三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

石原慎太郎さん語録と日本維新の会

2013年06月28日 10時18分12秒 | こくみんをなめんなよ

大阪のある飲み屋で都議選の結果について「維新の会えらいことになったね」とつい言うと、「東京ではやっぱりあかんわな」と飲み屋の亭主。ということは大阪ではまだいけるんとちゃうかというニュアンス。ほんまかいな。
日本維新の会共同代表の石原慎太郎氏の語録が勇ましい。6月21日、川崎市内の集会で社民党の福島瑞穂党首を「バカみたいな社会党の生き残りの女」と酷評。野中広務元官房長官にも「売国奴」と自らと主張が異なる人物をぼろくそに言ったそうだ。福島瑞穂氏を「『憲法を変えると戦争を始める』とキャッキャという。まだ生きているのが不思議なくらいの化石みたいな人だ」また野中広務氏にはさらに「この頃気が狂ってね。わざわざ北京まで行っておうかがいをたて、何を考えているのか」亀井静香氏については「なかなかの男だったんだけど、このごろちょっとおかしくなった」。共同代表の橋下徹氏については「(慰安婦発言】などで大迷惑だ」といい、スポーツ紙のインタビューで「終わったね……この人は」。言いたい放題。
いったい、バカで化石で、まだ生きているのが不思議で、この頃気が狂って、この頃おかしくなって、国民に大迷惑(尖閣列島問題など)をかけ、もう終わってしまっているのは、どなたです。
元文学者であったこの人、哀れというべきか。
この二人の共同代表を持つ日本維新の会が、大阪ではまだ終わっていないと思う方がおかしい。


幸せになるための原点 憲法

2013年06月27日 15時46分33秒 | 平和
   幸せになるための原点   ジャーナリスト 堤未果さん
この国はどこへ行こうとしているのか 憲法よ
日本で今一番いい仕事をしていると私が思っているジャーナリスト堤未果氏が、毎日新聞(6月25日付夕刊)の特集ワイドでインタビューに答えている。
以下一部だけ引用させていただく。記者は内野雅一氏。

「家族そろってご飯を食べることです」この言葉を堤未果さんは忘れることができない。
東日本大震災の1カ月前東京都内の出身校で6年生を対象に憲法を考える特別授業をしたときのこと。「憲法は国民を幸せにするためにある、そこで、みんなの幸せとは何かを一緒に考えました」。子供たちは近くの商店街に走り、大人たちから意見を聞き、自分たちの「幸せ」をグループごとにまとめて発表した。その一つが「家族そろってご飯を・・・・」だった。
別のグループは「思ったことを自由にいえること」と結論した。「いじめられる子がいないこと」「ひとりぼっちの人がいない」「命を大事にする」子供たちが求める幸せが、こんなにもシンプルであることに驚いた。そして気づいた。「日本人の多くは、憲法が何のためにあるかを考えなくなっている。いつの間にか単に紙に書いてあるものとしてしまった。シンプルな幸せすら実現できない社会になり下がったのは、憲法を粗末にしてきたことと無縁でないのではないか。震災後『絆』の言葉に多くの日本人が心を揺さぶられたのは、人と人のぬくもりの希薄化を示している。子供たちは既にそのことを感じていたのだ」。 (以下略)


思うことは、先日の沖縄での「沖縄全戦没者追悼式」で与那国島の小学1年の安里有生君が読みあげた詩が同じ願いを訴えていることだ。
安里君は最後にこう言っている。
「これからも、ずっとへいわがつづくように、ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ」
おそらく東京の子供たちもそう思っているに違いない。

堤未果氏著作 (私が読んだもの)「報道が教えてくれないアメリカ弱者革命」(新潮文庫
                 「ルポ貧困大国アメリカ」(岩波新書)
                 「ルポ貧困大国アメリカⅡ」(岩波新書)

「へいわってすてきだね」

2013年06月24日 09時21分33秒 | 

沖縄慰霊の日の23日、「沖縄全戦没者追悼式」が行われた。
仲井真知事の平和宣言、安倍首相のあいさつに続いて、
沖縄県与那国島で暮らす小学1年の安里有生君が自作の詩「へいわってすてきだね」を朗読した。
空疎で具体性のない首相のあいさつのあとで、この詩は心に残った。書き残しておきたい。

「へいわってすてきだね」
へいわってなにかな。ぼくはかんがえたよ。おともだちとなかよし。
かぞくが、げんき。えがおであそぶ。ねこがわらう。おなかがいっぱい。
やぎがのんびりあるいている。けんかしてもすぐなかなおり。
へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい「ドカーン、ドカーン」ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいてくるしむこども。かぞくがしんでしまってなくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわがずっとつづいてほしい。
みんなのえがおがずっと、つづいてほしい。へいわってすてきだね。
これからも、ずっとへいわがつづくように、ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ

(一部)

ヤマモモ ご存じか

2013年06月22日 16時14分06秒 | Photo

ヤマモモです

団地の植え込みです。
間もなく食べられそうです。
近ごろの子供たちは食べないでしょうね。
昭和20年代飢餓のころみんなで取り合いで食べた。
一つ食べてみたけれどそれほどおいしいとも思わない。
ただなつかしい。
梅雨の晴れ間青空に映えて美しい。




もっとまともな人を選ぼう

2013年06月21日 11時24分09秒 | これは許せない


まともな人を選ぼう
自民党の高市早苗政調会長が17日神戸市での講演で、原発の再稼働問題に関し
「東京電力福島第一原発事故を含め、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と発言した。
震災による福島原発爆発事故によって故郷を追われ、人生が大きく変わり、震災関連死として認定された人も何千人もいる。
この発言がどんな意味を持つか。全く想像力の欠如、イメージの貧困というか、要するにアホか。
毎日新聞の社説はつぎのように言う「どうしてここまで思慮に欠ける言葉が政治家から飛び出すのだろう。最近、その傾向は一段と顕著になっていると思われる」。
この発言に対しては、安倍首相、石破幹事長、管官房長などはひたすらかばう姿勢を示している。
これが政権党幹部の発想なのだ。
もっとまともな国会議員を選ぼうよ。奈良選出らしいが、奈良県民の皆さん次の選挙では別の人を選んでください。お願いしますよ。






桜桃忌

2013年06月19日 09時27分15秒 | 



桜桃忌
今日は桜桃忌、作家太宰治を偲ぶ日である。
太宰治にそれほど思い入れがあるわけではないが、若いころむさぼり読んだこともある。
1948年6月13日、太宰は愛人・山崎富栄とともに玉川上水(東京都三鷹市付近)に入水自殺した。没年38歳。だが、遺体が上がったのは6日後の6月19日。くしくもこの日は、太宰の誕生日でもあったことから、太宰を偲ぶ日となった。「桜桃忌」の名付け親は、同郷で太宰と親交の深かった直木賞作家・今官一である。短編小説「桜桃」による。
彼の言葉の、気になっているいくつかを書いてみよう。

◆「教養のないところに幸福なし、教養とはまずハニカミを知る事也」。(書簡昭和21年)
◆「含羞…恥じらいを含む、いい言葉だ…含羞のない奴は、どうしようもない」(太宰治の言葉)
◆友情、信頼、私はそれを「徒党」の中に見た事がない。(『徒党について』)
◆はにかみを忘れた国は文明国ではない。(書簡)
◆文化と書いて、それに、文化(ハニカミ)とルビを振ること大賛成。私は優という字を考えます。これは優(すぐ)れるという字で、優良可なんていうし、優勝なんていうけど、でももう一つ読み方があるでしょう? 優(やさ)しいとも読みます。そうして、この字をよく見ると、人偏(にんべん)に、憂(うれ)うると書いています。人(ひと)を憂(うれ)える、ひとの淋しさ、ひとの侘(わび)しさ、つらさに敏感なこと、これが優(やさ)しさであり、また人間として一番優(すぐ)れている事じゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。私は含羞で、われとわが身を食っています。酒でも飲まなきゃ、ものも言えません。そんなところに「文化」の本質がある、と私は思います。「文化」が、もしそれだとしたら、それは弱くて、負けるものです。それでよいと思います。私は自身を「滅亡の民」だと思っています。まけてほろびて、そのつぶやきが、私たちの文学じゃないのかしらん。(書簡昭和21年)   


含羞、はにかみ、ハニカミという言葉がいろんなところに出てくる。
改めてこの言葉について考えてみようと思う。
有名な
◆「富士山には、月見草がよく似合う」 
は共感できない。

プロ野球のボールが変えられていた

2013年06月18日 09時42分49秒 | これは許せない

プロ野球のボールがよく飛ぶボールに変えられていた
このことは先日来の報道でよくわかった。
しかしみんな知らなかった。加藤コミッショナーも知らなかったという。
メーカーは認めている。知らなかったと言おうとなんと言おうと責任はあんたでしょうが。
加藤コミッショナーは東京大学から外務省に入省し、2001~08年、駐米大使を務めた。任期は戦後の歴代駐米大使で最長だったという。もともと野球ファンで、大リーグでは始球式を7回も務めたと6月13日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)は伝えた。マウンドからノーバウンドで捕手にボールを投げる当時の始球式の様子も流した。現在は週1回の「コミッショナー業務」で月給200万円、交際費1000万円を受け取っているという。
この人1941年生まれ、70歳を過ぎている。
すごい人ですね。選手もファンの国民もあざむいても別に不祥事ではないという。
一個850円のボールにはすべて加藤良三の刻印がある。これはタダやろか。
この人は民間企業、半官半民企業いろんなところの役員を兼ねている。恐るべき収入だろうな。天下りの中でも頂点にいる。




貝塚港

2013年06月16日 21時01分28秒 | 



http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/#

貝塚港
天気が良いので貝塚港の夕日を見に行った。
港は景色が無愛想で面白くないが、やはり夕日は何か心をうつものがある。
夕日、落日、日が落ちる、日が沈む、日がかたぶく、日本語はすごい。
飛行機は何機も高度を下げて関空に向かう。




りんくう

2013年06月15日 10時37分40秒 | Photo



http://blog.goo.ne.jp/admin/newentry/#
正面はりんくうゲートタワービル、
アベノハルカスに高さは抜かれてしまいました。
そしてこのビルもどうやら香港資本に買収されたようです。
この通りを左折して海の上を通って関空に入ります。
プレミアムアウトレット、イオンモール、大阪府立大学など
すごいですね。
しかし、大阪北、アベノ、ミナミなどの再開発に比べるとずいぶんとスケールは小さい。
だけど、国際空港、海上輸送など良い面もたくさんあるが、
住民が豊かに暮らせるための施策に展望がない。
知事さん大丈夫かいな。


あなたの知的レベルが問題です

2013年06月14日 19時57分57秒 | これは許せない


「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。不思議と反発は感じない。感じるのは相手の知性の欠除に対する哀れみのみ」
と水野靖久(45)という参事官ツイッターでつぶやいたそうだが、おのれの知的レベルはどうなのか。
哀れを誘うのはおまえさんです。気の毒に、おしまいですね。





96条の会を立ち上げた日本の知性

2013年06月13日 07時54分56秒 | 
「96条の会」が立ち上がりました。憲法、政治、社会学などのすぐれた研究者が発起人として名をつらねています。
「呼びかけ文」と発起人は以下の通り。安倍首相と彼を取り巻く学者はどのような反論を構築するか、それが可能か。

呼びかけ文
憲法改正手続きを定めた憲法96条の改正がこの夏の参議院選挙の争点に据えられようとしています。これまでは両院で総議員のそれぞれ3分の2の多数がなければ憲法改正を発議できなかったのに対し、これを過半数で足りるようにしようというのです。自民党を中心としたこうした動きが、「国民の厳粛な信託」による国政を「人類普遍の原理」として掲げる前文、平和主義を定めた9条、そして個人の尊重を定めて人権の根拠を示した13条など、憲法の基本原理にかかわる変更を容易にしようと進められていることは明らかです。
 その中でもとりわけ、96条を守れるかどうかは、単なる手続きについての技術的な問題ではなく、権力を制限する憲法という、立憲主義そのものにかかわる重大な問題です。安倍首相らは、改憲の要件をゆるめることで頻繁に国民投票にかけられるようになり、国民の力を強める改革なのだとも言っていますが、これはごまかしです。今までよりも少ない人数で憲法に手をつけられるようにするというのは、政治家の権力を不当に強めるだけです。そもそも違憲判決の出ている選挙で選ばれた現在の議員に、憲法改正を語る資格があるでしょうか。
 96条は、「正当に選挙された国会」(前文)で3分の2の合意が形成されるまでに熟慮と討議を重ね、それでもなお残るであろう少数意見をも含めて十分な判断材料を有権者に提供する役割を、国会議員に課しています。国会がその職責を全うし、主権者である国民自身が「現在及び将来の国民」(97条)に対する責任を果すべく自らをいましめつつ慎重な決断をすることを、96条は求めているのです。その96条が設けている憲法改正権への制限を96条自身を使ってゆるめることは、憲法の存在理由そのものに挑戦することを意味しています。
 私たちは、今回の96条改正論は、先の衆議院議員選挙でたまたま多数を得た勢力が暴走し、憲法の存在理由を無視して国民が持つ憲法改正権のあるべき行使を妨げようとする動きであると考え、これに反対する運動を呼びかけます。来る参議院選挙に向けて、96条改正に反対する声に加わってくださるよう、広く訴えます。

96条の会 発起人
樋口陽一(憲法学者・96条の会代表)
青井未帆(学習院大学教授/憲法学)
阿久戸光晴(聖学院大学学長/憲法学)
新崎盛暉(沖縄大学名誉教授・元学長/沖縄近現代史・社会学)
蟻川恒正(日本大学教授/憲法学)
石川健治 (東京大学教授/憲法学)
石村善治(福岡大学名誉教授・元副学長、長崎県立大学名誉教授・元学長/憲法学)
伊藤 真(弁護士・日弁連憲法委員会副委員長)
稲 正樹(国際基督教大学教授/憲法学)
上野千鶴子(東京大学名誉教授/社会学)
浦田賢治(早稲田大学名誉教授/憲法学)
岡野八代(同志社大学教授/西洋政治思想史・現代政治理論)
奥平康弘(憲法研究者)
桂 敬一(ジャーナリズム研究者)
姜 尚中(聖学院大学教授/政治学)
木村草太(首都大学東京准教授/憲法学)
小林 節(慶應義塾大学教授/憲法学)
小森陽一(東京大学教授/日本近代文学)
齋藤純一(早稲田大学教授/政治理論・政治思想史)
阪口正二郎(一橋大学教授/憲法学)
坂本義和(東京大学名誉教授/国際政治学・平和研究)
杉田 敦(法政大学教授/政治理論)
高橋哲哉(東京大学教授/哲学)
田島泰彦(上智大学教授/憲法・メディア法)
田中優子(法政大学教授)
千葉 眞(国際基督教大学教授/西欧政治思想史・政治理論)
辻村みよ子(明治大学教授/ジェンダー法学・憲法学・比較憲法学)
中野晃一(上智大学教授/比較政治学・日本政治・政治思想)
西谷 修(東京外国語大学教授/フランス文学・思想)
長谷部恭男(東京大学教授/憲法学)
林 香里(東京大学教授/社会情報学・ジャーナリズム・マスメディア研究)
三浦まり(上智大学教授/現代日本政治・比較福祉国家研究)
水島朝穂(早稲田大学教授/憲法学)
山口二郎(北海道大学教授/行政学・政治学)
山内敏弘(一橋大学名誉教授/憲法学)
渡辺 治(一橋大学名誉教授/憲法学・政治学)
和田 守(大東文化大学名誉教授・元学長/日本政治思想史)

以上 37名(2013年5月31日現在)


サンフランシスコ市 橋下徹市長を拒否

2013年06月11日 09時08分38秒 | 



大阪市は5月22日、橋下徹市長が訪問を予定していたサンフランシスコ市の、訪問計画の窓口となっていた市幹部から、
訪問を拒絶する文書を受け取っていたことがわかりました。
その文書には以下のような内容が書かれていたそうです。
「訪問先のすべてで抗議集団に囲まれるだろう。警備体制の費用が多大な負担になる」
「訪問を決行すれば大阪市のイメージダウンは避けがたい」
「市民は訪米を歓迎していない。警備面と大阪の経済発展の見地から見て訪問が延期されることを望む」
大阪市とサンフランシスコ市は50年以上も前から姉妹都市関係を結んでいます。
橋下氏はずいぶんとこの訪米に意欲を示していたそうですが、これ以上恥をさらしにいかなくてよかったと日本人なら思います。
大阪市のイメージダウンだけではすみません。日本の国辱ですからね。
「公式訪問としては扱わない。表敬訪問も受けない。個人としてくるなら勝手」
強烈ですね。





憲法96条を変えてはけない

2013年06月10日 09時58分35秒 | 
 「憲法を変えてはいけない」

自民党をはじめ改憲をいう政党は、ねらいはおそらく9条の改悪にあるのだろうが、にわかに96条の改定を言い始めた。憲法改悪のハードルを低くするということである。
自民党は先の衆院選挙で得票率27%余りで多数の議席を得たことを千歳一遇のチャンスとしてとらえ、一気に憲法を変えようとしている。小選挙区制という今日の選挙制度は憲法違反であることが十六件の控訴審の判決で明らかにされている。憲法違反のもとで得た議席の数で新たな憲法違反を企んでいる。
さすがに最近、さまざまの分野の人々が96条の改悪は大変な問題を持っていることを発言し始めた。
例えば、慶応大学教授で憲法学者の小林節氏は次のようにコメントしている。
今日まで三十年以上にわたって私は、憲法改正を提案し続けてきました。まぎれもない改憲論者の私が憲法観で対立する「赤旗」紙上にコメントを寄せるのは、「憲法そのものが危ない」という差し迫った状況が目の前にあり、からだを張ってでもそれを阻まなくてはいけないとの思いからです。安倍政権と超党派の改憲派議員たちが最近強く主張する憲法96条改悪の動きです。改憲のハードルを低くし、憲法を憲法でなくして、一般法律と同じようにしようというのは、憲法改正のルール以前の「憲法破壊」です。さらにいえば人類の歴史に対する冒瀆です。近代法治国家の基本は六法(民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、憲法)です。六法の筆頭に置かれるのが憲法です。憲法の役割とは何か。国の主権者である国民がみずからの権利を守り、かつ、みずからの幸福追求を守ってくれる機関としての国家権力を管理する基本マニュアル(手順書)といっていいと思います。法律家は、この関係を立憲主義と呼びます。96条改正を主張する人たちは、日本国憲法の改正手続きが世界でも異常なほど厳しいかのようにいいますが、国会の3分の2以上の賛成が必要としている発議要件は先進国では普通です。米国の場合、さらに全州の4分の3以上の賛成が必要で、日本以上に困難なのです。憲法は改正手続きが厳格(硬性)であってこその憲法です。憲法の拘束を受ける政治家(権力者)たちが、憲法から自由になろうとして改憲発議の条件を緩和しようとすることは立憲主義の否定であって、国民主権に対する反逆に等しいことです。しかも怪しげなことに96条改正を主張する人たちは、具体的には安倍首相や自民党などですが、96条を改正してハードルを低くした後に彼らが何をしようとしているかほとんど語っていません。9条改正なのか、愛国(心)の義務を書き込みたいのか。改憲内容に踏み込むと96条改憲派さえも割れてしまう恐れがあるので、そこを避けて改憲派政党の大同団結をはかっているフシがうかがえます。「何に使うかわからないけれど、私に銃を持たせて」というようなもので、何をしでかすかわからないのに危ない銃をわたせるだろうか。・・・以下略・・・】(「赤旗」4月30日付)96条についてわかりやすく書かれていると思うので少し長い引用となった。
次の方々も毎日新聞、「赤旗」などに小林教授と同趣旨の発言をされている。神戸学院大学教授で憲法学者上脇博之さん、東大名誉教授で憲法学者樋口陽一さん、日弁連憲法委員会の笠松健一弁護士、法政大学教授田中優子さん、桜美林大学教授・元防衛研究所の加藤朗さん、日弁連「憲法96条の発議要件緩和に反対する意見書」。作家、放送タレントの永六輔さんが憲法99条について「憲法を変えてはいけないという条文です。天皇陛下といえども変えられない。それなのに国会議員が変えると言い出すのはおかしいでしょう。聖徳太子の『十七条憲法』はそもそも役人に守らせる規則でした。その精神が今の99条に残っている。99条を守ることは9条はもとより、憲法を守ることなのです」(毎日新聞5月28日付夕刊)と語っている。更に驚いたことに古賀誠元自民党幹事長が「96条を変えることは絶対にやるべきではない」(赤旗日曜版6月2日付)と発言している。日本の世論となりつつあるといってよい。

原発を売りに出てゆく愚かしさ

2013年06月09日 13時16分38秒 | やめてくれ


梅雨だというのに雨が降らない。空梅雨か。
  本ぶりになって出てゆく雨やどり 
という古川柳がある。
先週の日曜日、「笑点」というTV番組の大喜利で司会の桂歌丸が問題を出す。
この川柳の「出てゆく」という部分を使ってこの句をもじった句を作るという問題。
これに対する六代目三遊亭圓楽(元楽太郎)の回答は、
   原発を売りに出てゆく愚かしさ
というもの。
おおかたの日本人の感想ではないか。
とても安全性が確保されているとは言えないこの商品を安倍首相が外国へセールスに行っていると報道されている。
原爆、原発によって国民がどれほど悲惨な目に遭ったか。これからもまだまだ続くこの災厄を外国へ輸出しようというのだ。核の怖さを認めないのか。
三遊亭圓楽ならずとも日本の庶民はみんなそう思っている。

橋下の慰安婦問題発言といい、日本の政治家はどこまで破廉恥になれるのか。
世界中に恥をさらすこれらの政治家を追放。

岸和田城のお堀の水蓮

2013年06月08日 10時13分48秒 | Photo

岸和田城のお堀の水蓮
昨日撮りました。
菖蒲はもう終わっていました。
この水蓮の下にはカメがうようよいます。
ほとんどが外来種と思われます。ペットとして飼っていたものを捨てたのでしょう。
以前にカミツキガメが見つかったこともあるそうです。
生態系はどうなっていくのでしょうね。