三流読書人

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ドングリ小屋住人 

目くそ鼻くそを笑う

2009年05月28日 17時23分33秒 | 政治 
目くそが鼻くそを笑う、というか。日本語はすごいね。
そうするとまわりで汚い野次を飛ばしていた他の議員たち、くそにたかる蝿か。
昨日の党首討論は、その程度に見えた。
あまりに低次元、低レベル、品性がなさ過ぎる。
吉田茂と鳩山一郎の孫だ。
どちらも大金持ち。
しょせん我われ庶民の気持ちなどわかるはずもなく、どちらが首相にふさわしいかなどと片腹痛い。
どちらかといえば程度の低さでは麻生のほうだろうか。
家で寝そべって漫画でも見てろ。
頼むから、日本の国民の未来の生活のことを語る資格があるなどと思ってくれるな。
麻生がテレビに映り何かしゃべり始めるとくそったれと叫びたくなる。
だいたい声が汚い。言葉が汚い。英語もへたくそ。発音むちゃくちゃ。
気取ったものの言い方の鳩山も嫌い。
やはり目くそと鼻くそだ。どっちがどっちかわからないが。くそ蝿もふくめて。
こういう議員を選ぶことにどんな意義があるというのか、教えてくれ。

この心洗われるような新緑の良い季節に、
話が尾籠になってくるのはこいつらのせいだ。
おれの品性のせいではないぞ。

良い議員を選びたい。




万緑

2009年05月24日 20時54分30秒 | 文芸
   万緑の中や吾子の歯はえそむる     中村草田男

今まさに万緑。
王安石の詩「万緑叢中紅一点」にヒントを得、草田男はこの句を発想したという。
緑 緑 緑 緑 緑 緑
の中、吾子のつややかな顔に真白な歯。
これ以上の感動はない。

吾が子のこの時代を思い出すと涙が出てくる。
「万緑叢中紅一点」の紅一点は柘榴の花だそうだ。
この万緑という季語が認知され歳時記に載るようになったのは、
1939年だそうである。
実は私は1939年生まれである。
つまりこの句の歯はおれの歯だ。
今、歯のトラブルは一切ない。






ユキノシタ

2009年05月21日 13時11分44秒 | Photo
ユキノシタである。
葉脈が白い葉っぱのと赤っぽい葉っぱのものがあるが、別種でもなさそうだ。
てんぷらにして食べると美味しいのは白い葉のほうだ。
なんでもすぐ食べてみる癖がある。

この花の可憐さはどうです。
好きな花だ。



白い葉脈のと赤い葉脈のユキノシタ、花も少し違うような気がする。




新緑の高野山 石楠花

2009年05月15日 20時29分56秒 | Photo
  高野山 石楠花まっさかり



新緑の高野龍神スカイラインをこえて高野山へ。
高野山は今 石楠花のまっさかり。
これは金剛峯寺の石楠花である。杉の巨木のなかで咲いている。
有名なのは金剛三昧院の石楠花だが、少し盛りを過ぎたか、
花のきれいさは金剛峯寺だと思った。



あやしい美しさ 虞美人草

2009年05月11日 17時15分38秒 | Photo

   虞美人草 雛罌粟



爛熟しきったというか 妖艶というか、あやしい美しさ。
くずれる寸前の匂いを感じる。


  花罌粟やわびしくたたむ夜のもの       長谷川春草

  風の芥子視てゐる身ぬち燃ゆるなり      柴田白葉女

  吾が鼻に罪の匂いの芥子の花         二塚元子

と、なんとなく芥子を詠んだ句はあやしい。ような気がする。
いずれも女性の句。


「おちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵制策

2009年05月06日 22時02分45秒 | 平和

 昨日紹介した堤未果氏の著書、岩波新書「ルポ貧困大国アメリカ」のごく一部引用させていただく。

 「おちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵制策
 二〇〇二年春、ブッシュ政権は新しい教育改革法(「おちこぼれゼロ法」No child Left B ehind Act)を打ち出した。
 「アメリカでは高校中退者が年々増えており、学力テストの成績も国際的に遅れを取っている。学力の低下は国力の低下である。よってこれからは国が教育を管理する」 
 どうやって管理するか?
 競争を導入する。
 どんな競争を?
 全国学力テストを義務化する。ただし、学力テストの結果については教師および学校側に責任を問うものとする。よい成績を出した学校にはボーナスが出るが、悪い成績を出した学校はしかるべき処置を受ける。
例えば教師は降格か免職、学校の助成金は削減または全額カットで廃校になる。
 競争システムがサービスの質を上げ、学力の向上が国力につながるという論理だ。
 教育に競争が導入されたことにより教師たちは追いつめられ、結果が出せなかったものは次々に職を追われた。だが、この法律の本当の目的は別のところにあったと言われている。
 「個人情報です」
 そうキッパリ言い切るのはメリーランド州にあるマクドナウ高校の教師、マリー・スタンフォードだ。
 「おちこぼれゼロ法は表向きは教育改革ですが、内容を読むとさりげなくこんな一項があるんです。全米のすべての高校は生徒の個人情報を軍のリクルーターに提出すること、もし拒否すれば助成金をカットする、とね」
 生徒の個人情報とは、名前、住所、親の年収および職業、市民権の有無そして生徒の携帯番号だ。個人情報漏洩に非常に敏感なアメリカの学校が今までずっと守ってきたその姿勢を崩したものは何だったのか。そのことを聞くとこんな答えが返ってきた。
 「格差ですよ。裕福な生徒が通う高校はもちろん個人情報など出しません。それどころか校内に軍服をきて武器を携帯した兵士が出入りするのさえ『武器持ち込み禁止原則』によって禁じています。ですが貧しい地域の高校、州からの助成金だけで運営しているところは選択肢がないため、やむなく生徒の個人情報を出すことになるんです」・・・・略・・・・
 米軍はこの膨大な高校生のリストをさらにふるいにかけて、なるべく貧しく将来の見通しが暗い生徒たちのリストに作り直す。そして・・・・略・・・・軍のリクルーターたちがリストにある生徒たちの携帯に電話をかけて直接勧誘するしくみだ。
 勧誘条件は大きく分けて五つある。(一)大学の学費を国防総省が負担する、(二)好きな職種を選ぶことができ、入隊中に職業訓練も同時に受けられる(三)信念と違うと感じたときは除隊願いを申請できる「良心的兵役拒否権」の行使が可能、(四)戦地に行きたくない場合は予備役登録が可能、(五)入隊すれば兵士用の医療保険に入れる。

 こういう約束は反故にひとしいことはこのルポをさらに読むと良く分かる。
 1973年に徴兵制は廃止し、志願制に切りかえたが「経済的な徴兵制」として貧しい若者を飲み込んでいく。
 この引用の前半部分を読んで、おや!と思わないだろうか。
 最近の日本の教育政策は全くこれと同じではないか、と。 
 ねらいは同じだ。
 ぜひともこの一冊よんでみてほしい。735円である。

 ターゲットになっているのはあなたか、あなたの子か、あなたの孫か。
 米軍が沖縄に横須賀に、日本の各地に基地をおいているのは断じて日本を守るためではない。イラクでアフガンで自国の主張、世界戦略のために戦争をしている。それでも自国の若者を戦争で死なせたくないとは思うだろう。その肩代わりをする兵士がほしい。そのために日本に改憲を迫る。
  
 あなたは憲法を変えたいか。
 
 
 
 
 


憲法守るべし 日本の知性が語る

2009年05月05日 11時09分11秒 | 平和
 おととい5月3日は第62回目の憲法記念日であった。日本の各地で日本国憲法を守ろうという集まりが開かれた。
 日本の知性を代表するといってもよい方々も多く参加し、憲法への思いを発言している。以下は、新聞に報道された発言のいくつかである。

ノーベル物理学賞受賞の益川敏英さんは、東京の集会で、
 「憲法九条改悪に向けた足音がしますが、彼等は必ずやけどをすると思っています。日本人の憲法九条に対する思いは軽くない。九条を変えますかといわれたら、やすやすと許さない。きょうはたくさんお運びいただき、自分の判断は間違っていないと実感しています。
 解釈改憲でソマリア沖まで行ったが、彼らは交戦権がほしいために憲法を変えなきゃいかんと思っている。今の保守政権も安泰ではない。だから今を憲法改悪の最後の決戦と心得ているかもしれない。だとしたら、われわれもそれに備えなければ。そういう状況を周辺の人に伝えてほしい。
 人類の歴史は確実に進歩しています。平和憲法の危機の問題でも、日本人は乗り越えなければいけません。私も老骨にむちうってがんばります。」

脚本家で演出家のジェームス三木さんは、名古屋の集会で
 「言葉というのは非常に曖昧です。そしていつの時代も政権は、情報をそのまま国民に伝えはしません。都合の悪いことを言い換えて本質を隠すのです。憲法も言葉で書いてある以上、本旨を歪めるような解釈もできます。『軍隊』を『自衛隊』と呼び海外派兵を繰り返すなど、国民をごまかすのです。それだけ歪められても、この憲法があるおかげで日本は外国人を戦争で一人も殺したことがない。これ以上の国際貢献はありません。
 人間は一人一人が歴史の中継ランナーです。「戦争をしません、軍隊を持ちません」と世界に約束している日本の憲法は、素晴らしいバトンです。なんとしても無傷で次世代に手渡さなければなりません。」
 
 と語っている。
 
 憲法を変えてもよいと思っている人がいれば聞きたい。
 憲法を変えて交戦権を持ち、殺されにいってもよい、銃をとって敵を殺してもよいと思うのは、あなたか、またはあなたの息子か、孫か。
 あるいは誰かが行くだろうと思うのか。
 アメリカの場合はどうなっているか、ご存知か。
 岩波新書「ルポ 貧困大国アメリカ」(著者堤 未果さん)に詳しい。
 アメリカが法的には一応徴兵制をなくした後、どういう人が、どういう階層の人が、どんな教育を受けて戦争させられているのか知っておくのもよいだろう。