特に、歴史、教育、思想、ノンフィクションといったジャンルの本がおかしい。
かつて、いるにはいたがキワモノ的に見られていた人物の本が平積みされています。
藤岡信勝氏、八木秀次氏、渡部昇一氏、西尾幹二氏,櫻井よしこ氏、上坂冬子氏、曾野綾子氏、小林よしのり氏、新しい顔ぶれもたくさんいますし、稀代の詐欺師山本七平氏はもう死にましたが、いまだに「日本人とユダヤ人」(山本七平氏がイザヤ・ベンダサンという人物を捏造し、それを自分が訳出したというふうにして発表した)というような本がまだあります。
こういう歴史を偽造しようとする人々はもう認知されてしまったのでしょうか。
本屋でタイトルと見出し、目次、パラパラと立ち読みするだけです。読まずに言うなと叱られそうですが、とてもこんなものを買ってまで読む財力と忍耐がないのです。
危ない時代になってきたと思うのです。大量に積まれていますが売れているのでしょうか。
そしてこの「WAY」という本屋には岩波書店の本がないのです。もちろん新日本出版社の本もありません。「お取り寄せ」だそうです。
特定の書き手の書物は置くが、学者として優れた、名の知れた専門家のものでも置かないというようなことは許されるんだろうか。
書店が著者、出版社を選別、差別をして、一方で偽物を大量にばらまく。ここにも日本の民主主義崩壊の兆しがみえます。
早く立て直さないと。