広小路歯科 院長の雑記帳  (豊橋の歯科医院)

休診日:木、日、祝日
診療時間:9時~12時 2時~7時
*土曜は5時まで

渇水と歯科医院

2007-06-15 15:28:56 | Weblog
梅雨に突入しましたね。

再三、言いますが「水不足が心配」です。

ご存知のように歯科治療にお水は不可欠です。
エアタービンによって歯牙を高速切削する時は発生する摩擦熱を抑えるために注水しなければ、歯の組織が熱傷壊死してしまいます。
また、ゆすいでいただくにもお水が必要ですし、清潔を保つ為にする手洗いにもお水が欠かせません。

私が勤務医だったころ瀬戸市の一部が時限断水したときに聞いた話ですが…
タービン切削時には農薬散布器に溜め置きしておいた水を入れて、それで冷却水を噴霧したり、患者さんが口をゆすぐたびにヤカンで水をコップに入れたりしたそうです。

あと、断水が復旧した直後は赤水がしばらく出ますよね。
水道管のサビなんかが水圧変化で剥離して流れ出たりするのでしょうけど。
歯科医院だとコレが困り者…
一応、歯科ユニット(診療台)の水周りにもフィルタは付いていますが、末端のタービンのハンドピースはそのフィルタを通過した微細な鉄粉などでもトラブルを起こします。

ですから、時限断水が日に何度も復旧するたびに赤水が無くなるまでユニットの水周りのジョイントを外して空廻ししなければなりません。

これではまともに診療ができません。
江戸時代の川柳に「大工殺すにゃ刃物は要らぬ雨の三日も降ればいい」なんて有ったと思いますが、歯医者さんバージョンだと「歯医者殺すにゃ刃物は要らぬ水を三日も止めりゃいい」てな感じですね。






コメント
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