三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

校長なんか要らない

2006年10月31日 08時38分53秒 | 教育 
はたして、学校というところに校長というような人間が必要か。
市町村や都道府県に教育長というような人間が必要か。
いずれもかなりの高給取りです。
お近くの学校の校長をよく観察して下さい。たいていの校長はお気の毒です。しかたなしにさせられた校長もいますけどね。なぜかというと文部科学省や教育委員会のお気に入りだからです。
いま、いじめや必修科目の不履修が問題になっているけれど、こういう役職の人物がTVのインタビューなどに出てきます。いかにお粗末な人物かお分かりでしょう。
学校の代表が必要ならば職員集団の中から選挙で選ぶ。
教育委員、教育長と言うような人物が必要ならば、最初の設立に理念に戻って選挙で選ぶ。これで十分です。文部科学省の伝達の機関としての校長など全く要りません。
必要なのは、現場の教師の生の声を知らせることです。
第一線の教師が責任を取るべきです。そのためには第一線の教師に主体的に教育のなかみを選択させるべきです。
読み書き計算と専門教科、競争ではなく協同、みんな仲良く、あとは個性に応じて伸びて行く。これが教育の原点です。余計なことに行政や政治家が口を出す、これが教育荒廃の原因です。
道徳だ愛国心だというようなことをもちだして国民を縛る、それが戦前の教育ではなかったでしょうか。
そして国民を戦争に追いやった。
余計なお世話です。健やかに子どもを育てる本当の道は国民が知っています。
口を出すな。ここが教育基本法第10条の大事なところです。
「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負っておこなわれるべきものである」。
アホバカ世襲刺客などと言われた議員が教育基本法を変えようとしているのです。ほっとくのですか。

曽爾高原

2006年10月30日 06時55分56秒 | Nature Photo
曽爾高原です。




「曽爾高原は『亀山』という山の中の草原で、ススキの群生で覆われています。4月下旬から5月にかけて、約38ヘクタールの草原が一斉に淡い緑で覆われ、6月から8月には2m近くまで成長します。9月に穂が出始め、10月下旬から下草が枯れて、11月に“花が咲いた”形になります。12月上旬から枯れ始め、一部はかやぶき屋根の材料として出荷されます。曽爾高原では、毎年3月に山焼きをして雑木の進入を抑え、灰を肥料にして成長を促します」
とは、「近畿・みちものがたり」からのパクリです。奈良県北部です。奈良県というところは奥が深い。


秋 室生寺

2006年10月29日 19時31分05秒 | Photo
秋 室生寺五重塔




今年の秋のオフ会は、曽爾高原と室生寺へのバスツアーでした。
曽爾高原のススキの原は素晴らしく天気にもめぐまれ素敵な一日となりました。
真言密教寺院で女人の参詣を許された女人高野として知られる室生寺、平成10年9月の台風で倒れた巨木の直撃で大打撃を受けた五重塔も再建され、小振りではありますが、端正な姿を見ることができました。



いじめ発生件数ゼロ

2006年10月28日 11時37分52秒 | 教育 
 いじめ発生件数ゼロ!これがウソであるということはみんな知っている。
 しかし、ゼロと報告するのだ。なぜか?
 福岡だけの問題ではない。

 以下は法政大学教授尾木直樹氏の意見。

【 いじめは「いじめてはいけない」と教えたからと言ってなくなるものではありません。子どもの参加を大切にしながら、いじめを解決する過程こそ大事にすべきです。その過程で人間の尊厳や,人権を尊重する大切さを子どもは学び、いじめをしなくなるのです。
 今回の事件は、文部科学省を先頭に、「いじめ半減」とか「いじめゼロ」という数値目標を掲げ、実績を競うーーそうした成果主義を教育に持ち込むと、どうなるかをはしなくも示したと思います。
 競争と統制を強める教育基本法「改正」案はその害悪をいっそうひどくします。
 成果主義と一体で、校長や教師を上から「評価」する上意下達の構造を変えることが急務だと思います。】

 何でも成果主義、ウソの目標を立て、ウソの報告をする。目標を立てろ、成果は上がったか、というようなものか。教育という仕事は。
 先日から報道されている高校履修不足の問題も大学入試に不要のものは履修させない、とにかく入試の成績、成果をあげたいという追いつめられた学校の苦肉の策である。それを厭わないような学校運営をする校長がいる。黙認する教育長がいる。現場の教師は悩んでいる。
 いじめなどなかったことにする。見て見ぬふりをする。ということを現場に押しつけているの誰か。


どうする気だ 子どもの教育

2006年10月27日 10時34分01秒 | 教育 
 安倍内閣が最重要法案だとしている教育基本法改悪法案をめぐる動きが緊迫してきた。
 二十五日には衆院教育基本法特別委員会が再開、三十日には質疑が始まる。
 阿部首相は二十三日、自民党国対委員長二階敏博氏に同改悪法案を最優先するように指示。
 教育基本法は、教育に関する法令と憲法を繋ぐ準憲法的なな性格を持つ。「教育の憲法」といってよい。その法律にふさわしい慎重さと徹底した審議が要求されるのは当然である。
 世論調査でも、国民は、今国会での成立にこだわらず、じっくり審議することを求めている。
 『朝日新聞』(九月二十八日付)の調査では、「今国会で成立を」と回答した人21%に対し、「今国会にこだわらず議論を」「改正は必要ない」は併せて72%に達する。
 NHKの調査(十一日放送)では教育基本法の「改正」に「賛成」とこたえた人のうちでも、「今の国会にこだわらず時間をかけて議論すべきだ」と答えた人が69%にのぼった。
 教育は国民の財産である。その根幹にかかわる法律を国民的議論と合意抜きに与党がすすめるのは独断に過ぎる。
 多発するいじめ問題など、今「教育」をめぐって痛ましい問題が多発している。いまこそ、教育について骨太に論じられることが望まれる。
 安倍首相が掲げる「教育再生プラン」は、①学校選択制②学校評価制③予算による学校差別などを柱にしている。
 これで子どもを救えるのか。政府自民党案による改悪はむしろ問題を加速させるのではないか。
 採決を前提とした拙速を国民は望んでいない。

ヤマブドウ? 野ぶどう?

2006年10月26日 06時46分26秒 | Nature Photo



この実ををヤマブドウと信じ込んでいたのですが、これと似た植物の写真が見つかりません。
一粒の実は3~4㍉、ピオーネや巨峰のように表面には白い酵母のようなものがついています。
甘みもあるのですが、苦みも強いので食べられません。
正式名称が知りたいのですが。
きれいな実です。




米、新型核兵器構想

2006年10月25日 08時49分07秒 | 平和


【 米国政府が二十一世紀中、長く使える新型核兵器の開発構想「コンプレック2030計画」を発表した。米ソ対決時代以来保持されている六千発の旧来型核兵器に代えて、2千二百発にのぼる、より小型の新型核兵器を開発し、長期に配備しようというものである。 
 核兵器の開発・実験・製造・保管・解体を一手に受け持つ米政府エネルギー省核兵器部門の「国家核安全局」ダゴスティーノ局長が十月十九日発表した。核兵器問題を長年追いかけているウォルター・ピンカス記者が、ワシントンポスト紙上で報じた。 
 北朝鮮の核実験で国連をはじめ、世界的にこれほど非難が集中しているさなかの発表だ。おかしいではないかと思った。 
 朝鮮半島非核化宣言をふみにじる北朝鮮の核実験発表と核兵器保有への踏み込みは、当然の国際的告発を受けている。その最中に核兵器を使った前歴を持つ唯一の国米国は、二十一世紀中長く使える新世代の核兵器にすべてとりかえる、おまけに核兵器の開発施設も、古くなったから全面的に大改造すると宣言したのである。 
 核兵器に対する米国政府の態度の、この厚かましさよ。他方、このニュースが、わが国ではほとんど報道もされない状況をいぶかる。視野を狭くせず、世界の動きを複眼的に冷静に見る必要がある。過去のわが国の歴史がその必要を十二分に教えているはずだ。(針)】 

 10月4日付『しんぶん赤旗』「新型・核兵器構想の厚顔」と題する囲み記事である。 この記事のとおり、他紙ではまだ報道されたのを見ていない。テレビなど他のメディアもそうである。
 北朝鮮の核実験は許せない。が、アメリカは何をやっても良い、ということになるのか。


花 お茶の木です

2006年10月24日 12時29分28秒 | Photo


お茶の木の花です。椿や山茶花とそっくりです。実も同じような実です。
せいぜい1㍍ぐらいにしかなりません。背の低い灌木です。
土手の上に咲いていたのでこんなアングルになりました。
傾斜地の畑には土留めのためによく植えられています。
この地方でも、葉はもちろんお茶として使います。

いのししあらわる

2006年10月22日 11時09分17秒 | 地球環境
ついにわが山にもいのししが表れ始めた。直接姿を確認していないが、荒らし様は間違いなくいのしし。
ミミズとか土中にすむ小動物などを好んで食べるようで、かたっぱしから山を掘り返すのです。
柿なども食べるようで虫食いで落ちた柿が見あたりません。
作物の被害は、里芋、さつまいも。
来年春の筍が心配です。
おまけにアライグマも来るらしく、落ちた栗が見あたらない。固い殻を残して中身がありません。

ところで来年は亥年だそうです。
南方熊楠の著書に『十二支考』(岩波文庫)というのがあって、十二支に関する動物についての民俗文化や伝説を書いています。いのししについて書かれたところを読んでみましたが、その博学ぶりには驚嘆します。
古今東西の書物、文献、資料が滔々と流れ出るように引用されていて、あきれはてるばかりです。
そのなかに次のような部分があります。
「猪に関する伝説を書くにあたり、この篇の発端に因んで野猪と蝮蛇の話を述べよう。けだし野猪に限らず猪の類は、みな蛇を食う(アリストテレスの『動物史』九巻二章。プリニウスの『博物志』九巻百十五章)。」
というようにあふれ出てきます。
注目すべきは、猪が蝮を食うということです。これにはびっくりしましたが、毎年1度や2度は蝮に出会いますので助かります。
さらに「予在米の頃、ペンシルヴァニア州の何処かに、蛇多きを平げんため欧州から野猪を多く移し放った。」とあります。
蝮も怖いけれど、荒らされるのも困る、山に住むのも大変です。










秋 あけびです

2006年10月21日 17時27分24秒 | Nature Photo


秋を代表する実だと思います。
もちろん野生ですから、果物とも言えず、実です。
皮の表面の色がもっときれにでれば良いのですが、虫がつきやすいのか汚いのが多いのです。
この実の甘さは何と表現していいのか不思議な、強い甘さです。
ほとんど種ですが。うっかり皮を食べると苦いこと。
色と形が好きです。

花 くさぎ

2006年10月20日 07時07分49秒 | Nature Photo

くさぎ(Clerodendron trichotomum)
くまつづら科(Verenaceae)
どうです。素敵な花でしょう。すでに実をつけている木もあれば、花を咲かせている木もあります。
臭木と言うように、独特の強い匂いがあります。そのため余り好まれる木ではありません。植物図鑑では薬用植物と紹介されています。花は鋭くとがった先までで5~6㌢ぐらいでしょうか。
食用,染色,薬用といろんな目的で使用します。
若葉を乾燥させて、もどして食材に使うと聞きますが食べたことはありません。
濃い青紫色の美しい実をつけます。これは染織に使います。
薬用には,天日で乾燥させ,煎じて飲むと,リューマチ,高血圧,下痢に,外用では腫れ物,痔などにきくそうです。
 


05年11月22日ブログくさぎの実


金正日氏の豪華な生活

2006年10月19日 06時30分53秒 | 政治 
 およそ国家というものは、資本主義であれ、社会主義であれ最終的には国を富ませ、国民を豊にするために努力するのではないか。少なくともそういう建前をとる。社会主義を標榜するが、社会主義のかけらも見えない北朝鮮という国は、世襲によって指導者を選び、とんでもない独裁者を生んだ。
 驚くべきは彼の生活ぶりである。

【「ぜいたく品」の供与阻止 指導層の財布締め上げ狙い

 国連安保理決議では「ぜいたく品」の供与、販売、移転阻止が盛り込まれた。決議はぜいたく品の具体的な品目について触れていないが、ボルトン米国連大使が「金正日には少しばかりのダイエットになるだろう」と皮肉ったように、貧困にあえぐ一般市民ではなく、金総書記ら指導層の財布を直接締め上げる狙いがある。
 北朝鮮では90年代に200万人の餓死者が出たと伝えられる一方で、金総書記ら一部指導層の豪華な暮らしぶりだけは変わらなかったといわれる。
 韓国の報道によると、総書記はヘネシーやコニャックなどの高級酒を好み、コニャックを1000本以上も輸入してパーティに使用。世界の銘酒を1万本も保管し有名なものは取り寄せるという。
 金総書記が外遊の際に使う専用列車には映画鑑賞用大型スクリーンやカラオケセットを併設。平壌には専用映画館がある。また、乗馬を好み、欧州から数十万ドルの高価な馬を購入。乗用車もロールスロイスやベンツなど100台以上所持し、専用の野生動物狩猟場を持っているそうだ。
 日本から金総書記らに送っていたとみられる高級品は、貨客船万景峰号で運ばれるケースが目立っていた。03年8月に入港した万景峰号の輸出リストには、和牛の高級肉約7トンのほか、音響機器、園芸用品などがあった。                   北京・西岡省二、社会部・工藤哲 】

 『毎日新聞』10月16日付 囲み記事である。
 「朝鮮民主主義人民共和国」 なんのためにこの国は存在するのか。




国を裁く 司法とは何か

2006年10月17日 08時56分01秒 | 政治 

 今朝(10月17日)の『毎日新聞』経済欄のコラム「経済観測」にすごいことが書いてありました。大勢の人に読んでほしいと思ったので紹介します。
 タイトルは「最高裁やあい」

【 最高裁が身近に感じられた時代があった。幻想だったのかもしれないが。  
 1951(昭和26)年、山口県で老夫婦の惨殺、世に言う「八海事件」が起きた。この事件、裁判をかなり忠実にモデルにして映画「真昼の暗黒」がつくられる。題名通り暗黒裁判である。
 新しい刑事訴訟法になじんでいなかったのか、検察のフレームアップ(でっち上げ)が通り、1審2審とも被告4人は有罪判決だ。
  絶望的なラストシーンに被告が絶叫する。「まだ最高裁がある!」      
 悲痛であった。地裁、高裁と無実の罪をおわされても、どこかで真実はわかる。司法に対する痛々しい信頼だ。  
 結論を言えば68(昭和43)年、最高裁は被告4人に無罪を言いわたす。歳月は長いが耐えた価値はあった。
 「最高裁がある」。それは意識するとしないにかかわらず戦後日本人の心の支えであった。憲法は平和憲法と呼ばれるように第9条戦争放棄がエッセンスだ。敗戦で打ちのめされた国民のロマンチシズムである。だが冷戦激化、朝鮮戦争、環境の激変とともに初心は大揺れに揺れた。
 警察予備隊から自衛隊。軍艦、戦車、ミサイルを持っていつまで自衛のワクにとどまれるのか。その危惧(きぐ)に対して、憲法の番人、最高裁がブレーキをかけるだろうと思っていた。事実はごぞんじの通り。防衛予算(軍事費となぜ言わぬ)、日米安保に憲法違反を唱えた判事がいるか。
 F・D・ルーズベルトの2期目、48州の選挙人を42州取り、上下院とも民主党絶対多数、まさに「神にひとしい」権力を持った大統領に水を掛けたのが最高裁のニューディール違憲判決であった。「老人の石頭」と非難をあびたが米国がナチスと一線を画したのはそのおかげ。(三連星) 】

 国の政策をも裁くのが司法です。その判断の根拠は日本国憲法です。先日の日の丸・君が代強制は違憲とした判断は、画期的でありました。しかし、上級審にいくにしたがい、国の行政に迎合する傾向がみえるのが今日の司法の姿勢である様な気がして心配です。最高裁までこの判断が貫かれることを願っています。
 国民の最後のよりどころが最高裁です。