三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

このたくましき魅力的な生き物よ

2008年07月29日 10時41分28秒 | Photo


鉄か青銅を思わせるこの強靱な質感。
カミキリムシです。体長6センチ強、顎がまたすごい。咬まれるともちろん痛い。
これが一匹たかると木は不気味にざわめきばりばりと木を食い荒す。
ずいぶん今までイチジクなどを痛めつけられた。
夜中に網戸にたかったのをついに捕らえた。

魅力的な生き物であるがここは死んでもらいましょう。



川柳 大分県教員採用ネタ

2008年07月28日 09時12分06秒 | 堪忍袋
  

 大分県だけではないと皆思う      稲城  やんぬる哉
 無一文だから校長あきらめる       都城  西 博隆
 先生も裏口入学するんだね        西尾  新美直美
 大分の最大被害者生徒だよ        伊賀  頓馬天狗
 もしかして僕先生になれたかも      仙台  もりつぐ
 腐敗かな 教室へんなにおいする     神戸  港 千風
 先生はいくらでなったと子に聞かれ    行田  ひろちゃん
 校長はいなくったって子は育ち      川口  寿  坊

 いずれも『毎日新聞』「仲畑流万能川柳」(仲畑貴志選)より。
 みんなあたってます。
 『毎日新聞』の携帯電話アンケート「日本のスイッチ」では、新規採用、昇進人  事に関して「他の自治体でもある気がする」という回答が92%に達したとい  う。多くの市民が「やっぱりな」と思っている。教育界への決定的な不信。
 さてどうする。
 
 それにしても先生、そんなに美味しい仕事かな。
 安月給とりの代表のように言われていたのに。
 教師は少しハングリーなのが良い。
 なり立ての半人前の教師が高級車に乗り回すなんざ良くない!
 また校長も地に落ちたものだ。
 


一番悪いのは誰だ 大分県教員採用問題

2008年07月26日 11時34分58秒 | 地球環境
大分県の教員採用に関わる汚職事件が連日報道される。
今更何をという感じがしなくもない。
教員も自治体職員もコネがらみで採用されているということは、ないという方が無理だろう。
黙っているだけ。
構造的なものである。
管理職の登用もそうである。
校長、教頭というポストも金で買うか、魂を売って買うかいずれかになってしまった。
学校の教育方針を職員で合議して決定するということもないようだ。
「校長」に絶大な権限を与え、校長は地方の教育委員会の言いなりになり、地方の教育委員会は文科省にがんじがらめにしばられ、ものを言えない。その文科省は腐敗した官僚が牛耳り、官僚は自民党あるいは自民党的政治家の言うことを聞くフリをして政策をたてる。その文科省の大臣の見識のなさは今更言うまでもない。
教育の成果というものは、30年後、40年後に評価される、と言うことでなければならない。
つまり国家百年の大計である。にもかかわらず、すぐ成果を出せという。でなければ金を出さない、予算を出さないという仕組みを作った。
その顕著なものが新自由主義に基づく成果主義、小泉流「構造改革」であった。
尤も、昔から権力にすりより、己も権力の末端にあるかのように錯覚する哲学も良心も待たない教師はいた。
が、それは良く知るものには馬鹿にされた。哀れではあるが、幇間「野太鼓」(漱石「坊ちゃん」)は教師という聖職にはなじまない。

民間ならばどうか、私立学校はどうか。民間企業はどうか。
腐敗した民間企業は我々の生活と関係ないか。
これも合わせて考えてみたい。






Photo 鬼百合

2008年07月20日 09時00分59秒 | Photo



        百合の蕊みなりんりんとふるひけり    川端茅舎

        すぐひらく百合のつぼみをうとみけり   安住 敦

 食用に植えた鬼百合です。
 掘るのを忘れ食べ損なうことが多いです。
 あまり清楚な感じはしません。
 家の中でいけて楽しむということもあまりありません。
 色は鮮やかですが、地味な存在といっていいか。

おそるべき乳房

2008年07月16日 13時15分54秒 | 川柳俳句
   


    おそるべき君らの乳房の夏来たる    西東三鬼


 言うことはありませんな
 おそるべき句です。ワクワクします。
 写真を一葉添えたいところですが、オリジナルのものはありません。
 
 西東三鬼です。 

 気象庁は今日、近畿地方の梅雨が明けたようだと発表しました。



PHOTO アオイ咲く

2008年07月12日 18時13分58秒 | Photo



アオイの花である。
携帯電話の写真もなかなかのもの。

国道を眺めていると、なんだか車が少なくなったような気がする。
ガソリンがこれだけ高いと無理はないか。
乗らなくてすむものは乗らないということにしよう。

怒濤のようなモータリゼーションの波に乗って、国中が車社会を目指した。
国鉄は解体民営化され、日本中の国鉄の線路はめくられ、国民の足を奪った。
一方で、ものの流通、販売は郊外型の大型店舗にとってかわり、車で買い物にゆくのが当たり前となった。
おかげで地方の商店街はみんなシャッター通りとなった。
昔なじみの商店はなくなった。
巨大な資本が仕入れるどこのものとも分からない食べ物などを買うこととなった。

地方の年寄りはどこへ買い物にゆけばいいのか。
何もかもから取り残されて行く。

ガソリンが高くなろうと知ったことか。

などと国道沿いに咲くアオイの花を眺めながら。

めずらしき海蝸牛も海茸もほろびゆくひのなかれといのる

2008年07月11日 17時47分50秒 | これは許せない
 めずらしき海蝸牛も海茸もほろびゆく日のなかれといのる

 この歌ご存じだろうか。記憶にとどめておいて欲しい。

 国営諫早湾干拓事業によって漁業被害を受けたとして、佐賀、長崎、福岡、熊本の有明海沿岸四県の漁業者ら約二千五百人が、湾を閉め切る潮受け堤防の撤去や排水門の常時開門などを国に求めた訴訟の判決が二十七日午前十時から、佐賀地裁(神山隆一裁判長)で言い渡された。
 神山隆一裁判長は諫早湾とその近郊で起きている漁業被害と閉め切りとの因果関係を一部認め、国側に5年間にわたる排水門の開門を命じた。 判決は、諫早湾とその周辺の環境変化と閉め切りの因果関係について「魚類の漁船漁業、アサリ採取・養殖の漁場環境を悪化させている」と認定した。
 「漁民らにこれ以上の立証を求めることは不可能を強いる」とした上で、「因果関係の解明に有用な中・長期開門調査を国が実施しないことは、もはや立証妨害と言っても過言ではない」と国側の姿勢を厳しく指摘。また、「判決を契機に速やかに中・長期開門調査が実施され、適切な施策が講じられることを願ってやまない」と国側に異例の注文を付けた。
 諫干を巡る一連の訴訟で、開門を命じた司法判断は初めて。
 この地裁判決は 公共工事に生活の場を奪われた漁民にとって大きな希望と喜びを与えた。
 しかし、10日、政府はこれを不服として福岡高裁に控訴した。
 漁民を守る立場にある若林正俊農水相は、談話をだし、「判決の通り(塩受け堤防の)排水門を開放することはあできない」と発表。「今後、環境省と調整した上で開門調査のためのアセスメントを行う」と述べた。
 干拓事業と漁業被害の因果関係を調査するためには、長期にわたる開門調査をしなければ意味がない。そのことを判決は「(長期の開門調査をしなかった農水相は)立証妨害であり、信義則に反する」とまで言い切っているにもかかわらず。
 
 冒頭に紹介した歌、

 めづらしき海蝸牛(うみまいまい)も海茸(うみたけ)もほろびゆく日のなかれといのる

 は、有明湾干拓について心配した昭和天皇が歌ったものである。

 天皇もまた有明海が死の海になることを恐れたのである。 
 さらなるたたかいに向けて漁民らの苦闘は始まる。否、漁民のみならず日本人すべて政府の横暴と無策、理不尽な控訴を座視することは許されない。


悪魔の兵器 クラスター爆弾について

2008年07月10日 10時43分45秒 | 地球環境
如何にハイテクの時代だなんだといっても戦争というものは人を殺すことを目的として行われる。
そのための凄い兵器が次々と開発される。
殺されるのはどういう人たちか。
多くは非戦闘員である。戦争のための装備を持たない。防護服などもない。
反撃の手段も被害を防ぐ手だても持たないのである。
最も残酷なのは、地雷であるし、クラスター爆弾(別名チャイルドキラー)などである。
性別も年齢も問わず無差別に殺す。
アメリカの国防総省は先日クラスター爆弾についての「新方針」を策定したという。
曰わく「新たに設ける安全基準に満たないクラスター爆弾は減らす」。

この残酷な爆弾の安全基準とは何か。このパラドックスを理解できるだろうか。

以下『毎日新聞』新聞の報道(部分)
【 米国防総省は今月初めまでに新方針を策定、ゲーツ国防長官が署名した。同省は現在、関係各省との最終調整を進めている。クラスター爆弾の不発弾を①技術的改良②使用の制限ーーなどにより減らす方針。
AP通信によると、新方針の概略をまとめた文書は計3枚。「2018年以後は、クラスター爆弾は、搭載する子爆弾の爆発率が99%以上でなければならない」と定めた。また、同年までの移行期間で、不発率の高い(1%以上)「旧型」を他国に譲渡する可能性についても指摘。譲渡を受けた国も、18年以後の使用は禁じるとした。さらに米軍が貯蔵する同爆弾のうち、「(米国防総省が定める)新たな安全基準に満たないものは、来年6月までに削減を開始する」と定めているという。 】
クラスター爆弾という悪魔的な兵器に対する国際的な圧力は高まっているが、この新方針がそれに応えうるものになっているかどうか疑問である。安全基準に満たないものは他国の譲渡するというのである。
誰に対して安全であるというのか。誰か教えてくれ。

クラスター爆弾は日本の自衛隊も持っている。148億円分購入しているそうだ。もちろんアメリカから。


合歓

2008年07月04日 11時47分56秒 | 地球環境
  
 合歓の木の花が咲きました。
 ふわふわと飛び出しそうな花です。
 
   くれなゐの暮れのすがたや合歓の花       野 坡
 
   合歓の月こぼれて胸の冷えにけり        石田波郷

 おだやかなたたずまい。
 もうすぐ梅雨が明けそうな。


エコとはなんじゃい 知るかいそんなもん

2008年07月03日 20時06分17秒 | 地球環境
 ついにというか、やっぱりなという感じ。
 現在の地球温暖化の問題、その原因が国民の家庭生活に原因があるかのように言いはじめた。

 1960年代から1970年代にかけて公害問題が深刻になった時もそうだった。
 国民に家庭の生活の有り様を見直せと。

 福田をはじめ、政治家、御用学者、マスコミの論調もそういう言い方になってきた。
 すべてエコなんとかがつかなければいけないと国民も思い始めた。

 気をつけなければいけないぞ。騙されてはいけない。

 自動車は、燃料電池車から電気自動車、水素燃料車など開発競争はすごい。
 ぼちぼちできつつある。そしてそれらの車はすべて従来のものに比べ割高である。もう少しというところで買いかえようと思っている人も多いのではないか。
 冷蔵庫は、エアコンはどうか。
 テレビはすでにさまざまな術策によって国民すべてが買いかえなければならない仕組みが整った。
 今までも消費電力を少なくし、家庭の出費を抑えるためと称していろんなものが作られ、のせられてきた。
 今度は、CO2排出の原因が家庭の生活のしかたに大きな原因があるとして国民に責任をとらせようとしている。

 おそらくはこれから新製品の売りこみのラッシュとなるだろう。
 電球も白熱灯より蛍光灯の方が電力消費は5分の1ぐらいというキャンペーンが展開されている。
 しかし、値段は蛍光灯の方が10倍ぐらい高い。電気器具の中で照明器具は殆ど蛍光灯製造にシフトされているのではないか。

 誰が得をするのか。
 庶民はこれほどの酷税に泣き、すべてのものの値段が上がる中で、呆れ果てる税金のむだ遣い、大企業の他国に例を見ない優遇税制による空前の大利益。
 
 そして今日の状況を作り出した責任、苦しみは国民が負う。
 
 私たちの自衛の手段はものを買わないこと。生命の維持に必要な最低限のものだけにしようではないか。
 大企業、大資本、それらに飼われている政治家などが悲鳴をあげるまでものを買わない。
 我慢をする。私もあまり自信がないが、頑張ろうと思うのだ。
 努力はしなければならないだろう。なんの反省もなくのせられっぱなしで、ガソリンが高くなった。あれが食べられなくなった。衣類が買えない。冷凍食品がないから子どもの弁当が作れない。などとは言わないことだ。
 そうしなければ、奴隷になるか、最終的には殺されるか。

 米国産牛肉の輸入の検査基準が甘いということで十数万人規模のデモをやったり、ゼネストを計画する韓国の人々のようなエネルギーや正義感を持たない日本人が生き残るにはそれしかない。
 日本という「国家」に、国民のいのちとくらしを守らなければならない、と思わせるにはハンパな努力ではダメだろう。
  
 数年間でよい。一切ものを買わない。買うのは地場で調達できる食料だけ、遠い距離を移動させなければ食えない食料はいらない。それ以外の必需品も地場でできるものを、ということで。
 そうすれば、田舎に人々が戻ってくるのではないか。食料生産を軸とする第一次産業に労働者が戻ってくるのではないか。
 輸入の冷凍の偽装だらけの食料で我慢できる人はそれもよし。大都会に住めばよい。