分をなじったけど、これがボクなんだと思った。
「・・・・で、どこへ行けばいいと?」
アルコールが入っているボクの代わりにハンドルを握ったカミさんが言った。
「まずは・・・、居酒屋A、それがダメだったら、居酒屋Bだ」
車中には東田トモヒロ君の曲が流れていた。
最近、カミさんのほうがお気に入りなのだ。
車は居酒屋Aの反対側車線にハザードランプを点けて停めさせた。
ボクは助手席を降りると、車が少なくなるのを待って通りを渡った。
居酒屋Aは、年配の女性がアルバイトの女性と二人で切り盛りしている小さいお店。
入口のガラス戸には目隠しの布が張ってあるため中を伺うことはできないようになっているけど、すき間からお客さんの靴箱が見える。
見覚えのない靴ばかりだった。
ボクは店に入ることなく道路を渡り車に戻った。
カミさんに無駄だったことを伝え、次の目的地に向けて車を発進させようとした、そのとき、居酒屋Aの前に一台の車が止まった。
「待って!」
車から短髪の男性が降りた。男性は薄紫のジャケットを羽織っており、一人で店に入っていった。
カミさんの驚いた表情といったら!。
ボク自身不思議に思うことがあるけど、ボクにはこういう変な力があるみたい。
「男と女でも、こう、うまくはいかんよ」
後でカミさんがそう言っていた。
会長はこのお店で、気の置けない数人の仲間と飲む約束をしていたみたいだった。
ボクが店に入ったとき、会長はまだ入口付近に立っていて、大きな声で挨拶を交わしていた。
ボクは後ろから、かまわずに言った。
「会長!こんばんは!」
「ぬわっ!、なんやぬしゃ(なんだオマエは!)、オレばつけとったや!(オレを尾行ていたのか!)」
「待ち伏せしてましたっ!」
驚きの表情が瞬く間に笑みにかわった。
「上がれッ!」
ボクは会長に促されるまま、奥の席に向かった。もちろん、全てのお客さんに挨拶をしながら。
白い髭をたくわえた会長の二人の友人を含め4人で座を囲んだ。
黒糖酒の緑茶割を作って乾杯と相成った。
しばらくの談笑の後、切り出したのは会長だった。
「どうや、保護者の反応は・・・・」
ボクは自分が感じたありのままを話した。
そして、ボクの本当の気持ち?というか感じていることを率直に話した。
その中には、なぜ、シニアの準決勝戦を観にいったのかも含まれていた。
さらに、ボクごとき小童が考える、ことの真相について語らせてもらった。
当然と言えば当然かもしれないけど、グランドで話した以上のことを聞き出すことは出来なかった。
ただ、結論を言えば・・・・・・、
ボクは、熊本の空気も好きだけど、外の空気も好き。
世界は広い方がいい。
シニア総監督 二村忠美氏
シニア監督 広瀬哲朗氏