三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

国民は食うや食わず 税金の使い方にもっと厳しい監視を

2008年08月31日 20時23分39秒 | 堪忍袋
アメリカの軍がアメリカの領土に基地をつくる。
これは当たり前のこと。
しかし、その建設費をなぜ日本が払うの?

防衛省は29日の来年度予算の概算要求に、米軍のグアムへの基地建設費用を盛り込んだことが明らかになっている。
「在沖縄米海兵隊のグアム移転」が口実である。
もちろん日本国民の税金である。
世界で過去に例を見ない事態である。
・グアムでの米海兵隊の司令部棟などの施設建設費。
・米兵用家族住宅の建設と電力など基地内インフラ整備などである。

どう思います?
これでいいんだろうか。




やめろ 税金盗っ人

2008年08月29日 09時35分04秒 | 政治 
税金盗っ人、太田誠一農水相の政治資金収支報告書のでたらめどう責任をとるのだ。
松岡、赤城という元農水相も政治資金規正法で追求され自民党は苦境に立った。
その反省もなく、国民の怒りも理解せずいまだにのうのうとしている。
おまけに中国製のギョウザ事件では「消費者、国民がやかましい」という発言。
国民の、自分たちの食べ物の安全を守って欲しいという願いを「やかましい」ととらえることしかできない。

首相福田氏の妻はこの男のいとこだという。
門閥、閨閥、同族、同門、血族、血脈、血縁、さらに学閥で日本の政治がかためられていく。
そういう連中が一定のヒエラルキーを形成する。そして国の政治を牛耳る。
格差を認める社会はそうした仕組みをさらに強固にする装置である。
一方で、低所得者層や働きたくても働けないという階層も強固なものとして固定していく。

彼らの狙いはそこにある。
この税金泥棒たちをいつまで飼っておくのだ。

国民には、一人一人が大事にされ、幸せに生きることを追求する権利がある。
そのことを実現する仕組みを作る権利がある。
そして世界の平和に貢献する。
それが日本国憲法の精神である。

小林多喜二の「蟹工船」が読まれているという。
若者たちも気付きはじめている。
国民をなめたらあかんぜ。
有権者をなめたらあかんぜよ。


へくそかづら

2008年08月27日 16時45分14秒 | Photo



へくそかづらです。
屁糞かづらという意味です。
あんまりですよね。
花が匂うからだそうです。
がそれほどとは思いませんが。
 

殺生やないですか。こんな名前。
山椒の木に巻きついています。
赤く色づいているのは山椒の実です。
これでもお分かりと思いますが、小さな花です。
誰が名付けたのでしょう。



「パラリンピック」

2008年08月24日 23時19分56秒 | スポーツ
2012年はロンドン。最多の3回目だという。
オリンピックの五輪のマークは5大陸をあらわす。
しかし、南米、アフリカではいちども開催されたことは無い。
北京のような大層なやり方を改め、各国が資金をだしあってやればいい。
一国による開催である必要も無いと思う。

またしばらくおいてパラリンピックも行われる。
この大会も中国は国力を挙げて取り組んでもらいたい。
中国という国の人権認識が明らかにされる。
 
ところでパラリンピックはなぜパラリンピックというのか。
身体に障害があっても鍛えぬいた競技力を競うことには変わりは無い。
オリンピックでいいのではないか。そしていっしょにやる。
今日の閉会式に障害を持つ選手、車椅子の選手がいてもいい。
すべての選手は、サポートされる側、する側を完璧にこなすであろう。




やれやれ 終わった北京オリンピック

2008年08月23日 22時50分02秒 | 堪忍袋
8月22日付けの毎日新聞コラム[発信箱」面白いと思った。

「発信箱」:あと1435日=福本容子(経済部)
《・・・ 人、モノ、カネの総力をかけた、あの開会式を見て、ロンドン五輪の準備担当者はまいっただろうな、と演出家のテリー伊藤さんが心配していた。でも大丈夫。英紙コラムニストのジム・ホワイト氏によれば、ロンドンでは北京みたいに大勢の演者がいらない。おデブの英国人なら、わずか200人で、中国人1万4000人分のスペースが埋まる。ファストフード店に行けば200人などすぐ見つかるし「提供はマクドナルド」で完ぺきさ、というお話だ。

 イギリス人特有のユーモアだが、ロンドン五輪組織委員会のセバスチャン・コー会長も次の五輪を「巨大なパーティーにする」と宣言している。お金はできるだけ使わず、みんなを楽しませる知恵で勝負、である。レーザー・レーサーだけじゃつまらないから、背広・ズボン着用の競泳もやろうなどと言って喜んでいる人もいる。楽しんで、太っちょの子供たちをスポーツ好きに変えるのが最大の目標だ。

 あと1435日。気が早いけれど、ミスター・ビーンの国が何をやらかすか、わくわくする。その次を東京が狙うが、北京の直後より案外、大変かもしれません、石原さん。・・・》

と、昨日の「発信箱」。

人、モノ、カネの総力をかけて 中国北京のオリンピックは明日終わる。
もう辟易しました。
1964年日本は東京オリンピックを国の総力を挙げてやった。メダルもそれなりに取った。
北京のオリンピックのニュースを見て、そうだったよな、日本も。と思った。すさまじい経済格差、空気を汚し、水を汚染し、土を汚し、毒薬入りの食べ物を食べていた。中国はこれからどうするんだろうと思う。
メダル争いなどは発展途上国にまかせて、冷静に国民の幸せや、世界の平和を考える国であってほしいと思う。

よく考えてみればアメリカもロシアもまた巨大な人殺し武器を大量に持つ発展途上国と言えなくもない。






夕顔

2008年08月22日 22時22分50秒 | Photo



  夕顔や酔って顔出す窓の外     芭蕉

  夕顔や物のかくれてうつくしき   千代尼

  夕顔やひらきかゝりて襞深く    杉田久女

  夕顔や白光仏におはすかや     上川井 梨葉

  夕顔の一つの花に夫婦かな     富安風生

  夕顔や夫婦の臥所とほくなる    植村通草

 夕顔は優雅です。咲き始めました。
 夏の季語です。 


芙蓉

2008年08月16日 15時41分22秒 | Photo
  好きな花です 芙蓉

   


  立秋を過ぎ秋です。芙蓉は秋の季語。この暑さの中を咲いています。

  哀感の常に酒あり酔芙蓉     福田蓼汀

  ゆめに見し人のおとろへ芙蓉咲く 久保田万太郎

  芙蓉けふの花をたゝめり今日終る 西山 誠

  反橋の小さく見ゆる芙蓉かな   夏目漱石

 「木槿とたいへんよく似ているが異なるのは、葉が大きく、花もやや大きく品格 があること」とある俳人が書いている。
 品格と言われると困るがそう言われてみればという気もする。
 しかし、ええ加減に咲いている花などはないだろう。
 そこは人間とは違うところ。

 写真のど素人であるが、携帯電話のカメラもなかなかいいのではと思う。
 散歩に出るのにこれと小銭入れですむ。ごちゃごちゃとものをもちたくないので
 これで済むのがありがたい。


1945年8月15日

2008年08月15日 12時00分51秒 | 平和
  浮浪兒晝寢す「なんでもいいやい知らねえやい」 中村草田男 1049年

「・・・ このセリフによって浮浪児の有り様がよく表現されている。この時代はまだ浮浪児がいたのである。貧しい時代であった。現代はどうか。確かに浮浪児はいない。社会全体は豊かになっているのだろう。しかし、と思う。大人や子供の内面は逆に孤独感は強まっているのではないか。「なんでもいいやい知らねえやい」と発するこの浮浪児がむしろ建康的に見えてくるのは私だけだろうか。もちろん浮浪児を生みだすような社会は御免であるが・・・。内面も外面も建康である社会というのは来るのであろうか。・・・」

「中村草田男を読む」 田中空音
 中村草田男の全句集の中から田中空音が選んで鑑賞したもの。

 紅蓮の焔のなかを逃げまどった記憶の中から思うと私は浮浪児であっても不思議はない。
 闇市と焼け跡と浮浪児。
 飢えの時代にはいる。まだ戦争中の方が食料はましだったような気がする。
 浮浪児というような言葉自体が風化していってるようだ。
  
 今日は終戦の日。 


「なでしこJAPAN」

2008年08月13日 09時14分09秒 | オリンピック
日本の女子選手の活躍がよったですね。
サッカー、ソフトボール、バドミントン、柔道などが頑張ってます。
昨日印象に残ったシーン。
サッカー予選、対ノルウエー後半30分ぐらい過ぎていたかな。
日本はすでに4-1とリードしていました。
接触プレーでノルウエー選手が倒れています。
ユニフォームが乱れて肌が露出し、ドキッとしました。
が、そのとき日本選手が、ごくさりげなく、ノルウエー選手のユニフォームを直してやっていました。
こういうのにうれしくなるのです。日本のおじさんは。
さすが「なでしこJAPAN」、優しくて強い日本選手に感動します。
スポーツは協同してルールを守りあい、力と技を競います。
同時に人間としての品位を競います。


昨日のブログに書いた女子柔道は、私が見ていたのは57㎏級の日本の佐藤愛子選手と中国の許岩選手との試合でした。中村美里選手と北朝鮮のアン・グムエと書いたのは誤り。(しかしこれもひどい試合であった)
57㎏級これはひどかった。柔道という武道が国際的に理解されていないのではないか。と思いました。



柔道女子52㎏級準決勝

2008年08月12日 09時13分15秒 | スポーツ

女子52㎏級柔道準決勝を見ました。
あれはなんだったのか。誰か教えてください。

柔道の女子52㎏級準決勝で中村美里選手が負けたが、あの試合が北朝鮮のアン・グエン選手にどこがどう劣っていたのか私にはさっぱりわからない。
柔道は「投げる」という。投げるのは相手の選手を投げるということ。か、押さえ込みという寝技で相手を身動きさせなくするかという競技ではないのか。
ろくに技をかけるわけでもなく、引きずりたおすかそれに抗して腰を引いてひたすら逃げる。しかし、逃げるフリがばれると反則になるのでそう見えないように何となくぐちゃぐちゃと袖を取り合ったり背中を掴んで技を掛けられなくする。
どこが面白いんだろう。子どもたちがあの姿を見て自分も将来柔道をやってみようと思うだろうか。
そして何がどうなったのかわからないままに中村選手が負けた。
審判のさじ加減かな。
スポーツを見たという感じが全くしない。
あれはいったい何だったのだろう。

原爆忌

2008年08月09日 20時22分20秒 | 平和
原爆の日の洗面に顔浸けて    平野青塔

詠み書きて過ぐ原爆忌の砂よ   平野青塔

年々に詠みてなほ詠む原爆忌   下村ひろし
 
向日葵が花頭捧ぐる原爆忌    榎本冬一郎
 
日に透ける鶏冠血の色原爆忌   大橋敦子


今日は長崎原爆忌。
広島、長崎あわせて死者30数万。


核兵器は廃絶されることだけに意義がある

2008年08月07日 16時55分28秒 | 平和
8月6日 広島平和記念式典 
「平和宣言」 広島秋葉忠利市長

「 平均年齢75歳を超えた被爆者の脳裡に、63年前がそのまま蘇る8月6日が巡ってきました。「水を下さい」「助けてください」「お母ちゃん」・・・被爆者が永遠に忘れることのできない地獄に消えた声、顔、姿を私たちも胸に刻み、「こんな思いを誰にもさせない」ための決意を新たにする日です。
 しかし、被爆者の心身を今なお苛む原爆の影響は長年にわたり過小評価され、未だに被害者の全貌は解明されていません。中でも、心の傷は深刻です。こうした状況を踏まえ、広島市では2カ年掛けて、原爆体験の精神的影響などについて、科学的な調査を行います。
 そして、この調査は、悲劇と苦悩の中から生まれた「核兵器は廃絶されることにだけ意味がある」という真理の重みが私たちに教えてくれるはずです。   ・・・抜粋 」
 
福田首相挨拶一部
 
 本日、ここ広島の地で、改めて我が国が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申しあげます。
 また被爆により、苦しんでおられる方々には、保健、医療並びに福祉にわたる総合的な援護策を充実してまいります。

 福田さんよ、ほんとかよ。
 米原潜ヒューストンの漏水による放射能漏れ。ハワイで定期点検中の7月後半あきらかになった。漏水は数ヶ月にわたっていた可能性があるという。ヒューストンは3月12日沖縄県うるま市ホワイトビーチ沖に停泊、佐世保には3月27日から4月2日まで停泊。米政府から漏水の連絡が入ったのは今月1日だという。ところが高村外相がこのことを知ったのは米CNNテレビの報道によってであった。それで高村外相が公表を指示したのだという。
 非核三原則はどうなったのだ。核兵器は積んでいるに決まっているというのが普通の見方だ。それが漏水しつつ、日本の基地を移動していても首相は何も知らされていない。外相も知らない。外務省役人の思い上がりぶりは目に余るのではないか。これで非核三原則は堅持していると言えるのか。 
 日本の横須賀を母港とする予定の空母ジョージ・ワシントンはつい先日の5月に火災を発生させた。それでも日本の政府は何も言えず。
 このような政府や役人の姿勢、さらに被爆者援護法の欺瞞、被爆者は救われるのか。恒久平和の実現のために国際社会の先頭にたてるのか。  
 
 
 
 

にんげんをかえせ

2008年08月06日 08時33分18秒 | 平和
人間をかえせ
峠 三吉(「原爆詩集」による)

  序

ちちをかえせ ははをかえせ.
としよりをかえせ
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

  八月六日

あの閃光がわすれえようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え

渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島
やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿(のうしょう)を踏み
焼け焦げた布を腰にまとって泣きながら群れ歩いた裸体の行列

石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれて筏へ這いより折り重なった河岸の群も
灼けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光の中に
下敷きのまま生きた母や弟の町のあたりも
焼けうつり
兵器廠(へいきしょう)の床の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分からぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで金ダライにとぶ蠅の羽音だけ

三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
あのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩(がんか)が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!



「原爆小景」より
           原 民喜
  水ヲ下サイ

水ヲ下サイ
アア 水ヲ下サイ
ノマシテ下サイ
死ンダハウガ マシデ
死ンダハウガ
アア
タスケテ タスケテ
水ヲ
水ヲ
ドウカ
ドナタカ
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー
天ガ裂ケ
街ガ無クナリ
川ガ
ナガレテヰル
 オーオーオーオー
 オーオーオーオー

夜ガクル
夜ガクル
ヒカラビタ眼ニ
タダレタ唇ニ
ヒリヒリ灼ケテ
フラフラノ
コノ メチャクチャノ
顔ノ
ニンゲンノウメキ
ニンゲンノ

黒澤明監督作品「生きる」

2008年08月03日 11時06分00秒 | 芸術
映画黒澤明監督作品「生きる」を見ましたか。
昨夜、NHKBS2が放映しました。
凄かったですね。
たしか発表された当時見ているのですが。
この映画の重いテーマに2時間付き合うのはたいへんだと思ってあまり気乗りはしなかったのですが、最後まで見てしまいました。
映画はやはりエンターテインメントだと改めて思いました。
やっぱりおもしろいのです。
黒沢監督は凄い。
出演している人々も凄い。
志村喬はもちろん、小田切みき、藤原鎌足、千秋実、金子信雄、伊藤雄之助、浦辺粂子、左卜全、などなど、戦後の日本の映画、テレビなど映像文化の中心となった俳優ばかりです。
中でも印象に残ったのは、ほんのワンカットしか出ていないが宮口精二のヤクザ役、一言もセリフのない役ですが、凄かった。加東大介もヤクザ役としてはなかなか見ることのできない役所でした。
怪優、奇優、名優、なんと表現したらよいのか。
志村喬の「ゴンドラの歌」、ピアニストの市村敏幸(だったかなどんな字だったか)、伊藤雄之助のメフィストフェレス。
日本の役所の仕組み、下級、上級役人の発想は本質的には今も変わっていないようです。
黒沢作品の中でも特筆すべきものではないでしょうか。
37インチのプラズマテレビ買ってよかったと思いました。


PHOTO 百日紅

2008年08月02日 17時32分02秒 | Photo


   百日紅(さるすべり)
 木の幹はつるつるしているのでさるも滑るというのかな。
 実際はそうでもない。
 華やかではあるが、うっとうしいのです。
 八月のこのころ、60年あまりも前の記憶がよみがえる。
 疎開先の近くの小さな祠の前に咲いていた。

    炎天の地上の花や百日紅    高浜 虚子