三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

特殊な世界 高校野球

2012年08月23日 20時16分59秒 | スポーツ
いまだにオリンピックの興奮冷めやらぬといった状態で各メディアが報道する。
今日、高校野球の全国大会の決勝で大阪の桐蔭高校が優勝した。
これもまた、マスコミの報道の過熱ぶりはすさまじかった。
ところで7月28日から8月20日まで全国高校総体(今年は「2012北信越かがやき総体」)というイベントが行われていたことをご存じだろうか。
知っている人は知っているということだろうが、高校ですべてのスポーツに取り組む高校生がこの大会に出場することをまずは第一の目標とする。野球部に所属する生徒が甲子園を目指すように。そして大変な努力をして高校総体への出場権を勝ち取り、さらに全国一を目指す。こうした中から先日のようなオリンピックで活躍するアスリートが育つ。

マスコミの扱い、メディアの取り上げ方になぜこれほどの違いがあるのか。高校生のアスリートの各種目の全国一はどの高校か、誰かということを報道で確認した人はどれほどいるだろうか。
新聞では一段ベタ記事で結果だけは載っている。
これでいいんだろうか。オリンピックではどんなにマイナースポーツと言われる種目でもメダルを取れば英雄である。その基盤を支えているのが高校スポーツであるし、中学生もそうである。

野球以外の高校生スポーツ選手の活動は報道する価値がないのか。練習にかける努力、毎日ひたすら競技力アップに打ち込む姿勢、これは絶対に野球に負けてはいない。メダルを取ってから持ち上げるのではなく、そこに至る過程に注目すべきであろう。

だから私は、高校野球に関する過熱報道は新聞記事もテレビも一切見ない。うんざりしている、辟易しているのである。スポーツ欄の一段ベタ記事ぐらいの関心でよい。



オスプレイに乗る人

2012年08月22日 10時38分11秒 | こくみんをなめんなよ
8月20日付朝日新聞の「天声人語」すごいと思ったので拝借


ベトナム戦争のころ、米軍が高性能のヘリを作り、開発にかかわった技術者がどんなパイロット

を乗せるか合議した。結論は、「理学系博士課程の学力があり、五輪選手級の運動神経を持つ、

自殺志願の男性」。航空自衛隊医官や早大教授をつとめた故黒田勲さんから聞いた話だ▼性能を

高めたいあまり、危険で操縦の難しい航空機を作りたがる。そうした軍幹部や技術陣への皮肉

として語られていた話らしい。垂直離着陸で売るオスプレイを、嫌でも連想してしまう▼4月に

はモロッコで墜落事故を起こした。予想通りと言うべきか。米軍は先日、主原因は操縦ミスだっ

たと公表した。操縦士の失点にして一件落着させるのは、昔の事故調査を見る思いがする▼機体

に問題はなく、要するに「操縦士がしっかりしていれば事故は起きなかった」という結論だ。だ

が機体の問題とは、何かの不具合だけではあるまい。ヘリと飛行機の二兎を追った設計である。どこか

飛行に無理があるなら、それ自体が問題をはらんでくる▼ヒューマンエラー研究の草分けだった

黒田さんは「人間のせいにすれば対策は安くなる」と指摘していた。たとえばの話、「しっかり

やれ」と指導すれば恰好はつく。だが、むろん抜本的な対策ではない▼ともあれ、これで「安全

は確認された」と肯けるものだろうか。沖縄の普天間飛行場は市街地が隣接して「世界一危険

な基地」と言われる。10月配備の台本に沿って事を進めるなら、乱暴に過ぎる。



すみません朝日新聞さん。


日本人のこころ

2012年08月21日 10時07分08秒 | こくみんをなめんなよ

昨日のパレードはすばらしかった。
50万人だったそうです。
何より選手たちがほんとに喜んでいた。
ご苦労様でした。
メダルをもらわなかった選手の皆さんも本当にご苦労様でした。

ところでこの写真は昨日のパレードのものではありません。
先月行われたサヨナラ原発の大集会です。
20万人集まったといわれています。
写真はその一部分です。
これもすごいと思いませんか。
日本中の人々が自らの意思で集まったのです。
サヨナラ原発、これが民意です。
物言わぬ国民の心の中に大きな地殻の変動のようなものが起こっているのです。







「いじめ」という言葉

2012年08月17日 11時40分09秒 | 徒然なるままに



「いじめ」という言葉について
大津市の事件をはじめ、学童や生徒による犯罪が後を絶たない。
胸もつぶれる思いだ。
執拗で残忍で狡猾、また巧妙に罪を逃れる悪知恵、ありとあらゆる犯罪の手口がその中にはある。
きわめて殺人に近い自殺の強要、暴行、恐喝、傷害、窃盗の強要、強盗といってもよいものもあるのではないか。
別のところでは、溺死寸前まで川に沈め、それを動画に撮る。あきらかに殺人未遂ではないか。
全身に何十か所も火傷を負わせる。
これを「いじめ」として報道する。社会の認識として定着してしまった。
なにかおかしい。
犯罪者集団が低年齢であるということをもって、これが「いじめ」であるという。
それにもとづいて、これらは教育の課題であるかのように学校や教育委員会の責任が問われる。無理である。捜査する権利も、逮捕する権利もない。
おのれのクラスづくりの問題、生徒指導上の問題として抱え込んでしまう。
教師は多忙を極める。本来の、学力を身につけさせる。学問を伝承させるという仕事に、大きな支障をきたすような雑務をこなすことが文部省、教育委員会から強制される。
本来教育委員会の仕事などは教育条件の整備に力を尽くせばよいのであって教育内容などには口を出すべきではない。そういう意味でも「いじめ」の責任を教育委員会に負わせるのはお門違いであるし、その能力もない。
犯罪は犯罪である。「いじめ」というような言葉は刑法上もない。
たしかに、刑法第41条は、「14歳に満たない者の行為は、罰しない」となっている。しかし、罰しないということは、その行為が犯罪ではないということを意味しない。
「いじめ」というような言葉を使うことによってその行為が罰されない行為として受け止められ、免罪されてきたのではないか。
低年齢であっても犯罪事実があれば犯罪として立証し、加害者にはきちんと認識させなければならない。警察権力の介入もある程度はやむを得ないし、罰することができないからといって知らんぷりでは困るのだ。
そのために、メディアも我々市民も「いじめ」という言葉を使うべきではない。
犯罪は犯罪として捜査し、身柄の拘束も含め、きちんと立証していくべきだ。

8月15日

2012年08月15日 07時27分40秒 | 平和

八月十五日 終戦記念日である。ボツダム宣言を受け入れ、日本の全面降伏となった。
私は5歳と11ヶ月、天皇のラジオ放送を聞いたのか、聞かなかったのかよくわからない、もちろんラジオなどない。
7月9日の和歌山空襲で焼け出され、命からがらであったが家族は全員生き残った。
父は戦地からまだ帰っていなかった。その後の生活が大変であった。よく生き延びてきた。
67年経った。この間、日本は戦争でよその国の人を殺したことはない。殺されたこともない。
憲法第9条の持つ意味を再確認したい。
アメリカの行う無謀な戦争に側面から援助し、間接的な戦争への参加はあった。
これは日米安保条約による強制である。
今日の正午、黙祷だけは捧げよう。


    夏の海 水兵ひとり 紛失す        渡辺白泉

    戦争が廊下の奥に立っていた        渡辺白泉

    浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい 中村草田男
    (浮浪児 今風に言えばホームレス、戦争で家族を失い家を焼かれた子供たち、都会にあふれていた)





関空沖夕日

2012年08月02日 23時10分54秒 | Photo





先日、りんくうタウンの観覧車に乗って夕日を見に行ってきました。
配偶者と一緒に夕日を見たいと思ったのです。
天気も良くて、淡路島に沈む夕日を堪能しました。
手前は空港島、後ろは淡路島、沈む夕日、大変感動しました。

夕日というのは、人を物思いに誘います。
いいですよ。
わずか15分ほどですが日没時間を確認してもう一度行きたいと思っていrます。
最高点は85m、おすすめです。