漫画家の見る菅 VS 小沢
数日前、毎日新聞2面コラム「近聞遠見」で石見隆夫氏が書いている。
このコラムの政治家の似顔絵など書いている西村晃一氏とのやりとりの部分。
菅、小沢ご両人の顔についてである。
―― まず 全体的な顔の印象。(以下「」内は西村晃一氏)
「小沢は基本的に仏頂面、暗い。持ち前の性格でしょうね。菅はどれが本当の顔かわからない。明るいけど迎合的というか。年金問題の時、菅はお遍路に出たでしょう。自分のものを持ってる人はお遍路はやらない。小沢はやらない」
―― 今度は二人ともよく笑った。
「菅は垂れ目でスマイル・ラインがいい。笑顔に向いていて無邪気に見える。小沢は伏せ目で、すぐ作り笑いわかってしまう。特に人にあった時、大きな口をあけて笑う。不自然だ。
―― どちらが好かれる?
「それは菅でしょうしょう。小沢はシャイでこわもてだが、感覚的に嫌われる。最近は見た目が大事と言うが、好みは世代で大分違ってくるんじゃないか。百戦錬磨の小沢は中高年向き、菅は逆に若いほどいい」
―― 毒があるのはどちら?
「小沢は粘着質、毒かどうか、強いものをもっている。菅は毒にも薬にもならないような」
―― さて首相の資質が顔に表れているか。
「むずかしいが、深みは小沢の方がある。なんでもさらけると深みがなくなる。小沢はわからないところが強みじゃないか。我も通す。菅はテレビ向き、デイベート好き。目の前の相手次第で適当に変わり、社交的だ。オウンゴールの恐れも菅の方だが、世間的に受け入れられやすい。小沢は古すぎる」
―― カネと顔。
「小沢のことだと思うが、顔を見ていると開き直っているだけでなく、自分の中でかたくなにけじめをつけている感じ。菅にはカネの臭いがない」
―― 顔の今後。
「小沢の顔は重いが,できあがった顔、これ以上変化もない。負ければ求心力がなくなるから、郷里の知事がいい。菅は軽いが成長過程の顔かな」
日本の総理大臣を選ぶにあたっての観察である。軽いとしか言いようがない。
サポーターというようなものも加わって日本の将来を決める。
我われにはどんな未来が待っているのか。