三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

おそるべき君等の乳房夏来る

2009年06月28日 17時39分15秒 | 川柳俳句
沖縄では梅雨が明けたという。
新潟で33.2度、早くも海開きも、82歳男性、熱中症で死亡…福島、茨城・大子では35.4度記録、などの記事が新聞を賑わす。
いよいよ本格的夏。
若いころは夏が好きだった。ギラギラと照りつける中でアルバイトで汗をどろどろにかき、海で遊び、夏は楽しかった。
あのころ太陽族というような言い方があった。
金持ちのどら息子らの世界であったろうか。
そういう世界とは無縁であったが。

近頃は夏のほうがこたえる。

    おそるべき君等の乳房夏来る        西東三鬼

この句が好きだ。恐るべき句だと思う。
もう一首。

    樹々そよぐ颯颯の夏いさぎよし       森澄雄




冬至 

2008年12月21日 11時16分41秒 | 川柳俳句
今日は冬至、太陽が南回帰線の真上にある。
一年でもっとも陽光のさす時間が短い。
中国の思想では、この日が太陽の運行の出発点になるのだそうだ。
したがって「一陽来復」。
あまりにもひどい2008年であったが、
ゼロから、ここから、出発するということでがんばろう。
柚子もある。

  日曜にあたりて遊ぶ冬至かな     高浜虚子

  風雲の少しく遊ぶ冬至かな      石田波郷

  冬至とてなすこともなく日暮けり   石川桂郎

  無為にいて冬至の日かげ惜しみけり  高田蝶衣





おそるべき乳房

2008年07月16日 13時15分54秒 | 川柳俳句
   


    おそるべき君らの乳房の夏来たる    西東三鬼


 言うことはありませんな
 おそるべき句です。ワクワクします。
 写真を一葉添えたいところですが、オリジナルのものはありません。
 
 西東三鬼です。 

 気象庁は今日、近畿地方の梅雨が明けたようだと発表しました。



初音きく うぐいす

2008年03月03日 10時59分33秒 | 川柳俳句
 昨日鶯の初音を聞いた。 今年は例年よりずいぶん遅い。そのせいかかなり整った声である。最初はもっとたどたどしい鳴き声なのだが。

  鶯の身をさかさまに初音哉     其角
  
  この里を通りすがりの初音こそ  山口 青邨

  木ごもりに見えて久しくして初音  皆吉 爽雨

  初音きく他郷のひとに囲まれて   原 コウ子

  初音いま青空ひらく逢ひてのち   野沢 節子


                     『新撰俳句歳時記』明治書院
                            

知事ネタ 川柳

2006年12月14日 15時37分44秒 | 川柳俳句

知事ネタ 川柳
 
 息子まで都のためつくす石原家     神戸     徳留 節
 
 親ばかに任せていたか首都東京     島田     東海道島田宿

 殿様のつもりでいるよ江戸の知事    射水     江守 正

 一族と自分に甘い慎太郎        さいたま   影  無
 
 謙虚さも少しは欲しい都知事さん    久喜     高橋春雄

 都知事殿親ばかだけじゃ済まぬだろ   つくば    すず清助

 親ばかは私的にするのヨ都知事さん   豊川     やーちゃん

 石原の四男画家とは知らなんだ     横浜     木村むつみ

 慎太郎不思議にワルとは呼ばれない   川崎     礼  園

 一族が税金で食う石原家        東京     ラデアント

 ウチの知事ダイジョウブかなチト不安  西宮     B型人間

 バレぬうち証拠隠しを急ぐ県      宝塚     熊崎安襄

 拘置所に知事室設置ほんまかい     増田     もさね

 あの県の知事もビクビクしてるだろう  瀬戸     瀬戸志奈之

 逮捕まで本人だけが白と言い      松戸     てふてふ

 談合のない県エーッとどこだっけ    京田辺    甘なびん

 美しき国の知事たち汚いぞ       白河     子亀孫亀
  
     『毎日新聞』12月14日付 仲畑流万能川柳 より