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イカ天出身のバンド「人間椅子」

2018-02-23 20:24:00 | カルチャー・メディア
「イカ天」こと「平成名物TV・いかすバンド天国」は平成初期に放送された深夜帯の音楽番組で、怪しくも面白いバンドが沢山出ていて音楽的にも意表をついていた記憶があります。

たま・BEGIN・ジッタリンジンなど、音楽性と人気を兼ね備えたバンドが幾つかありましたが…多くのバンドは一過性のブームが過ぎたあと大概解散しちゃいました(爆)
そのイカ天出身バンドでも、人気がないながらも生きながらえているのが今回紹介する純和風猟奇系ロックバンド「人間椅子」。
デビュー後30年近く経過していますが、日本の他のバンドや流行には追随せず、あくまで愚直に文芸ロックというか日本人の世界観をギター・ベース・ドラムだけで表現した稀有な存在は他の追随を許しません。
それだけに彼らの生活は苦しく、郵便局のアルバイトをして糊口を凌いでいた時期も相当あったとか(最近の事情は判りかねますが)。

そんな彼らの音楽への飽くなき追及をアルバム「瘋痴狂(ふーちーくー)」で聞いてみました。
…外来語をあまり使わない歌詞がいいですね(そもそも歌詞カードにローマ字が入っていない。あっても日本語に溶けこんだモノばかり)。
その歌詞も日本情緒をふんだんに含み、思わず聞き入ってしまいました(笑)
特に「品川心中」は同名の落語からの引用で、落語の世界と遊郭を思わせる歌詞に感動!でした(爆)
演奏も安定しており曲作りに無理がないことも共感を呼びます…しかしギター・ベース・ドラムだけでよくこれだけ和の感じを出しているもんだ(驚愕)
これを知らないor聞いたことのない日本人は損をしていると思います(笑)
※公式PVがYouTubeにうpされているのでそちらも参照下さい。

これだけのハイスペックな音楽が世間に受けないのは、おそらくブラックザバス系の陰鬱な音楽が原因にあるのかもしれませんが…元々このバンドの十八番は江戸川乱歩の小説由来の曲など猟奇モノ中心なので万人受けしないのは仕方ないです。そもそもバンド名の由来が江戸川乱歩の小説ですし(爆)
※ようやく今頃になって少しずつファンが増えてきましたが…遅すぎる。


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