この図の左側に示してあるのは日本なのですが、実にカラフルに色分けされていますね。
これは日本を大きくみたときの地質図で、堆積した時代や岩石の種類で色分けされたものです。
カラフルにモザイクみたいになってますが、ただ、その模様が日本列島の延びの方向とだいたい同じというところが、ミソです。
一方、右側の図は、熊本県の緑川ダム付近の地質図ですが、やはり、カラフルに色分けされてモザイクみたいになっていますね。これは堆積した時代をさらに細かく分けたり、岩石の種類を細かく分けたりした結果です。この地質図は10km×7kmの範囲なんですが、実にいろんな種類の岩石が出てくるということを意味しています。しかもごちゃごちゃにです。
なんで、日本の地層は、こんなふうになっているのでしょうか。
日本の地層が「モザイク」になっていることを説明する前に、すこし、おさらいをしておりきたいと思います。みなさん聞いたことがあると思います、「プレートテクトニクス」です。
東日本大震災を引き起こした地震は、太平洋プレートの沈み込みに伴って起きたことは、みなさんご存じのことと思いますが、実は、地球の表面は太平洋プレートだけでなく10数枚に分割されるプレートによって覆われています。そして、これらは地球内部の熱エネルギーによって、ある場所では湧き出して拡大し、有る場所では衝突したり、ある場所では陸のプレートの下に海のプレートが沈み込んだりしています。湧き出しているところが、海嶺と呼ばれるとこであったり、衝突しているところが、ヒマラヤあたりで、沈み込んでいるところが日本海溝だったりするわけです。
みなさんご存じのように、日本列島付近は、プレートの沈み込み帯になっていて、日本海溝などがプレートの境界になっています。そして、このようなプレート境界では海溝型地震と呼ばれる巨大地震が発生します。また、プレートの境界付近の深い所ではマグマが発生し、地表には火山活動が起こります。
しかし、プレート境界で起きていることは、これだけではありません。
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