三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

新緑の中 どこへ

2008年04月30日 17時10分07秒 | 読書



  分け入っても分け入っても青い山
 種田山頭火のあまりにも有名な句です。

 一方、

  新緑の山となり山の道となり
 というのは尾崎放哉の句です。

よくその生きざまが比較される二人です。
が、私はやっぱり山頭火が好きです。なぜかよくわからない。  
最初に出会った時は衝撃的でした。

この新緑の中を歩く。今が一番美しい。
しかし、ゆずり葉と新芽の作り出すグラデュエーションは単純ではない。
竹秋の色合いもある。

春と夏のせめぎ合い。


瓶にさす藤の花房短ければ

2008年04月28日 17時50分17秒 | 読書


瓶にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり

正岡子規

明治三十四年『日本』連載の随筆『墨汁一滴』のなかの第一首目の作品。子規は翌年九月十九日に亡くなっている。

それがどうしたのという歌である。
しかし、不治の病の床にあって臥したまま瓶にさした藤の花を見ている。
子規という歌人と、ものとの関係でこの歌をみなければならないという。
近ごろなんとなくわかるような気がする。
これも歳のせいだろう。間違いなく。
健康な若者にはわからないかもしれない。

これは野生の藤、樹に巻きついて樹を枯らす。目の敵にされる。
今、盛りである。

こんな俳句もある

  藤の花長うして雨降らんとす    子規

キンポウゲ

2008年04月27日 08時15分18秒 | Nature Photo


あまりにもありふれた雑草ですが、ほっとけない気がする。
光沢のある黄色は魅力的である。
毒草であるとも。

  温かに洋傘の尖もてうち散らす毛莨こそ春はかなしき (毛莨…キンポウゲ)

                           北原白秋


                  

ご存じですか 十二単衣という花

2008年04月23日 07時57分58秒 | Photo


 大輪の牡丹も見事ですが、根元を覆うように咲く紫の花に心を引かれました。
 友人宅の庭です。
 十二単という花だそうです。今まで知りませんでしたが、見事なものです。

「新撰俳句歳時記」(明治書院)には夏の季語で出ています。
 初夏の気配。
 早すぎる。

    汝にやる十二単衣という草を     高浜 虚子


花  山吹

2008年04月22日 08時10分07秒 | Nature Photo



太田道灌は扇谷上杉家の家宰でした。道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこみました。道灌が「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけると、年端もいかぬ少女が出てき、黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない。」と怒り、雨の中を帰ってしまった。
その夜、道灌がこのことを家来に語ると、「後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものに【七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき】という歌があります。その娘は蓑ひとつもない貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。」といいました。
驚いた道灌は己の不明を恥じ、歌道に精進するようになった。
というのが、太田道灌の山吹伝説。15世紀ごろの話です。
歌道に精進するのもいいが、蓑も買えない庶民がいるということをどう思ったんでしょうね。

しかし俗人には「山吹色」といえば小判の色、つまりお金です。こっちの方に興味があります。

モスラ

2008年04月21日 09時14分59秒 | Nature Photo

   オオミズアオというらしい。
 大きな蛾です。15センチぐらいか。
 まるでモスラです(知ってるかな)。こんな色だったかどうか。
 美しい蛾です。が、不気味でもあります。
 映画「ゴジラ」シリーズの一つです。
 ザ.ピーナッツという女性の双子の歌手を思い出します。
 




「塩じい」慨嘆す 「後期高齢者医療制度」

2008年04月20日 06時47分12秒 | これは許せない
塩川正十郎という政治家がいる、というよりいたというべきか。
その彼が4月17日付『産経新聞』に書いている。
「桜満開の今月6日、東洋大学の入学式が行われた。総長として約7500人の新入生を迎えた私は3分間の祝辞の中でこれからの日本を背負って立つ若者たちに訴えかけた。」
とあって、数段後に次のように言っている。

「そう思いめぐらしていた折りも折。日本の政治からぬくもりが消えたと実感させられる出来事があった。東大阪市内の自宅に『後期高齢者医療制度』の通知が郵送されてきた。私は昭和21年の復員後から60余年、86才の今日まで無我夢中で働き、懸命に人生を歩んできたつもりだ。しかし、その紙切れは私の人生を否定するものでしかなかった。
 世間や社会の『別枠』『邪魔者』になってしまったのか…。例えようのない寂しさ、悲しさに襲われた。新制度の対象とされた75歳以上の人々が誰もがそうであろう。先日も大阪から東京に向かう新幹線の中で見知らぬ高齢の男性から『わしらはもう死ねということですか』と涙目で訴えかけられた。私は『国が間違っとる』と返すのがやっとだった。
 福田康夫首相は『長寿社会の実現』を唱えてはいるが、今の政治家や官僚は本当に庶民の生活の実態を見ているのだろうか。後期高齢者医療制度は老人の医療負担を増やすだけでない。高齢の親を扶養するという伝統的な家族の絆を壊すばかりか、夫婦の間にも水臭さを持ち込みかねない。昔の政治をすべて了とする気はないが、今の政治は四角四面そのものだ。」

と、かつては小泉内閣の財務大臣を80才を過ぎて就任するなど、小泉を支えた。
同じ自民党にあって、所詮一つ穴の狢ではあろうが、「塩じい」をしてこう慨嘆せしめる制度が福田内閣の「後期高齢者医療制度」である。

これほど国民を無視した、なめきった、馬鹿にした政策はない。
「後期高齢者医療制度」を叩き潰す。
アホ・バカ・チルドレン・モウロク・タレント政治家を引きずり落とす。
これしかない。


「現代版姥捨て、早よ死ね、長生き迷惑だ」制度

2008年04月18日 11時46分26秒 | これは許せない
血も涙もない制度 後期高齢者医療制度

 後期高齢者医療制度がスタート。1回目の保険料の天引きが実施された。
 役所には問い合わせや抗議が殺到しているという。
 保険料の算定ミスや、保険証が届かないなどのミスが相次ぎ政府もあわてている。
 マスコミの報道や国民の意見などでは賛成するものはほとんどなく、みんな怒り狂っている。

が、もう遅い。何度かこのブログでも書いたが、今から廃止させる闘いは大変だ。

 小泉政権の頃2001年秋、経済財政諮問会議で日本経団連会長奥田碩氏(トヨタ自動車会長)が「新しい高齢者医療制度の創設を含め抜本改革が必要だ。早急に改革案を出せ」と迫った。これを受け当時の厚労相公明党坂口力氏が「後期高齢者に着目した保険制度の創設」という試案をまとめた。
 2006年5月16日、後期高齢者医療制度などを審議していた厚生労働委員会で公明党福島豊議員が審議の打ち切りを求め、公明党と自民党で強行採決、参院でも強行採決を繰り返し、6月14日成立した。

 「現代版姥捨て、早よ死ね、長生き迷惑だ」制度はこうしてできた。
 坐して殺されるのを待つか、自民・公明の与党に一泡吹かせて死ぬか。

どうする? みなさん。


熟年PCクラブオフ会 夫婦ぜんざい

2008年04月14日 19時54分53秒 | いいんじゃない



熟年PCクラブのオフ会をやりました。
まずは西宮アサヒビール工場見学。試飲をさせていただきました。
できたてのビールの美味かったこと。黒ビールは絶品でした。
ついで落花盛んの大阪城へ、ずいぶん久しぶりの大阪城。花見客で一杯でした。
若い人たちも一杯。特にびっくりしたのは若い女性のファッションです。
大変な格好です。というのは熟年世代の感想でしょうか。
しかしどこから見ても日本人です。
気になるのは歩き方がきたないことです。
歩き方をなんとか工夫してもらえばもうちょっと国際的な美人になるかなと思う人もいます。
最後は、法善寺横町で水かけ不動さんに参って、隣の夫婦善哉を食べました。
おじん二人で。
一人前が二椀で出てきます。たいへん美味しかったです。
おみやげも善哉です。

食うものがない どうしよう

2008年04月14日 08時51分40秒 | 政治 
地球的な規模で食糧不足が叫ばれている。やがて日本にも危機がやってくる。
 国の政策はどうか。
【食料輸入が途絶えたらどうするか。
 それに備えて農水省は「不測時の食料安全保障マニュアル」というのを用意している。コメや野菜の生産は最小限にし、ひたすらイモを作る。それによって、昭和20年代後半のカロリーを確保するのである。
 献立が例示してある。朝食は茶碗1杯のご飯、ふかしジャガイモ2個、ぬか漬け1皿、昼食は焼きイモ2本、ふかしジャガイモ1個、リンゴ4分の1。夕食はご飯を茶碗1杯、焼きイモ1本、焼き魚1切れ。 
 これに加え、肉が9日に1回、たまごが7日に1回、牛乳が6日にコップ1杯など。みそ汁は2日に1杯飲める。】(08年4月13日付『毎日新聞』潮田道夫の「千波万波」より)】
というものだそうだ。
こうして農水省は国民を脅迫している。
しかし、今日のように、食糧自給率を低下させたのは断じて我々一般庶民のせいではない。休耕田を見ればわかる。農業を軽視し、農業従事者を絶望させ、農村を荒廃させたのは誰だったか。
先ずは、政治家、高級官僚どもに上の献立を食わせよう。少なくとも1年以上は続けてもらおう。

私なら平気である。ガキの頃に戻ればいいのだ。


Nature Photo あけびの花

2008年04月12日 18時58分32秒 | 読書
とりあえず金本選手におめでとうを言わなきゃ。
待つのはずいぶん長かったですが、本当に良かった。
金本選手のこととあけびは全く関係ありません。
一言、言っとかないと。

あけびはふしぎな花ですが大好きです。
実も美味しい。種ばかりですけどね。
今は、どこでも満開。